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「最上級」の英語の使い方!1番の人や物を表す文法を例文で理解する!

 

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「あの人が1番○○だ」「あれが最も○○だ」というように、何かの中で1番の人や物について話すとき、英語のでどのように表現すれば良いでしょう?

多くの人が学校の授業で耳にしたことがあるであろう「最上級」という形を使うことができます。

今回は英語の「最上級」についての基礎知識をご紹介いたします!



基本編

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基本の形は【the+形容詞・副詞の「最上級」】です。「それしかない!」と特定できるニュアンスになるので”the”が使われています。

それでは基本の使い方を見ていきましょう!

短めの形容詞・副詞の「最上級」

短めの形容詞や副詞は語尾を”est”にします。

例えば「背が高い」という意味の形容詞”tall”は”tallest”になります。

Mike is the tallest in our class.
(マイクは私たちのクラスで一番背が高い。)

「速い」という意味の副詞”fast”は”fastest”となります。

I can run the fastest in the soccer team.
(僕はサッカーチームで1番速く走れる。)

他にこのような例があります。

short(短い・背が低い) – shortest

small(小さい)- smallest

語尾が”y”で終わっているものは、その”y”を”i”に変えて”est”をつけます。

happy(幸せである)- happiest

heavy (重い) – heaviest

語尾が短母音+子音で終わっているものは、その子音をもう1つ重ねてから”est”をつけます。

big (大きい)- biggest

hot (暑い・熱い)- hottest

長めの形容詞・副詞の「最上級」

長めの形容詞や副詞は、その言葉の前に”most”をつけます。その言葉自体の形を変える必要はありません。【the most+形容詞・副詞】の形です。

「おいしい」という意味の英語”delicious”を使った例文を見てみましょう。

This cake is the most delicious cake in the shop.
(このケーキはその店の中で1番おいしい。)

「遅く」という意味で使われる副詞の”early”は以下のようになります。

I got up the earliest in my family.
(家族の中で一番早く起きました。)

他にはこのような例があります。

expensive (値段が高い)- most expensive

important (重要である)- most important

英語の単語の中には「これは短め?長め?」と迷ってしまうものもあります。そんなときには、ひとまず”most”を使いましょう。この方が安心です。

不規則な「最上級」

中には上に挙げた例に当てはまらないものもあるんです。例えば「上手に」を表す英語”well”は”best”となります。

I can play the piano the best in my family.
(私は家族の中で1番上手にピアノが弾けるんです。)

他の例としてこのようなものがあります。

good (良い)- best

bad – (悪い)worst

many – (たくさんの)most

much – (たくさんの)most

little – (少しの)least

「of」と「in」について

「最上級」の文では、場合によって「クラスで」「世界で」など、「どの集団の中で1番なのか」と伝える必要があります。そのときに使われるのが“of”または”in”です。

“of”は「複数名詞」と共に使われます。

This is the longest rope of the three.
(これが3本の中で1番長いロープです。)

ここでの”the three”というのは目の前にある「3本のロープ」を指しています。このように「いくつかの特定の数の人や物の中で」というときには、”of the+数字”の形が使われます。

その他”of”を使うものとして、このようなものがあります。

of us(私たちの中で)

of all subjects(すべての教科の中で)

“in”は「単数名詞」と共に使われます。

Ken’s house is the largest in our neighborhood.
(うちの近所ではケンの家が1番大きい。)

“neighborhood”は「近所」という意味の英語です。たくさんの家や建物、環境などを含めて「1つのまとまり」を表すので「単数名詞」となります。だから、”in”と一緒に使うことができるんですね。

in our class(私たちのクラスで)

in Japan(日本で)

他に「○○した中で1番」を表すときに使い方が以下の通りです。

This is the best movie that I’ve ever seen.
(これは今まで見た中で1番面白い映画だ。)

【○○ have/has+過去分詞】という形を使うことができます。”that”や”ever”は省略しても構いません。

この例文では「今まで見た中で1番」という意味で”I’ve ever seen”という表現が使われています。


応用編

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基本の使い方をおさえたところで、次はこの「最上級」を応用した形を紹介します!どんなものがあるのか見ていきましょう!

強調する語句+「最上級」

ただでさえ「1番」と言ってるのに、それをさらに強調する言い方というものが存在します。

①「差」を表現する

他のものと比べて、それが頭1つ抜けてるという表現をするときは以下のようになります。

I think this is by far the best song she has ever made.
(これは彼女が今まで作った曲の中で断然1番だね。)

“by far”という英語は「他とかけ離れている」というニュアンスで使われます。「ただの1番」じゃなくて、「2番を引き離して、ぶっちぎりで1番」という感じ。

同様に”much”も、「最上級」を強調するための言葉として使われます。

②「疑いの無さ」を表現する

「まさに1番」「誰が見ても1番」などを表現するときには”very”を使います。「最優秀」「最良」を言いたいときにピッタリです。

“by far”や”much”は「2番目以下との差の大きさ」を意味するのに対して、こちらは「他との差を気にするまでもない、疑いようのない1番」というニュアンスです。

Oliver is the very best soccer player in town.
(オリバーこそ、まさに街で1番のサッカー選手だ。)

1つ注意しなくてはいけないのが、他の強調する語と違って”very”の前に”the”をつけるという点です。”very the best”とは言わないので気をつけて下さいね。

one of the+「最上級」+「名詞の複数形」

「最も○○な中の1つ」というような表現をするときの使い方です。例えば、こんな言い方ができます。

She is one of the most beautiful women in the world.
(彼女は世界で最も美しい女性のうちの1人です。)

この使い方で「名詞の複数形を使うこと」や「1番なもののうちの1つを使うこと」など、疑問に感じる方が多いです。

日本語の「最も」とは少し感覚が違っていて、英語の「最上級」では必ずしも「1人」「1つ」でなくてよいのです。

例えば、ここでは「最も世界で美しい女性」というのは、複数の女性をイメージしてOKということ。なので、「名詞の複数形」が使われているんです。

ハッキリと「この人が1番美しい」と「1人」だけをイメージしているのであれば、基本の使い方をします。

She is the most beautiful woman in the world.(彼女は世界で1番美しい女性だ。)

この場合だと「1人」しか考えていないので、当然名詞は単数形。

でも「彼女は美しい、でも他にも美しいと言える人はたくさんいる」なと1人に絞れなければ、【one of the+「最上級」+「複数名詞」】を使え言えばいいんです。

the+「序数」+「最上級」

「最上級」というのは「1番」を表現するものですが、このように“the”と「序数」を使うと「○○で○番目に」と言うこともできます。

This restaurant is the second most popular in Tokyo.
(このレストランは東京で2番目に人気があります。)

「序数」の部分を変えれば、何番目でも表せます。


おわりに

今回は英語の「最上級」の使い方について紹介しました。いかがでしたか?

特に「応用編」で紹介した使い方は、日本語の感覚と違う部分があって難しく感じてしまうかもしれません。「なるほど、英語ではこう捉えるんだな」と思いながら、ちょっとずつその使い方に慣れていきましょう。

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