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「can」と「be able to」の違い!英語で「できる」の表現を学ぶ!

 

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“can”と”be able to”はどちらも「できる」という意味を持っています。ですが、この2つには多くの違いがあるんです。では、どのように使い分けていけばよいのでしょうか?

今回は”can”と”be able to”の違いについて紹介します!



「can」と「be able to」の違い

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まずは、2つの言葉の違いについて簡単にチェックしておきましょう。

“can”と”be able to”は持っている表せるニュアンスの種類に違いがあります。

“can”           ⇒ 「能力」、「依頼」、「許可」、「可能性」
“be able to” ⇒ 「能力」

“can”には、状況によって4つのニュアンスで使い分けることができますが、”be able to”には1つのニュアンスしかありません。

その唯一持ってるニュアンスである「能力」が、”can”が持っているニュアンスのうちの1つと共通しているんです。

じゃあ、「能力」を表す場合は全く同じ意味なのかというと、そういうわけではありません。以下の違いがあります。

“can”     ⇒ 主観的で主張してる感じ。
“be able to” ⇒ 客観的で控えめな感じ。

“be able to”の方が客観的で控えめな感じなので、丁寧な印象を受けます。

それでは、これらの違いを踏まえて、”can”と”be able to”の使い方を見ていきましょう。


「can」について

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“can”は使う場面によって、そのニュアンスに様々な違いがあります。ですが、どの使い方でも共通して言えるのが「実現できる可能性がある」ということ。それが”can”の核となる意味です。

それでは、”can”の使い方を見ていきましょう!

現在形

①能力

“can”といえば、この使い方!と思いつく方が多いのではないでしょうか?学校の教科書で出てくるのがこのパターンですね。

出来ることや得意なことを表現します。どちらかというと主観的なイメージもあります。

He can sing very well.
(彼はすごく歌が上手い。)

「それをする能力がない」というニュアンスで「できない」というときは、次のようになります。

I can’t play the violin.
(僕はバイオリンを弾けない。)

②許可

「○○やってもいい?」と許可を求めるときや「○○してもいいよ」と相手に許可を出すときにも”can”が使えます。

まずは、自分がしてもいいかを尋ねるパターン。

Can I read this magazine?
(この雑誌読んでもいい?)

核となる意味に沿って考えると、「私がこの雑誌を読むということを実現できる可能性はありますか?」ってことです。

こうやって書くと、かなり回りくどいですが(苦笑)つまり「この雑誌読んでもいい?」というニュアンスになるんです。

次に、相手に許可を出すときのパターン。

You can use the cellphone here.
(ここでは携帯電話を使ってもいいですよ。)

「実際に使う使わないは別として、ここで携帯電話を使うということを実現できる可能性はありますよ」ということから、「許可を出す」という意味合いが生まれるんですね、

「○○はできません。」と許可を出さないときは、”can’t”を使ってこのように表現できます。

You can’t take photographs here.
(ここでは写真撮影はできません。)

③依頼

誰かに何かをお願いするときにも”can”を使うことができます。

こちらも回りくどく言うと、「あなたが○○することを実現する可能性はあるかな?」という感じ。相手の「可能性」をたずねることでお願いしてるんですね。

Can you carry these boxes to the meeting room?
(この箱を会議室に運んでくれる?)

④可能性

まだ起きてないことなどに関して「そうなる可能性がある」という含みを持たせる使い方もあります。

Do you think they can beat that team?
(彼らはあのチームを倒せると思う?)

これは”can”の持つ「実現できる可能性がある」という核となる意味がストレートに感じられるパターンですね。

他に「まだわからないけど、そうかもしれないね。」「いつもじゃないけど、そういう場合もあるよね。」という、曖昧なニュアンスの可能性も表現することができます。

その人や物に秘められてる性格や特性などを言いたいときなどです。

My teacher can be strict.
(うちの担任は厳しいときもある。)

