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英語の指示代名詞の使い方!上手に使いこなすための例文付き解説!

 

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英語の「指示代名詞」がイマイチ上手く使えない!英語を学習している方の中には、そんな悩みを持っているという方もいると思います。

「指示代名詞」にはいくつか種類があり、そしてそれらを状況に応じて使い分けなければなりません。

今回は、英語の「指示代名詞」を上手に使いこなせるようになるために、その使い方について詳しく解説します!



「指示代名詞」とは?

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詳しい使い方を確認していく前に、英語の「指示代名詞」とは一体どんな代名詞なのかを知っておきましょう。

「指示」という名前がついているとおり、人や物、事柄などを指し示すための言葉です。日本語の「これ」とか「あれ」のような感覚ですね。具体的な名前を出さずに伝えるときに使われます。

そして、英語の「指示代名詞」には、“this”、”that”、”these”、”those”の4種類があります。

それらの大まかな使い分けは以下の通りになります。

“this”    ⇒ 近い位置の単数の人や物

“these” 近い位置の複数の人や物

“that”   ⇒ 遠い位置の単数の人や物

“those”遠い位置の複数の人や物

それでは、それぞれの言葉の詳しい使い方を見ていきましょう!


【指示代名詞①】this

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近くの1人・1つを指す

自分の近くにいる人やある物を指すときの使い方です。

例えば、会社の新製品を紹介するとき、実際の商品を自分の前に出しながら、以下のように言うことができます。

This is our new product.
(こちらが私たちの新製品です。)

隣にいる人を紹介するときにも、”this”を使ってこのように言います。

This is my husband, John.
(私の夫のジョンよ。)

日本人の中では「”this”=これ」というイメージが強いので、人を紹介するときに”this”を使うのに違和感を覚える人も多いかもしれません。

「人に対して「これ」って失礼じゃないの?」と思うかもしれませんが、そんなことないので安心してください。近くにいる人を紹介するのであれば、身内でも上司でも、親しい人でも目上の人でも、”this”を使って全く問題ありません。

This is my boss, Mr. Bagel.
(こちらは私の上司のベーグルさんです。)

「これ」というのは、あくまでも日本語での訳し方の1つ。状況に応じて、「こちら」という感覚で捉えればいいんです。

直前に述べた1つの内容を指す

英語の「指示代名詞」の”this”には、直前の内容を指すという使い方もあります。指せる内容は直前の1つだけ。ある事柄について述べた後で、「このことは○○だ」のように、次の文でその事柄を指すときの使い方です。

例えば、以下のように使います。

The player got injured badly during the last game. This will have a bad effect on the team.
(その選手は前の試合中にヒドイ怪我をした。これはチームにとっては痛すぎるだろう。)

この文の中での”this”は、”the player got injured badly during the last game”という内容を指しています。

そして、”this”で前の文の内容を指すときと言うのは、その出来事が「今現在」や「これから先」に影響がある場合です。時間の感覚的に「近い」または「近づいていく」というイメージですね。

上の例文で言うと、ある選手がヒドイ怪我をしたことがチームに悪い影響を及ぼすのは、「今」そして「これから先」です。だから、”this”を使って表現するのがピッタリなんですね。

これから述べる1つの内容を指す

“this”は、直前の内容だけでなく、これから言う内容を指すこともできるんです。もちろん、こちらの場合も指すことができるのは1つの内容だけ。

「○○なのはこれです」と言った後で、その詳しい内容を伝えるときの使い方ですね。伝えたい内容に、しっかりと注目させたいときなどに使われます。

例えば、以下のように使うことができますよ。

All I want to say is thisI never let you down.
(私が言えるのはこれだけですー決してあなたたちの期待を裏切りません。)

ここでは、”this”は後に来る”I never let you down.”を指しています。この使い方で、”this”が指しているのは「言葉」ですが、感覚としては近くにある「物」を「これだよ」と紹介するとき同じです。


【指示代名詞②】that

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遠くの1人・1つを指す

「指示代名詞」の”that”は、自分から離れた場所にいる人やある物を指すときに使われます。

先ほど、”this”の項目で使った例文を”that”に変えて使ってみましょう。新製品を紹介しているという点では”this”を使った文と同じですが、以下のように言うと、新製品が遠い場所にあることを意味します。

That is our new product.
(あちらが私たちの新製品です。)

自分の目の前や手元ではなく、新製品が離れた位置に飾られていたりするときにはこのように言うことができますね。

そして、遠くの人を指すときにも”that”を使うことができます。

That is my husband, John.
(あれが私の夫のジョンよ。)

