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「私も」の英語!否定文に「Me too」は間違い!?正しい同意表現とは?

 

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相手の発言に同意する時、「私も!」って言いますよね。これの英語訳といえば、お馴染みの “Me too.”。短くて簡単なので、知っている人も多いはず!

一見とっても万能そうな表現ですが、使う場面で実は間違いになってしまうこともあるんです!単刀直入に言うと、相手の否定文に対して “Me too.”と返答するのは誤りとされています。

「なんで!?」「じゃあ正解は!?」

そう思った方は、是非この記事を読んでみてください!今回は否定文に対する「私も」の英語表現をお伝えします。



「Me too」は間違い!?

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基本的に否定文に対する同意で “Me too.”は間違い!

先ほども書きましたが、もう一回ハッキリと言っておきましょう。相手が言った否定文に対して同じ意見を持った時、“Me too.”という英語表現を使って同意をするのは不適切とされています!

というのも、“Me too.”は相手が言った肯定文に対して同調したい時にしか使われないからです。

A: I love cats.
(私はネコが大好きです。)
B: Me too.
(私も。)

そもそも “too”単体で取った場合でも、コレは原則的に肯定文とセットで使われます。

I’m from Tokyo, too.
(私も東京出身です。)

肯定文と否定文ってなんだっけ!?

さっきから「肯定文」と「否定文」という用語を当たり前のように使っていますが、ど忘れしちゃっている場合もあると思うので、ここでおさらいをしましょう!

簡単に言うとこんな感じです。

肯定文⇒普通の文章
否定文⇒ “not”をつけて否定している文章

すごい雑な説明に聞こえますが、肯定文は基本中の基本形だと思ってください。そもそも「肯定」とは「そうであると認める」ということですから、「○○は△△です」「○○は△△する」というベーシックな文章のイメージなります。

I am a student.
(私は学生です。)

She runs everyday.
(彼女は毎日走ります。)

反対に否定文の方は特徴が分かりやすいかもしれません。文章中に “not”が存在し、内容を否定しているものであれば否定文と言う事ができます。つまり「○○は△△でない」「○○は△△しない」という形になります。

I am not a student. / I’m not a student.
(私は学生ではありません。)

She does not run everyday. / She doesn’t run everyday.
(彼女は毎日走りません。)

否定文を見極める時に気をつけて欲しいのは、はっきりと “not”単体で使われていない場合があることです。省略形を取り、例文のように “does not”が “doesn’t”と発音されることがあります。

それでも立派な否定文ですので注意しましょう!


否定文に同意する時の正しい英語表現!

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「じゃあ否定文への同意は何て言えばいいの!?」と思った方!ご安心ください、ある意味とっても単純なんです!

Me neither.

(否定文に対して)私も。

“Me too”がダメだったら何になるかというと、“Me neither”!これがよくネイティブの間の日常会話で使われます。

A: I don’t like carrots.
(ニンジンが好きではありません。)
B: Me neither.
(私も。)

“too”の部分を “neither”に置き換えるだけなので、簡単ですよね!

そしてごくごくたまに “Me neither”ではなく、“Me either”と言う人もいます。これはアメリカ英語に多い傾向ですが、”Me neither”の方が主流とされているので、こちらを覚えておけばいいと思います。

Neither do I.

(否定文に対して)私も。

ちなみに “Me too”も “Me neither.”も実はフォーマルな英語とされてはいません!口語で短く反応する時に使われる英語表現なので、「正当派な文章」ではないわけです。そのため文書上では使われることはないでしょう。

では通常はどうやって「私も」を表すのか?答えは以下の通り!

Me too. ⇒ So do I.
Me neither. ⇒ Neither do I.

こう答えるのが正しい英語とされています。しかし正当派にも関わらず、なぜ一部の人はあえて “Me too”も “Me neither.”を使うのでしょう?それには実は理由があります。

“Me too”も “Me neither.”は肯定文か否定文かを見極めれば、簡単にそのまま使うことができます。しかし“So do I.”と “Neither do I.”は、相手の文章形態に合わせてアレンジをしなくてはいけないのです!

例えばこんな風に変化していきます。

A: I didn’t like her at first.
(最初は彼女のことが好きじゃなかったんだ。)
B: Neither did I.
(私も。)

A: I have not met him before.
(以前彼には会ったことがないな。)
B: Neither have I.
(私も。)

A: I can’t do it.
(私にはそれはできないよ。)
B: Neither can I.
(私も。)

パターンが見えてきたでしょうか?相手の文章に合わせて、“Neither”と “I”の間を変化させているのです。これをしなくてはいけないという意味では、少々手間がかかる英語表現になります。

例文では “Neither ○○ I”だけを紹介しましたが、”So ○○ I”でも同じです。日本人からすると慣れるまでにとちょっと練習が必要そうですよね!


知っておきたいこと!

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否定文に対して “Me too”と言う人もいる!?

今まで散々「否定文に対して “Me too”は間違いだ」と主張してきましたが、ネイティブ同士の会話でごくたまに “Me too”と返していることもあります。

しかしこれは非常にカジュアルな会話で使われているだけで、正しい英語とはされていません!スラングと言えるかも分からないレベルです。しかもそう言ってしまうのはかなりの少数派になります。

「ネイティブも言ってたからOKかな!」とは考えず、英語を習っている身としてはしっかりとした知識を身につけましょう。

否定文に “Me too”で返すと誤解される!?

相手が言った否定文に対してうっかり “Me too”と言ってしまった時、場合によっては誤解をされてしまうことがあります。相手はあなたが否定文のところを肯定文に聞き間違いして、それに対して同意をしているんだと焦ってしまうわけです。

そのため変な訂正が入って、会話の流れがおかしなことになってしまいます。

例えばこんな会話があったとしましょう。

A: I can’t understand that.
(僕にはそれは理解できないな。)
B: Me too!
(私も理解できる!)
A: No, I said “I can’t”, not “I can”.
(いや、僕は「できない」って言ったんだよ。「できる」じゃなくて。)
B: ???
(???)

日本人からすると “can”と “can’t”は区別が難しいですよね。そういうことも考えると、相手は「アレ?聞き間違えたのかな?」なんて思ってしまったもおかしくないんです。

たった1語のミスですが、相手からの理解のされ方がかなり変わってきてしまうので気をつけましょう!

おわりに

いかがでしたか?
日本人からすると大した事ない違いに感じますが、英語話者からするとニュアンスにかなりの差が出てくるんです!誤解を招かないためにも、しっかりと押さえておきたいですよね。

また口語だけで使われる言い方や文法として正しい言い方の違いも見てきました。英会話をする上ではカジュアルな表現だけで問題ないと思いますが、正しい英語を知っているかどうかで教養を問われる時も大いにあります。

英語圏は意外に文法に対するジャッジがシビアなので、両方共しっかり学ぶのをオススメします!

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