この場合、担任はいつもいつも厳しいわけではなく、そういった部分もあるという意味合いが込められています。「厳しくなる可能性もあるよ。」という感じ。

過去形

“can”の過去形は”could”です。そこに込められている意味は、「過去に継続してそれをする能力・可能性があった」です。

「許可」と「依頼」は過去形にすることはありませんよね。なので、この“could”で表現できるのは「過去の能力」と「過去の可能性」なのです。

George could play baseball very well when he was young.
(ジョージは、若いころは野球がすごく上手かった。)

この例文ではジョージの「野球を上手にすることができた」という「過去の能力」を表しています。

I could practice more but I didn’t.
(もっと練習できたけど、やらなかった。)

こちらは「やらなかった」という事実があるので、「もっと練習ができる可能性はあった」と「過去の可能性」について述べています。

このように「過去の可能性」に関しては前後に文をつけて、そのニュアンスがわかるようにする必要が出てきます。

なぜなら、この”could”は必ずしも「過去」を表すわけではないからです。「遠回しな言い方」や「丁寧な言い方」をするときにも使われるんです。

I could practice more.(もっと練習できるかもね。)

過去のことを示す内容がないと、「今はあんまり練習できてないけど、これからもしかしたらもっと練習できるかもね。わかんないけど。」というような意味にも取ることができます。

そのため、過去のことを示してニュアンスの違いを出す必要があるんです。

「丁寧な言い方」だと、みなさんも耳にしたことがあるかもしれない、以下のような使い方があります。

Could you close the window?(窓を閉めていただけますか?)

少し補足が長くなりましたが、“can”の過去形の”could”は単に「過去」を示すだけではない!ということも合わせて覚えておきましょう!

未来形

“can”というのは助動詞なので、未来のことを話すときに使われる“will”や”be going to”と一緒に並べることはできません。

では、「明日○○できるよ。」という感じで”can”を使って、先の予定について話したいときはどうすればいいのか?

「その予定を実現できる可能性があるよ」というニュアンスで、そのまま”can”を使うことができます。

I can come to the party tomorrow.(明日はパーティーに行けるよ。)

このように先のことを示す言葉と共に使えばいいんですね。もし話の流れで先のことだとわかっていれば、あえてつける必要はありません。

ただし、この使い方はあくまでも「予定などの実現の可能性」を伝えるときだけです。


「be able to」について

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現在形

先に述べたように、“be able to”を使って「能力」を表現することができます。

そして、”be able to”を使うときには、”be”の部分に主語に応じたbe動詞を入れましょう。

Paul is able to speak French and German.
(ポールはフランス語とドイツ語を話すことができるんですよ。)

過去形

あるシチュエーションで1回だけ何かができたときには”be able to”の過去形を使います。

“could”が「継続的」だったのに対して、”be able to”の過去形は「単発的」なニュアンスになります。「やった!できた!」というような達成感がある感じですね。

過去形だとハッキリとした違いが生まれます。

We were able to catch the last train yesterday.
(昨日はどうにか終電に間に合った。)

ここでイメージしてるのは、「昨日」という一回限りの状況です。

She was able to pass the exam.
(彼女は試験に合格することができた。)

こちらも合格した「試験」そのものだけを考えているので、”be able to”を使うのが自然です。

否定の形にするときは以下の通りです。

He wasn’t able to get a ticket.
(彼はチケットを手に入れられなかった。)

They weren’t able to win the game.
(彼らは試合に勝てなかった。)

ちなみに、否定文では”wasn’t/weren’t able to”と”couldn’t”のどちらを使っても構いません。肯定文のようにニュアンスに大きな違いはありません。ちょっとややこしいですね。

未来形

「○○できるだろう」と予測して「未来の能力」について話すときには“be able to”のみが使われます。

She will be able to speak English fluently next year.
(彼女は来年には英語を流暢に話せるようになっているでしょう。)

あくまでも「予測してる能力」なので、控えめな感じの”be able to”を使うのが適しているんですね。

おわりに

今回は”can”と”be able to”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?

どちらも「できる」という言葉1つでは片付けられないくらい、実は奥が深かったんですね。「こんなに違いがあったの?」と驚かれた方も多かったのではないでしょうか?

たくさん英語を聞いたり英文を聞いたりして、「これはどのニュアンスかな?」とイメージしながら、少しずつ違いに慣れていってくださいね。

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