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英語の「be動詞」の使い方!基本の役割をしっかり理解する!

 

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英語の授業で最初に出会った文法項目と言えば、おそらく多くの人が「be動詞」と答えると思います。

では、「その使い方や役割は?」と聞かれると、答えに悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?使われる頻度が多く、たくさんの人にとってなじみがある、でもちょっぴり難しい存在の英語の「be動詞」。

今回は、そんな英語の「be動詞」について紹介します!



「be動詞」って?

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「be動詞」が持つ意味

「英語の”be動詞”は”です”という意味」と思っている方も多いと思いますが、これはちょっと違います。

確かに、以下のような文だけ見れば、そういう感じがしますね。

He is a teacher.
(彼は先生です。)

「彼」は”he”で、「先生」は”a teacher”だから、残ってる”is”が「です」っていう意味と思いたくなるのも無理はありません。

ですが、この文を見て下さい。

He likes dogs.
(彼は犬が好きです。)

日本語に「です」って入ってるけど、「be動詞」がありませんよね?

そうなんです。「be動詞」が「です」という意味だから、「○○です」という日本語訳にしてるわけじゃないんです。たまたま訳し方がそうなっているというだけ。

「彼は先生なんだよ」とか「彼は先生だ」って言ったって、英語では”He is a teacher.”になります。「です」じゃないのに。

じゃあ、英語の「be動詞」の意味って何なのか?

結論から申しますと、実は「be動詞」には日本語で訳せる意味ってないんです。

「be動詞」というのは、「主語」と「その主語がどんな状態・どんな性質なのかを表す言葉」の間に、つなぎとして置かれるもの。「主語」の次に「be動詞」を置くことで「これからこの主語がどんな状態なのかを説明しますよー」と合図をするんですね。

「じゃあ、なくてもいいじゃん!」って思う人もいるかもしれませんが、ないとダメなんです。

なぜなら、英語には「主語」の次には「動詞」が来るっていうルールがあるから。そして、「be動詞」を変えることで「時制」にも変化をもたらすことができるんです。

だから、絶対に外せないんです!

「主語」と「時制」による変化

形を変えることで「どの時制なのか」を表現できる「be動詞」ですが、さらに「主語」によってもその形が変わるんです。

では「時制」ごとにその変化を見てみましょう!

①「時制」が「現在」

自分を指す“I”“am”

相手の人(達)を指す“You”や”You and ○○”“are”

自分と他の人(達)を指す“We”や”○○ and I”“are”

自分と相手以外の2人以上の人や2つ以上の物、2匹以上の動物を指す“They”、”○○ and △△”や”○○s”“are”

自分と相手以外の1人の男性や男の子を指す“He”やその人の名前“is”

自分と相手以外の1人の女性や女の子を指す“She”やその人の名前“is”

1つの物や一匹の動物などを指す“It”やその物の名前“is”

②「時制」が「過去」

自分を指す“I”“was”

相手の人(達)を指す“You”や”You and ○○”“were”

自分と他の人(達)を指す“We”や”○○ and I”“were”

自分と相手以外の2人以上の人や2つ以上の物、2匹以上の動物を指す“They”、”○○ and △△”や”○○s”など“were”

自分と相手以外の1人の男性や男の子を指す“He”やその人の名前など“was”

自分と相手以外の1人の女性や女の子を指す“She”やその人の名前など“was”

1つの物や一匹の動物などを指す“It”やその物の名前など“was”

③「時制」が「未来」

ここは楽です。主語が何であっても“will be”を使います。“be”っていうのは英語の「be動詞」の原形です。


「主語」と「補語」をつなぐ

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「補語」というのは「主語」とイコールに関係になる言葉のこと。「名詞」や「形容詞」が使われます。人の性格や職業や物の性質などを言うときに使われる形ですね。

では、その使い方を見ていきましょう。

現在形

「今の自分の気持ちや状態」または「過去から現在まで続いていて未来にも続いていくであろう状態」などを表現する場合です。

例えば、「今疲れている」という自分の状態を言うとき。

I am tired.
(私は疲れてる。)

“I”という「主語」と”tired”という「補語」がイコールの関係になります。

その2つをつなぐために間に「動詞」の位置に”am”が使われているんです。「私(”I”)がどんな状態か説明しますよ」という合図ですね。

「職業」を言うときにも、英語の「be動詞」を使って表現します。「過去から今までその職業でこの先もしばらくを続けていく」というニュアンスです。

They are police officers.
(彼らは警察官です。)

ここでは「”They”=”police officers”」という関係で、「動詞」の位置に置かれている”are”は、つなぎの役割をしています。

過去形

「過去のある時点での自分の気持ちや状態」または「過去のある期間続いていた状態」などを表現する場合です。内容が「過去」になるだけで「be動詞」の役割は、当然「現在形」のときと一緒になります。

例えば、「昨日の夜は疲れていた」と過去の自分の状態を言うとき。

I was tired last night.
(私は昨日の夜疲れてた。)

