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アメリカ英語とイギリス英語!文法の違いを徹底的に解説!

 

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同じ英語なのに、アメリカ英語とイギリス英語には様々な違いが存在します。その違いの1つが「文法」です。

いくつかのポイントにおいて、それぞれで使う文法のルールが異なるのをご存知でしたか?

今回は、アメリカ英語とイギリス英語における文法の違いについて紹介します!



「現在完了形」の使い方

アメリカでは過去形、イギリスでは現在完了形

まず、英語の「現在完了形」には大きく分けて3つの使い方があります。

①「○○したことがある」という「経験」を述べる

②「○○から△△している」という「継続」を述べる

③「○○したところだ」という「完了」を述べる

このうち①と②については、アメリカ英語でもイギリス英語でも現在完了形を使います。

ところが、③の「完了」を言う時の使い方に違いがあるのです。

「現在完了形」を使って意味する「完了」というのは、「あることが終わって、その状況が今現在にも影響がある」という場合に使われます。

ですが、アメリカ英語ではそのような場合には「過去形」で表現することが多いのです。

【アメリカ】I lost my house key.
【イギリス】I have lost my house key.
(家の鍵をなくしちゃった。)

アメリカ英語ではこのように、「鍵をなくしちゃって今もないんだ」というニュアンスでも「過去形」を使うことができます。

ですが、イギリス英語では、そのような状況では「現在完了形」を使う必要があります。

というのも、本来「過去形」には、単に「過去の出来事を伝える」という役目しかありません。

なので、”I lost my house key.”では「前になくした」と言うことは分かりますが、今現在もないかどうかというのは伝えられないのです。

ちなみに、学校で“just”や”already”、”yet”という言葉は「現在完了形」と共に使うと習った方が多いと思います。

ですが、「完了」のニュアンスで「過去形」を使う時は、これらの言葉を使うことが可能です。

【アメリカ】She just finished her household chores.
【イギリス】She has just finished her household chores.
(彼女はちょうど家事を終えたところです。)


「have」の使い方

アメリカでは”have”、イギリスでは”have got”

「持っている」を意味する“have”ですが、実はイギリス英語ではそれを“have got”と表現するのです。

例えば、「フランスに住んでいる友達が何人かいます」という内容を言うのであれば、それぞれ以下のように言います。

【アメリカ】I have some friends who live in France.
【イギリス】I have got some friends who live in France.
(私にはフランスに住んでいる友達が何人かいます。)

おそらく、多くの人になじみがあるのは、アメリカ英語の”I have”の形だと思います。

イギリスで”I have some friends…”と言って通じないということはありませんが、イギリスでは”I have got some friends…”と表現するのが一般的です。

ちなみに、「〇〇を持っていますか?」のように”have”を使って尋ねる時は、次のように言います。

【アメリカ】Do you have any sisters?
【イギリス】Have you got any sisters?
(お姉ちゃんとか妹はいる?)

そして、「○○しなければいけない」を意味する“have to”も、イギリス英語では“have got to”と言うんです。

【アメリカ】We have to leave house now.
【イギリス】We have got to leave house now.
(僕たちはもう家を出ないといけないよ。)


「shall」の使い方

アメリカ英語でもイギリス英語でも、”will”を使って「○○しようと思う」とか「○○するつもりです」と表現します。

ただし、イギリス英語では”will”の代わりに”shall”を使うこともあるんです。

アメリカ英語ではそのような使い方はほとんどせずに、“will”だけで表現します。

【アメリカ】I will sit around this weekend.
【イギリス】I shall/will sit around this weekend.
(週末はダラダラ過ごそうと思う。)

そして、イギリス英語では「○○しましょうか?」と自ら手伝いを申し出るときには“Shall I”を使います。

アメリカ英語では、そのような時には“Should I”を使うのが一般的です。

【アメリカ】Should I bring it for you?
【イギリス】Shall I bring it for you?
(代わりに持ってきましょうか?)

ただし、「○○しませんか?」という誘う表現の時には、アメリカ英語でも”shall”を使って、“Shall we ○○?”と言います。

【アメリカ】Shall we eat out tonight?
【イギリス】Shall we eat out tonight?
(今晩外で食べない?)

「need」 の使い方

英語で「○○する必要がある」と言う時には、“need to”で表現します。これは、アメリカ英語でもイギリス英語でも同様です。

ところが、これを否定形にして「○○する必要がない」と言う時には、形が変わります。

アメリカ英語では、“don’t need to”“doesn’t need to”のみで言いますが、イギリス英語ではその他に“needn’t”という言い方をするんです。

【アメリカ】She doesn’t need to work on Fridays.
【イギリス】She doesn’t need to/needn’t work on Fridays.
(毎週金曜日は、彼女は仕事をしなくていい。)

「集合名詞」の使い方

「集合名詞」の使い方にも、違いがあります。

「集合名詞」とは、”family”や”team”のように、複数の人で成り立つグループや集団を意味する言葉のこと。

アメリカ英語では、それを「1つの集団」として捉えて「単数」として使います。

イギリス英語では、同じように「単数」として考えてもいいですし、そのグループの中の個々の人達を意識して「複数」として考えてもOKなんです。

【アメリカ】My family lives in Tokyo.
【イギリス】My family lives/live in Tokyo.
(僕の家族は東京に住んでいます。)

アメリカ英語では、”family”を「単数」と考えますから、動詞もそれに応じて、3人称単数の”s”をつけています。

一方、イギリス英語では「単数」でも「複数」でも良いので、3人称単数の”s”をつけてもつけなくても問題ありません。

おわりに

今回は、アメリカ英語とイギリス英語の文法の違いについて紹介しました。いかがでしたか?

同じ言語なのに、文法の使い方が違うなんて、ややこしくもあり面白い部分でもありますよね。

一気に身につけるのは大変だと思うので、少しずつこれらの違いを学んでいきましょう。

以下の記事でも、文法も含めたアメリカ英語とイギリス英語の違いについて紹介しています。参考にしてみてくださいね。

アメリカ英語とイギリス英語を比較!知っておきたいこと4つ!

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