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「未来形」の英語!「will」と「be going to」の使い方を例文で解説!

 

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英語の「未来形」といえば、”will”と”be going to”ですね。どちらも「○○するつもり」や「○○する予定」というように訳されることが多いですが、実はこの2つが持つニュアンスは全く違うものなんです。

今回は英語の「未来形」の使い方について紹介します!



「will」

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“will”という英語が持つニュアンスは「その場の意思」や「根拠のない予想」です。自分の気持ちの中だけで「そうしよう」「そうなるだろう」と思ってることを表現します。

「そうしよう」という「意思」がある。「そうなるだろう」と「予想」してる。だから、英語の「未来形」と呼ばれているんですね。

【主語+”will”+動詞の原形】の形で使います。

それでは、その使い方を見ていきましょう!

その場での「決定」

誰かと話をしている最中に、「じゃあ、それやるよ」という感じでその場で何かをしようと決めたときには”will”を使います。そこで決めた自分の「意思」を伝えるから”will”がピッタリ。

A: I have too many things to do.
(やることが多すぎるよ。)
B: Yes, you do. I will help you.
(うん、そうだね。手伝うよ。)

この例文ではBさんはAさんの様子を見て、その場で手伝うことを決めています。

ちなみに”主語+will”の部分は短縮形を使えます。この文だと以下のようになりますね。

I’ll help you.

各例文では、わかりやすいように短縮しない形を使っています。

強い「意志」

「絶対に○○するぞ!」と強い「意思」を表現する使い方です。ただし、実際にやるかどうかはわかりません。とりあえず、そういう強い気持ちだけは持ってることを伝えられます。

A: I will study harder.
(もっと一生懸命勉強するぞ!)
B: Did you say that before?
(前もそんなこと言ってなかった?)

この会話からAさんが「もっと勉強する!」という強い「意思」を持ってることだけはわかります。果たしてこの後、Aさんはちゃんと勉強したのでしょうか?(笑)

根拠のない「予想」

未来のことについて、特に根拠とか明確な証拠があるわけじゃないけど「そうなる!」と「予想」するときにもこの”will”が使われます。

A: He will get married this year.
(彼は今年結婚すると思うよ。)
B: Are you sure?
(本当に?)

この場合、Aさんは特に何かを聞いてるわけでもなく、ただそう思ってるだけです。Bさんに「本当に?」と聞かれた後に、自信を答えられるようなハッキリとした理由を持ってはいません。

他に「予想」の確信の度合い強めて言いたいときには、“I’m sure”や”I’m positive”などの英語表現を加えます。「絶対にそうなる!」というニュアンスですね。

I’m sure you will win the tennis match tomorrow.
(君は絶対に明日のテニスの試合に勝てるよ。)

逆に、ちょっと「予想」の確信の度合いを弱めたいなってときは”I think”や”I hope”を加えて使います。こちらは「そうだったらいいよね」とソフトな印象ですね。

I hope I will pass the exam.
(試験に受かったらいいな。)


「be going to」

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“be going to”という英語が持つニュアンスは「決まっている予定」「根拠のある予想」です。

“be”とは英語の「be動詞」のことで、人や物の「状態」を説明するときに使われる言葉。”going”は「行く」という意味の英語”go”の進行形です。そして、”to”は「到達」を表すことのできる前置詞。

つまり“be going to”というのは「ある予定に向けて進んでいる状態」を表してるんです。これを使うということは、話をする前からその予定が決まっていることを示します。

文の形的には「進行形」なんですが、先のことについて述べているというところから「未来形」と呼ばれているんですね。

【主語+”be going to”+動詞の原形】の形で使い、”be”の部分は主語に応じたbe動詞を使います。

それでは詳しい使い方を見ていきましょう!

決まっている「予定」

あらかじめ計画をして準備をしている「予定」、会話をしている時点より前に決まっている「予定」について話すときの使い方です。

A: Why did you reserve an airplane ticket?
(なんで飛行機のチケットを予約したの?)
B: I am going to visit my grandmother this summer.
(今年の夏におばあちゃんの所に行く予定なの。)

Aさんと話をする前から、Bさん「おばあちゃんの所に行く」ということは決まっていました。だから、”be going to”を使っています。

“主語+be”の部分は短縮形で大丈夫です。例えばこの例文だと以下のように言えますよ。

I’m going to visit my grandmother this summer.

“will”と同様に、各例文では短縮しない形を使っています。

根拠のある「予想」

こちらは、何かハッキリとた理由や根拠をもとに「予想」するときのパターン。「(条件がそろってるから)○○になると思うよ」とか「(理由があるから)○○すると思うよ」というニュアンスですね。

A: Look at those black clouds!
(あの黒い雲見て!)
B: It is going to rain soon.
(すぐにでも雨が降りそうだね。)

Bさんは「目の前に見えている黒い雲」を理由に「予想」しています。なので、”be going to”の形を使っているんです。

できなかった「計画」

この”be going to”には「過去形」があるんです。「え?未来形なのに過去形?」と思った方もいるかもしれませんね。

「過去のある時点から見た未来の予定」を表すときに使われます。さらに「そういう予定だったんだけど、実現できなかった」というニュアンスが含まれているんです。

A: Actually, my mother was going to become a doctor.
(実はね、うちのママは医者になるつもりだったの。)
B: Oh, was she? I didn’t know that.
(そうだったの?知らなかったよ。)

このAさんの言葉から、Aさんのお母さんは今は医者ではないということがわかります。「医者になろうとしていた」という意味合いになるんですね。


まとめ

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では、最後に「未来形」の英語”will”と”be going to”の違いをもう1度確認してみましょう。以下の会話文を見て下さい。2つの言葉のニュアンスをしっかり感じられますか?

A: Why don’t we go to the mall this Saturday?
(今週の土曜日、ショッピングモールに行かない?)
B: Sure. I will see you at the station at 2.
(もちろん。2時に駅で会おう。)
A: Okay, and are you free this Sunday?
(いいよ、それで今度の日曜日は空いてる?)
B: No, I am going to take a TOEIC test.
(ううん、TOEICを受ける予定なんだ。)

Bさんの使っている言葉に注目してみましょう。

まず、「ショッピングモールに行かない?」と誘われて、その場で待ち合わせ場所と時間を決めたので”will”を使っています。

次に、日曜日のことを聞かれました。ところが日曜日には前から決まっていた予定があるので”be going to”を使って答えています。

おわりに

今回は「未来形」の英語”will”と”be going to”について紹介しました。いかがでしたか?

「未来形」と呼ばれ、同じような意味として使われている2つの言葉。ニュアンスの違いがとてもハッキリしていますよね?ちなみに、それぞれに込められている意味合いから「未来形と呼ぶのはおかしいのでは?」という人もいます。

ですが、「未来形」と呼ぼうが呼ばまいが2つのニュアンスの違いを理解し使い分けられれば全く問題ありません!たくさん練習して使いこなせるようになりましょう!

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