英語「which」の使い方!疑問詞・関係代名詞で使うための基礎知識!
英語の”which”には、2つの役割があります。それぞれの使い方を理解し、スムーズに使いこなすことができていますか?
“which”の役割の1つは「どれ?」と質問するときに使われる「疑問詞」、もう1つは「関係代名詞」としてです。
今回は、2つの役割を持つ英語の”which”の使い方について紹介します!
「疑問詞」whichの役割
英語の「疑問詞」は質問するときに先頭に置く言葉です。
「疑問詞」の”which”は、何かを選んでもらいたいときなどに使われ、「どれ」や「どの」という意味があります。
では、「疑問詞」としての”which”の使い方を見ていきましょう!
“which”+「be動詞」+○○?
「be動詞」を使って質問するときは、“which”のすぐあとに「be動詞」を置きます。○○の部分に入るのは「名詞」や「形容詞」です。
以下は、「2人いるうちのどちらがお兄さんなのか」を尋ねる質問です。
Which is your brother?
(どっちが君のお兄さん?)
まず、「疑問詞」の“which”が置かれています。「あなたの」を表す”your”が付いていますが、「名詞」である”brother”が続いていますね。
「形容詞」を使う場合、「2人あるいは2つのうち、どちらがより○○なのか」というニュアンスで「形容詞の比較級」が使われることが多いです。
Which is better for you?
(どっちのほうが良い?)
“betterというのは、英語の「形容詞」である”good”の「比較級」の形です。
過去のことを言うのであれば、「be動詞」の過去形を使います。
Which was your brother?(どっちが君のお兄さんだったの?)
Which was better for you?(どっちが良かった?)
“which”+「名詞」+「be動詞」+○○?
上の”which”と「be動詞」を使う質問では、“which”のあとに「名詞」を入れることもできます。「どっちの△△が○○?」というような質問ですね。
例えば、上の例文を活用してみましょう。
Which man is your brother?
(どっちの男の人が君のお兄さん?)
「どっちの男の人」というのを、”Which man”で表現しています。
もう1つ例を見てみましょう。
Which shirt is better for you?
(どっちのシャツが良い?)
この質問では「どっちのシャツ」という言い方で、”which shirt”を使っていますね。
“which”+「助動詞」+「主語」+”be”?
“which”と「be動詞」で質問するとき、“will”や”should”などの「助動詞」と共に使うときには、上のパターンと語順が少し違います。
この使い方では、”which”の後に「be動詞」ではなく、「助動詞」が来ます。そして、「be動詞」は原形の”be”になるんです。
では、”should”を使った例を見てみましょう。
Which should I choose?
(どっちを選べばいいかな?)
“which”のあとが「助動詞」である”should”になっています。その次は「主語」の”I”、そして”be”という順番です。
「助動詞」には、”should”以外に、次のようなものがあります。
“can”(○○できる)
“must”(○○しなければならない)
“may”(○○かもしれない)
“will”(○○だろう)
“which”+「名詞」+「助動詞」+「主語」+”be”?
「助動詞」と”be”を使う場合にも、”which”のあとに「名詞」を置くことができますよ。
例えば、上の例文を使うとこのようになります。
Which car should I choose?
(どっちの車を選べばいいかな?)
“which car”とすることで、「どっちの車」という意味になりますね。
“which”+「助動詞」+「主語」+「一般動詞」?
「どっちを○○するの?」のように、「一般動詞」を使って行動に関しての質問をするときのパターンを見てみましょう。「一般動詞」を使うときには、この形のみです。
では、例文で使い方を見てみましょう。
Which can I use?
(どっちを使っていいの?)
“which”のあとに、「助動詞」である”can”が続いています。その次に、主語の”I”、「一般動詞」の”use”という順番です。
“which”+「名詞」+「助動詞」+「主語」+「一般動詞」?
薄々、気づいていた方もいるかと思いますが(笑)このパターンも、”which”の後に「名詞」を続けることができます。
上の例文を使うとこんな風になります。
Which computer can I use?
(どっちのパソコンを使っていいの?)
「どっちのパソコン」という表現で、”which computer”が使われていますね。
「関係代名詞」whichの役割
英語の「関係代名詞」とは、前に出てきた言葉と、それを説明するための文をつなぐ役割をする言葉です。
“which”にはその役割もあり、「物」や「動物」について説明するときに使われます。
英語の”which”の「関係代名詞」としての役割について紹介します!
「名詞」+”which”+「動詞」
上で説明した通り、“which”は「物や動物」について説明したいときに使われる言葉ですから、「名詞」には「物や動物」を表す単語が入ります。
“which”の前の「名詞」とその後の「動詞」が「主語と動詞」の関係です。
以下の例文で使い方を見てみましょう。
Look at that cat which looks like a tiger!
(あのトラみたいな猫見て!)
“cat”を説明するために、”which”を置いて、「トラみたいに見える」という意味の”looks like a tiger”と続けています。
“cat”と”looks”が「主語と動詞」の関係です。
「名詞」+”which”+「主語」+「動詞」
この「名詞」の部分には、もちろん「物や動物」が入ります。その「名詞」に対して、「誰かや何かが○○する」という説明を続ける形です。
この場合、「名詞」は”which”以降に続く「主語+動詞」の「動詞」の対象になっています。
例えば、こんな文章です。
This is a book which I read often when I was little.
(これは、私が小さいころによく読んでた本よ。)
“book”について説明するので、まず”which”をつけています。そして、その後に「私が小さいころによく読んでた」という内容の文を続けているんですね。
“which”のあとに、「主語」の”I”と「動詞」の”read”が続いています。“book”は、「動詞」である”read”の対象です。
ちなみに、このパターンでは”which”を省略することができます。
This is a book I read often when I was little.
ちなみに、「関係代名詞」の詳しい使い方については、以下の記事も参考にしてみて下さいね。
【英語の「関係代名詞」の使い方!人や物を説明する(例文付き) 】
おわりに
今回は英語の”which”の使い方について紹介しました。いかがでしたか?
同じ言葉でも「疑問詞」と「関係代名詞」という2つの役割があって、使い方も全く違います。それぞれの使い方をマスターして、どんどん自分で使って練習してみましょう!