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関係代名詞と関係副詞の使い分け!2つの違いをしっかり理解する!

 

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英語の文法を学んでいるときに出てきた「関係代名詞」と「関係副詞」という言葉。これらの違いってきちんと理解してますか?恐らくなんとなく理解したつもりになっている人が多いはず…。

似ているようで全然違う「関係代名詞」と「関係副詞」の使い方。ちょっぴりややこしいかもしれませんが、これらの違いを理解して使い分けられるようになると、表現の幅がグンと広がってきます。

ということで今回は「関係代名詞」と「関係副詞」の使い分けについて解説します!



「関係代名詞」と「関係副詞」の違い

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まずは関係代名詞と関係副詞の差についてしっかりマスターしましょう!

関係代名詞&関係副詞の使い分け

関係代名詞と関係副詞の決定的な特徴の違いは簡単に言うとこんな感じ!

・関係代名詞⇒ 代名詞の代わりになる
・関係副詞⇒ 副詞の代わりになる

使い分けのポイントはコチラ!

2つの文章を繋げる時、置き換える言葉が…

代名詞(he/she/itなど)であれば関係代名詞
副詞(there/hereなど)であれば関係副詞

2つの文章内で同じ物や人を表す言葉をまず探します。そのワードが代名詞であれば関係代名詞を使い、副詞であれば関係副詞を使うという判断ステップです。

つまり関係代名詞と関係副詞の決定的な違いはそれぞれの品詞にあるというわけ!しっかり使い分けをできるようになるためには、品詞に対する意識を高めることがポイントになります。

それぞれが実際にどういうものなのかを知るために、次の項目から詳しく見ていきましょう。

「関係代名詞」は「代名詞の代わり」

「関係代名詞」は「代名詞の代わり」という役割を持っています。

学生時代に「関係代名詞を使って2つの文を1つにしましょう」というような問題がテストに出ていましたよね。

例えば、こんな感じの2つの文です。

That is my father.

He is a doctor.

これらを1つの文にすると以下のようになります。

That is my father who is a doctor.

「あの人は僕のお父さんだよ」と言いながら、「お父さんは医者だよ」ということをまとめて説明した文になりました。

ここでは”my father”と”he”が同じ人を表しているので、「関係代名詞」の1つである”who”を使って、”my father”と”is a doctor”とつなぐことで「お父さんが医者である」という説明をしているんです。

この「関係代名詞」の”who”については、後ほど詳しく解説します。

ここでは、1つになった文の中で「関係代名詞が使われていること」以外にもう1つの変化について見てみましょう。

ご存知の方も多いかと思いますが、2つに分かれていた文のときにはあった”he”が1つになった文の中ではなくなっています。この例文での”he”というのは、”my father”を指すために使われた「代名詞」のことですね。

実は「関係代名詞」の”who”は、”my father”と”is a doctor”をつなぐだけでなく、「代名詞」の”he”の代わりに「”my father”のことを指す」という役割もしているのです。

このように「関係代名詞」は、単に文をつなぐことである言葉について説明するだけでなく、「代名詞の代わり」もしてくれていたんですよ!だから、同じ内容を2つの文で表現するときには必要だった「代名詞」が、1つにまとまった文の中では必要なくなるのです。

「関係副詞」は「副詞の代わり」

「関係副詞」は「副詞の代わり」をするものです。「関係代名詞」の「副詞」バージョンといったところですね。

では、まずは以下の2つの文を見て下さい。

That building is the office.

My mother used to work there.

そして、これらを「関係副詞」を使って1つにすると以下のようになります。

That building is the office where my mother used to work.

ある建物について、それが自分の母親がかつて働いていたオフィスであることを説明する文になりました。「関係副詞」の1つである”where”を使って文をつないでいます。

なぜ、ここで「関係副詞」を使うかというと、2つ目の文の”there”がポイントです。

“there”は、1つ目の文で出てきた”the office”を指して「そこで」と表現しています。そして、「働く」という意味の英語”work”という「動詞」に掛かっているんです。

ですが、1つの文になると、この”there”はありません。そして、その代わりに使われてるのが「関係副詞」の1つである”where”なんです。

“where”の使い方は後で詳しく見ていくとして、この「関係副詞」の役割というものに注目してみます。

「関係副詞」には2つの内容をつなぐという役割以外に、「副詞」の代わりをするという役割があるんですね。そのため、2つに分けて説明するときには必要だった「副詞」である”there”が、1つの文になったときには使う必要がなくなるということです。


「関係代名詞」について

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さて次に関係代名詞について細かく見ていきましょう!