“that”も人に対して使っても全く問題ありません。

距離がある位置にいる場合には、身内でも目上の人でも”that”を使って指すことができます。

That is my boss, Mr. Bagel.
(あちらが僕の上司のベーグルさんです。)

“this”と同じように、”that”も状況に応じて「あれ」とか「あちら」と訳し方や捉え方を変えればいいだけです。

直前に述べた1つの内容を指す

英語の「指示代名詞」の”that”を使って、直前の内容を指すこともできます。そして、こちらも”this”と同じように、指せるのは1つの内容のみ。

ただし、”this”とは違い、「過去」を指します。時間の感覚的に「遠い」あるいは「遠くなっていく」、そんなイメージです。

I was late again on the date with her. That was enough to make her angry.
(彼女とのデートにまた遅れたんだ。そのことで、当然彼女は怒っちゃったよ。)

「デートに遅れた」ということを過去の出来事として振り返っている感じです。「今」や「これから先」に関わることとしては捉えていないので、”that”を使っているんですね。

“that”の「指示代名詞」以外の役割については、以下の記事で触れています。ぜひそちらも参考にしてみて下さい。

英語「that」の使い方!代名詞・形容詞・接続詞・関係代名詞の4用法!

【指示代名詞③】these

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近くの2人以上・2つ以上を指す

自分の近くの複数の人や物を指すときに使われます。

以下の例文は、会社の新製品がいくつかあって、それらが自分の手元など近い位置にある場合のものです。

These are our new products.
(これらが私たちの新製品です。)

自分の近くにいる複数の人を指すのであれば、以下のように言うことができますね。

These are my cousins.
(ここにいるのはみんな私のいとこよ。)

直訳すると「これらは私のいとこたちです」となりますが、つまり「自分の近くにいるこの人たちは、全員私のいとこ」ということを伝えています。

直前に述べた複数の内容を指す

“these”を使って、直前に述べたいくつかの内容を指すことができます。いくつかの事柄を述べた後で、「これらのことは○○だ」のように言うときに使うことができるんです。

そして、その事柄は「今」や「これから先」に関係しています。

例えば、こんな風に言えますね。

He is handsome and he has a good figure. These are his great points.
(彼はカッコよくてスタイルもいい。これらは彼の長所だ。)

「彼はカッコイイ」と「彼はスタイルがいい」という2つの事柄、そしてそれらが「彼の長所」ということを言っている文です。2つのことを指していて、さらにそれが今現在の長所なので”these”を使って表現しているんですね。

これから述べる複数のことを指す

英語の「指示代名詞」の”these”を使って、これから言ういくつかの内容を指すこともできるんです。

例えば、こんな風に使います。

Things he told me include these: I have to be more tolerant. I have to listen to others.
(彼が私に伝えたことの中にはこんなようなことも含まれてたー私はもっと寛容にならないといけない。私はもっと他の人の話を聞かないといけない。)

この場合、これから述べることが2つあるので、”these”を使って示しているんです。

【指示代名詞④】those

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遠くの2人以上・2つ以上を指す

自分から遠い位置の複数の人や物を指すときの使い方です。

会社の新製品がいくつかあって、さらに遠い場所にあるというときは、以下のように言うことができます。

Those are our new products.
(あれらが私たちの新製品です。)

遠くにいる人たちを指すときには、このように言います。

Those are my cousins.
(あっちにいるのが私のいとこ達よ。)

“those”を使って、遠くにいる数名が自分のいとこであることを伝えているんですね。

直前に述べた複数の内容を指す

“those”には、直前に述べたいくつかの内容を指す使い方があります。「過去」のことを指すときの言葉で、前に起きたいくつかのことを振り返りつつ、それらの出来事を指してるイメージです。

Rick drank too much, and Lucy said bad things to her. Those were the reasons why she hated them.
(リックは飲み過ぎて、ルーシーは暴言を吐いた。そういうことが原因で彼女は彼らを大嫌いになったんだ。)

この文では、ある女性がリックとルーシーのことを大嫌いになった理由となる出来事を振り返ってます。「こんなことがあったんだよ」と遠いイメージを持ちながら話している感じです。

そして、それらが「リックが飲み過ぎた」と「ルーシーが暴言を吐いた」という2つの出来事なので”those”を使っているんですね。

おわりに

いかがでしたか?今回は英語の「指示代名詞」の使い方についてお話をしました。

ここで紹介したのは、それぞれの言葉の基本となる使い方です。細かく見ていくと、個々にまた違った役割もできます。

ですが、どんな使い方でも言葉が持つイメージが核になっているんです。スムーズに応用していけるようになるためにも、まずはしっかりと基本の使い方を身につけましょう!

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