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hope/wish/expectの違い!「期待する」の英語の使い方!

 

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「○○だといいな」のように、何かを期待するときに使う英語の言葉といえば何があるでしょうか?

同じような訳され方をする言葉はいろいろありますよね。今回取り上げるのは、その中の”hope”、”wish”、”expect”です。これらの言葉には、どのような違いがあるのでしょうか?

今回は、「期待する」を表現できる英語の”hope”、”wish”、”expect”について紹介します!



「hope」「wish」「expect」の違い

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それぞれの使い方を確認する前に、簡単に3つの言葉の違いを紹介します。

期待する内容の実現度に応じて、使う言葉が変わるんです。

“hope”   ⇒ 起こる可能性はあるが、起こらない可能性もあること
“wish”    ⇒ 起こる可能性が相当低い、全くないこと
“except” ⇒ 起こる可能性が相当高い、間違いなく起こること

可能性の度合いというのは人の気持ち次第という部分もありますが、上のような違いが使い分けの目安になります。

それでは、順番に3つの言葉の使い方を確認していきましょう!


「hope」について

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実現の可能性があること

「絶対」とは言い切れないけど、あり得なくもないことについて期待しながら、「○○だといいな」と言うときに”hope”が使われます。

例えば、自分に今気になる人がいると想像してみましょう。

その人が誰のことを好きかは分かりません。でも、恋人はいない様子。自分とも結構しゃべってくれるけど、他の人とも仲良くしてる・・・。

無理かもしれない、だけどあり得なくもない。あの人とデートできたらいいのにな。そんな気持ちを表すときには、”hope”を使ってこんな風に言えます。

I hope I will go on a date with him/her.
(彼/彼女とデートに行ければいいな。)

“hope”の感覚を感じ取ることができたでしょうか?もう少し例を見ていきましょう。

あなたは友達数人と出かける予定です。もう1人、別の友人にも声を掛けています。

ですが、まだその友人からは行けるかどうかの返事はもらっていません。行ける可能性もあれば、行けない可能性もあります。あなたとしては、ぜひ彼女にも参加してもらいたいと思っている。

そんなときにも”hope”を使うことができますよ。

I hope she will join us.
(彼女も一緒に来られたらいいのにな。)

ここまでは、ポジティブな内容で「こうだったらいいのにな」を表現するための”hope”の使い方を見てきました。

では、逆に「こうじゃないといいのにな」という気持ちを表現するときの”hope”の使い方を見てみましょう。

例えば、今の例で考えてみます。実は、あなたは後から誘ったその友人のことはあまり好きではありません。なので、できれば来ないで欲しいと思っています。

そんなときには、こんな風に言うことができますよ。

I hope she won’t join us.
(彼女が一緒に来ないといいな。)

“hope”を使って否定的な内容を言うときには、基本的に”I don’t hope”という形は使わずに、後半部分を否定の形にして「○○じゃないといいな」という内容にします。

“I don’t hope”を使って、「○○なことを望まない」という意味でも通じなくはないのですが、英語の感覚としては少し分かりずらいという印象で不自然な響きです。

“hope”で否定的な内容を言うときには、後半部分を否定形にする!ということを抑えておきましょう。


「wish」について

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実現の可能性が低いこと

“wish”は”hope”と違い、かなり実現する可能性がないことを期待して願うときに使われます。

「無理だとは分かってるけど、○○だったらいいのになあ」と、ちょっと控えめな感じです。

では、どんな風にこの”wish”を使えばいいのでしょうか?先ほどの”hope”のようにイメージしてみましょう。

気になる人がいます。でもその人には恋人がいて婚約中。もすぐ結婚式です。仲も良さそうだし、今さら別れる気配はありません。

諦めなくちゃいけない・・・だけど、もしかしたら何か起こって2人が別れて自分にチャンスが来るかも・・・でもそんな可能性はゼロに近い。そんなとき、”wish”を使ってこんな風に言うことができます。