ここでも”I”という「主語」と”tired”という「補語」がイコールの関係になりますが、内容は「過去」なので、つなぎの役割をする「be動詞」は”was”にします。

「過去の職業」を言うときにも、もちろん「be動詞」を使って表現します。「過去のある期間続けていたその職業」を伝える場合ですね。

They were police officers before.
(彼らは以前警察官でした。)

「”They”=”police officers”」という関係で、「動詞」の位置に置かれるのは英語の「be動詞」の過去形の1つである”were”になります。

未来形

「未来のある時点での自分の気持ちや状態の予測」または「未来のある期間続いていくだろう状態」などを表現する場合です。こちらも、内容が「未来」になるだけで「be動詞」の役割は、当然「現在形」「過去形」のときと一緒です。

「明日は疲れてるだろう」と未来の自分の状態を予測するとき、こんな風に言えますね。

I will be tired tomorrow.
(私は明日疲れているだろう。)

ここでも”I”という「主語」と”tired”という「補語」がイコールの関係です。「未来」のことなので、つなぎの役割をする「be動詞」は”will be”という形で使われています。

「未来になっているであろう職業」を言うときにも、「be動詞」で表現。「未来のある期間続けているであろうその職業」を伝えられます

They will be police officers in two years.
(彼らは2年後には警察官をしているだろう。)

「”They”=”police officers”」という関係で、「動詞」の位置に置かれるのは、「未来」を示す”will be”です。


「主語」と「現在分詞」をつなぐ

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英語の「現在分詞」とは「動詞のing形」のことです。「○○している」というニュアンスになり、人や物の動いている様子を表現することができる形のこと。

そして、【「主語」+「be動詞」+「動詞のing形」】と来ればピンとくる方も多いはず。そうです、英語の「進行形」のですね。

ここでも英語の「be動詞」は「主語」が「○○している」という状態をつなぐ役割をしているんです。

現在進行形

「今している最中のこと」や「今も含めた一定期間のみしていること」などを表現します。

例えば「お母さんが料理をしている最中であること」を伝えるにはこのようになりますね。

My mother is cooking now.
(お母さんは今料理をしているよ。)

“My mother”は「自分と相手以外の1人の女性や女の子を指す言葉」である”She”と同じ扱いになるので、「be動詞」は”is”を使います。

それが、「主語」である”My mother”と「今料理している状態」を表現する”cooking”をつないでいるんです。

過去進行形

「過去のある時点にしている最中だったこと」や「過去のある時点を含めた一定期間のみしていたこと」などを表現します。

「家に帰ったとき、お母さんが料理をしているところだった」と伝える文はこんな感じ。

My mother was cooking when I got home.
(私が家に帰ったときに、お母さんは料理していた。)

「be動詞」は「過去形」である”was”を使い、”My mother”と”cooking”をつないでいます。

未来進行形

「未来のある時点にしている最中であろうこと」や「未来のある時点を含めた一定期間のみしているであろうこと」などを表現します。

以下の例文は、「明日の今ごろは、お母さんは料理しているだろうな」と、未来を想像しながら言っています。

My mother will be cooking at this time tomorrow.
(明日の今ごろは、お母さんは料理しているだろう。)

“will be”で「未来」の意味をもたらし、“My mother”と”cooking”をしっかりとつないでいますね。

「主語」と「過去分詞」をつなぐ

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英語の「過去分詞」にはいくつかの使い方がありますが、今回紹介するのは【「主語」+「be動詞」+「過去分詞」】です。

そう!「受動態」の形ですね。

この「受動態」では「過去分詞」は「(主語が)○○されている」という意味を持ちます。もう言うまでもなく、ここでも英語の「be動詞」は「主語」と「過去分詞」をしっかりとつなぐ役目を果たすんです。

現在形

「今の時点でされていること」を表現するパターン。

「ある本が多くの人に読まれている」という内容は、以下のように言います。

The book is read by a lot of people.
(その本は多くの人に読まれています。)

物なので「be動詞」は”is”です。

その”is”が“the book”という「主語」と”read”という「過去分詞」をつないでいます。

過去形

「過去のある時点でされたこと」を表現するパターン。

「現在形」で使った例文を過去の内容にしてみましょう。

The book was read by a lot of people.
(その本は多くの人に読まれていました。)

「be動詞」を”was”に変えただけで、意味が「過去」になりました。でも、「主語」と「過去分詞」をつなぐ役目は変わりませんね。

未来形

「未来のある時点でされたこと」を表現するパターン。

もう、ここまで来ればどんな例文になるか分かってしまうと思いますが・・・。こうなりますね。

The book will be read by a lot of people.
(その本は多くの人に読まれるでしょう。)

当然、ここで使われるのは”will be”です。

おわりに

いかがでしたか?今回は英語の「be動詞」の使い方について紹介しました!

この記事を読むことで、英語の「be動詞」がどれだけ重要な存在かというのを感じてもらえたかなと思います。

これから「be動詞」が使われた英語に触れることがあったら、今までよりもその役割をじっくり意識してみて下さいね!

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