関係代名詞”who”

ある人についての情報を加えたい場合には”who”を使うことができます。

パターンとしては2つあります。

【○○+”who”+動詞】

誰かについて、後から「その人は○○なんですよ。」という内容を加えるときの形です。

“who”の後に続いている「動詞」が、○○に入る人と【主語+動詞】の関係になります。

Our math teacher is Mr. Takeda who is popular.
(私たちの数学の先生は人気のある竹田先生です。)

この文では、”Mr. Takeda”についての情報を加えるために、”who”でつなぎ”is popular”を加えているんですね。

“Mr. Takeda”と”is”が【主語+動詞】となっています。

②【○○+”who”+△△+動詞】

誰かについて、後から「また別の人がその人に○○してる」というような内容を加える場合です。

○○と△△にはそれぞれ別の主語が入ります。【△△+動詞」が【主語+動詞】の関係になっていて、○○に入る人はその動詞の対象です。

Kevin is the captain who all of the teammates trust.
(ケビンはチームメイト全員が信頼するキャプテンです。)

ケビンがどんなキャプテンであるかを説明している文章です。

“all of the teammates”と”trust”が【主語+動詞】となっていて、その対象が”the captain”というわけです。

こんな風に”who”の前の「名詞」は、人の名前などだけでなく、人がついてる「役職」などでも大丈夫です。

ちなみに、この②のパターンでは”who”を省略することができます。

Kevin is the captain all of the teammates trust.

関係代名詞”whom”

“whom”という「関係代名詞」は、話し言葉ではあまり使われません。書き言葉で使われるのですが、それも少し堅めの内容でしか使われない言葉なんです。

使い方としては、上で紹介した”who”の②の形と同じです。”who”の部分が”whom”になるだけで、しかも省略もできます。

Kevin is the captain whom all of the teammates trust.
(ケビンはチームメイト全員が信頼するキャプテンです。)

関係代名詞”which”

ある物についての説明をしたいときに使われるのが、”which”です。

こちらも”who”のように2つ形があります。内容が「物」についてに変わるだけで、考え方は”who”と同様です。

【○○+”which”+動詞】

何かについて、後から「それは○○です」という説明を加える場合の形ですね。

【○○+”which”+動詞】で表現し、“which”のあとに続く動詞が、○○に入る物などと【主語+動詞】の関係になります。

It is a book which is sold only in Japan.
(それは日本でしか売られてない本なんだよ。)

どんな本なのか説明するために、まず”which”をつけます。そして、「日本でしか売られていない」という意味の”is sold only in Japan”という表現が来ていますね。

“a book”と”is”が【主語+動詞】の関係となっています。

②【○○+”which”+△△+動詞】

物などについて、後から「誰かや何かがそれに○○している」という内容を付け足していく場合です。

【○○+”which”+△△+動詞】で、△△には○○とは別の人や物が入ります。

【△△+動詞】の部分が【主語+動詞】の関係となり、○○にはその動詞の「対象」となっている「物や動物」が入ります。

He found the wallet which she had lost.
(彼女がなくした財布を彼が見つけた。)

“she had lost”の部分が【主語+動詞】で、”the wallet”がその動作に対しての「対象」となります。

この②の使い方では、”who”のときと同じように省略されて使うことができます。

関係代名詞”that”

“that”は「人」に対しても「物」に対しても使うことができる便利な「関係代名詞」です。

“who”、”which”、”whom”の代わりに使えて、意味も変わることはありません。ただし、”that”の方がくだけた印象があり、話し言葉でよく使われます。

①【○○+”that”+動詞】

ここまでで紹介した”who”や”which”を”that”に変えるだけで、考え方は一緒です。

Our math teacher is Mr. Takeda that is popular.
(私たちの数学の先生は人気のある竹田先生です。)

It is a book that is sold only in Japan.
(それは日本でしか売られてない本なんだよ。)

②【○○+”that”+△△+動詞】

こちらも、”who”や”which”そして”whom”の部分が”that”になるだけです。

Kevin is the captain that all of the teammates trust.
(ケビンはチームメイト全員が信頼するキャプテンです。)

He found the wallet that she had lost.
((彼女がなくした財布を彼が見つけた。)

そして、”that”の場合もこの②の形では、省略が可能です。

関係代名詞”whose”

「人」、「物」や「動物」などに対しても使うことができます。

人の場合は、その人の持ち物、特徴、関係のある人、物の場合は、その物や動物の特徴に関して、それぞれ説明をつけたいときに使われます。

【○○+”whose”+△△+動詞】で表現し、△△には○○に入る人や物などの持ち物や特徴を表す言葉が入ります。

そして、【△△+動詞】の部分が【主語+動詞】の関係となるんです。

I have some friends whose husbands used to belong to the soccer club.
(旦那さんがサッカー部だったていう友達は何人かいるよ。)

「友達が何人かいるよ」と言った後で、その友達の旦那さんたちについて説明するので”whose”でつないで”husbands”と続けています。

そして、そのあとでその旦那さんたちが何なのかということを言っているんですね。

That is the new beauty salon whose beauticians are all beautiful.
(あれが美容師さんがみんな美人だっていう新しい美容室だよ。)

