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「look」と「seem」の違い!「〇〇のようだ」を表す英語の使い分け!

 

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英語で「〇〇のようだ」を表す言葉には、”look”と”seem”があります。

同じ意味を持つこれらの言葉ですが、一体どんな違いがあって、それぞれどんな風に使えば良いのでしょうか?

今回は、英語の”look”と”seem”の違いについて紹介します!



「look」と「seem」の違い

まずは、”look”と”seem”の大まかな違いについて確認しておきたいと思います!

どちらも「〇〇のようだ」とか「〇〇そうだ」と様子を伝える言葉ではありますが、その様子をどのように判断したかに違いがあるんです。

“look”   ⇒ 見た目で判断して「〇〇のようだ」、「〇〇そうだ」
“seem”状況で判断して「〇〇のようだ」、「〇〇そうだ」

“look”の方は目に見えていることから、”seem”は周りの空気とか感覚的に感じたことから、それぞれ判断している感じですね。

なので、日本語では同じ「〇〇のようだ」や「〇〇そうだ」となりますが、そこにはどのように判断しているのかという細かなニュアンスの違いが含まれているんです。

それでは、英語の”look”と”seem”の違いについて詳しく見ていきましょう!


「look」について

見た目で判断している

英語の”look”を使って「〇〇のようだ」と言う時は、「見た目で判断している」というニュアンスです。

例えば、ニコニコしていて、明らかに表情にも嬉しさや幸せな気持ちが表れている人がいたとします。

見た目で「嬉しそう」とか「幸せそう」というのが分かる場合ですね。そんな時は、以下のように”look”を使って言います。

You look happy. What’s up?
(幸せそうだね。どうしたの?)

主語が三人称単数の場合は、”looks”となります。

Ellie looks happy today.
(今日エリーは幸せそうだ。)

過去形であれば、”looked”を使えばOKです。

They looked happy. Do you know why?
(彼らは幸せそうだったね。なんでか知ってる?)

この”look”は、人に対してだけでなく、物に対しても使うことが出来ます。

例えば、大きな宝石が付いていて輝いている指輪があり、見た目からして明らかに「高そう」という場合などです。

These rings look expensive. They are really gorgeous.
(この指輪はどれも高そうに見える。すっごく豪華だね。)

This ring looks expensive. How much is it?
(この指輪は高そうだね。いくらなの?)

This ring looked expensive, but it was actually reasonable.
(この指輪は高そうだったけど、実際は手頃な値段だったんだ。)


「seem」について

状況で判断している

一方、”seem”で表現する「〇〇のようだ」には、「状況で判断している」というニュアンスが含まれています。

見た目では分からないけど、誰かの置かれている状況や周りの話などから判断している感じです。

例えば、ある人が昇進したという話を聞いて、しかも勤務条件なども改善されたという人がいたとします。

別にその人はそのことを表情に出したりはしていません。

ですが、そのような状況を聞いて「幸せなんだろう」と感じるような場合には、”seem”を使って表現するのが適切です。

You seem happy because you got promoted.
(昇進したから幸せそうだよね。)

三人称単数を主語にする時は、”seems”となります。

Ellie seems happy now.
(今エリーは幸せそうです。)

過去形は”seemed”を使いましょう。

They seemed happy thanks to their promotion.
(昇進したから彼らは幸せそうだったよ。)

“seem”も”look”と同じように、人だけでなく物にも使うことが出来ます。

その場合でも、「〇〇のようだ」と判断しているのは、見た目ではなく状況や自分の感覚です。

なので、「指輪が高そうだ」を”seem”を使って言う場合は、指輪の見た目というより、その材料や周りからの評判などを聞いて自分の感覚で「高そう」と判断しています。

These rings seem expensive. I’ve heard that they are all diamond.
(この指輪はどれも高そうだよ。これ全部ダイヤだって聞いたよ。)

This ring seems expensive. It must be over 50,000 yen.
(この指輪は高そうだね。5万は超えてるに違いないね。)

This ring seemed expensive though I didn’t ask how much it was.
(いくらなのか聞かなかったけど、この指輪は高そうだったよ。)

“seem”の場合、“seem to be”という形で使うケースもあります。

その場合は、”seem”で表現するより客観的な印象です。

例えば、上の例文を”seem to be”で表現すると以下のようになります。

These rings seem to be expensive. I’ve heard that they are all diamond.
(この指輪はどれも高そうだよ。これ全部ダイヤだって聞いたよ。)

This ring seems to be expensive. It must be over 50,000 yen.
(この指輪は高そうだね。5万は超えてるに違いないね。)

This ring seemed to be expensive though I didn’t ask how much it was.
(いくらなのか聞かなかったけど、この指輪は高そうだったよ。)

“seem”で表現する時と大きく意味が変わるわけではありませんが、このように”seem to be”を使うと客観的な印象になります。

ちなみに、比較級と最上級の形がない形容詞を使って「〇〇のようだ」とか「〇〇そうだ」と言う場合には、この”seem to be”しか使えません。

例えば、「可能である」を意味する”possible”は比較級と最上級の形がない形容詞です。

It seemed to be possible.
(それは可能なようだ。)

 

上の例文の場合、「可能」か「不可能」かで意見が分かれることはあっても、「可能」の度合いで意見が変わることはありませんね。

つまり、比較級と最上級がないということは、その程度に表すことが出来ないということなので、人によって意見が変わるものではないということです。

だから、客観的な印象を言う”seem to be”しか使えないんですね。

おわりに

今回は、英語の”look”と”seem”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?

日本語の「〇〇のようだ」だけでは分からない、細かな違いが”look”と”seem”には含まれているんですね。

慣れるまで混乱することもあるかもしれませんが、例文を使って練習しながらバッチリ会話の中で使いこなせるようにしましょう!

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