I wish I could go on a date with him/her.
(彼/彼女とデートできたらいいのになあ。)

“wish”を使うとき、その後半部分では「過去形」を使うのが基本です。

この場合、「過去形」を使っているからといって過去のことを表しているわけではありません。実現の可能性が低い話をするときにも「過去形」の形が使われるんです。

「過去形」の持つ「過去の遠いイメージ」が「実現の可能性から遠く離れるイメージ」にピッタリ合うからなんですよ。

上の例文でも、”can”の過去形である”could”が使われています。うっかり”can”と言ってしまっても、全く通じないということはないですが、不自然に聞こえたりニュアンスが相手に上手く伝わらないという可能性があります。

実現の可能性のないこと

可能性が全くない、絶対ありえない!でも、望んでしまう・・・そんなことに対しても”wish”を使うことができます。

例えば、”wish”を使った例文として聞き覚えのある方が多いかもしれないこちらの表現。

I wish I were a bird.
(鳥になれたらな。)

今現在、人間であるわけですから、鳥になることは絶対ありえませんよね。だから、”wish”なんです。そして、やはりここでも”am”ではなく、「過去形」の”were”が使われています。

「あれ、”I am”の過去形って”I was”じゃないの?」と思った方もいるかもしれませんね。そうです、その通りです。

ですが、こんな風に実現の低いことや可能性がゼロのことを言うときの形では、通常「過去形」の”was”を使う主語でも”were”が使われます。”I”以外には、”he”や”she”などがありますね。

ちょっと不思議な感じがしますが、これがルールなのです。

「expect」について

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起こる確率が高いこと

100%に近い確率で起こり得ることを言うときには、”expect”がピッタリです。かなり確信を持って、「そうなるだろう」と期待していることに関して使われます。

では、またまた気になる人がいる状況をイメージしてみましょう。

気になる人はフリーです。しかも、他の人と比べて自分にたくさん話しかけてくれるし、趣味も合う。連絡先も知っていて、電話やメールなのでもやりとりをしています。

そして、つい先日「今度空いてる日あったら出かけようか」なんてことを言われました。これはかなり脈アリ!

そんなときには、”expect”を使ってこんな風に言えますよ。

I expect I will go on a date with him/her.
(彼/彼女とデートに行けるだろう。)

このように、高い確率で起こるであろうことを期待してるときに使える”expect”ですが、必ずしも良いことにだけ使われるわけではありません。

しっかりとした確信や根拠があって、「こうなるだろう」と言うのであれば、悪いことに関しても使われます。

Most people expect the popular band will break up within this year. 
(ほとんどの人たちがその人気バンドは年内に解散してしまうと考えてる。)

こんな風に使うと、日本語が持つ「期待する」のニュアンスとは違うので、少し違和感があるかもしれませんね。

ですが、”expect”の持つ「高い確率で予想できること」というニュアンスから、こういった使い方をすることができるんです。

さらに、良いこと悪いことに限らず、「そういう見込みがある」という感じで、単純な高い確率の予測を言うこともできます。

We expect the average temperature will be higher than last year.
(去年より平均気温が高くなると見込んでいます。)

“hope”や”wish”と違い、自分が望んでいないことに関しても使われるのが、この”expect”なんですよ。

いずれの事柄でも、とにかく確率が高いと思っているということに変わりはありません。

“expect”以降の内容やその時の言い方や状況で、「期待している」のか「悪いことが起こると考えている」のかを判断しましょう!

おわりに

今回は、”hope”、”wish”、”expect”の違いについて紹介しました!いかがでしたか?

似ているようで、それぞれの持つニュアンスというのは違いましたね。話し手の感情に左右される部分が大きいので、使い分けがちょっぴり難しいかもしれませんね。

・確率が高いことを期待するのが”expect”
・確率が半々なことを期待するのが”hope”
・確率が低い、または無いことを期待するのが”wish”

この大まかな違いをまずは頭の中に入れておきましょう。そして、実際に使いながら少しずつ慣れていって下さいね!

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