こちらは、「美容室」という場所についてです。その美容に室に関係のある美容師さんたちについての情報を加えています。

“whose”のあとの”beauticians”と”are”が【主語+動詞】になっていますね。

関係代名詞”what”

「関係代名詞」の”what”は、他とは少し使い方が違っています。

いくつかの使い方があるのですが、どの使い方でも「こと」や「もの」と訳されることが多いです。

【”what”+主語+動詞】というセットで使われます。ここでいう「主語」と「動詞」は、あくまでもこのセットの中だけでの話です。

使い方によって、このセット自体が「主語」になることもあれば、文全体の「主語」が別にあることもあります。そして、文全体の「動詞」というのは必ず別に存在しているのです。

では、詳しい使い方について見ていきましょう。

①「主語」になる

【”what”+主語+動詞】がそのまま文全体の「主語」になる場合です。

What you have to do is to call her soon.
(君がしないけいけないことは彼女にすぐ電話することだ。)

「関係代名詞」の”what”を使った”what you have to do”の部分が文全体の「主語」となっています。そして、文全体の「動詞」は”is”になっていますね。

②「補語」になる

【”what”+主語+動詞】の部分が、文の中の「補語」になるパターンです。

「補語」は、文の中の「主語」とイコールの関係になります。

This is what you wrote.
(これがあなたの書いたことよ。)

「これ=あなたが書いたこと」という関係になっています。なので、この文の中では”what you wrote”のセットが「補語」となるわけです。

③「目的語」になる

もう1つは【”what”+主語+動詞】のセットが「目的語」になるパターンです。

「目的語」とは、その文の中の「動詞」の対象となる言葉のこと。

I didn’t understand what he explained.
(彼が説明してることを理解できなかったんだ。)

「理解できなかった」という「動詞」の対象となるのが、「彼が説明してること」を表す”what he explained”です。そのため、この文の中の「目的語」と言えます。

ここまで紹介した「関係代名詞」については、以下の記事も読んでみて下さい。

英語の「関係代名詞」の使い方!人や物を説明する(例文付き)

英語「which」の使い方!疑問詞・関係代名詞で使うための基礎知識!

英語「that」の使い方!代名詞・形容詞・接続詞・関係代名詞の4用法!

英語「whose」の使い方!疑問詞・関係代名詞で使うための基礎知識!

関係代名詞「what」の例文!パターン別に使い方を覚えよう!


「関係副詞」について

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最後に関係副詞について細かく解説をします!

関係副詞”where”

説明を付け足したいのが「場所を表す語」の場合には、”where”を使うことができます。上で挙げた例では”the office”でしたね。

The place in this picture is Tokyo where I lived.
(この写真の場所は僕が住んでた東京だよ。)

この場合、「場所」を表す言葉は”Tokyo”ですね。

関係副詞”when”

説明したい言葉が「時を表す語」のときに使われるのは、”when”です。

「時を表す語」とには、具体的な月や曜日などの他に、”the day”や”the time”などがあります。

I will never forget the day when I got married.
(結婚した日のことを私はずっと忘れない。)

この例文で使われている「時を表す語」は”the day”です。

関係副詞”why”

「関係副詞」の”why”を使うことができるのは、「理由を表す語」ですが、これに当てはまるのは“the reason”しかありません。

The reasonable price was the reason why I chose that hotel.
(手ごろな価格というのがあのホテルを選んだ理由です。)

関係副詞”how”

“how”の場合、他の言葉と少し違っています。

「方法を表す語」について説明するときに使われるのですが、その語というのが“the way”しかなく、しかも“how”と”the way”を一緒に使うことはできないのです。

“how”を使うか、もしくは”how”を使わずにそのまま”the way”を残すという使い方しかできません。

This is how he deceived us.
(これが彼が私たちを騙した方法だよ。)

“how”を使わずに”the way”を使って表現するとこのようになります。

This is the way he deceived us.
(これが彼が私たちを騙した方法だよ。)

ここまで紹介した「関係副詞」については、以下の記事でも紹介しています。ぜひ参考に読んでみて下さいね!
英語の関係副詞「where」の使い方!分かりやすい例文で詳しく説明!

※以下リンクをお願い致します。

関係副詞「when」!例文付きの解説で使い方をしっかりマスター!

関係副詞「why」!例文を使って分かりやすく使い方を解説!

関係副詞「how」!例文を使った解説で使い方を身につける!

おわりに

今回は、「関係代名詞」と「関係副詞」の違いについて紹介しました。いかがでしたか?

似ている言葉ですが、役割にはハッキリとした違いがあります。その使い分け方を身につけるまでには、区別が難しい部分もあるかもしれません。

いろんな英文で練習しながら、ちょっとずつ使い分けられるようにしましょうね。「習うより慣れろ」です。間違いを恐れずに、どんどん使っていっていきましょう!

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