ディクテーションの効果4つと具体的なやり方!英会話力アップを実感!
独学で英会話を学んでいると時々見かけるディクテーションという言葉。
「ディクテーションって本当に効果があるの?」「そもそもどうやって始めたらいいんだろう?」とわからないこともたくさんありますよね。
ディクテーションというとリスニング力アップによさそう、というイメージがあるかもしれませんが、効果はそれだけではないんです!
今回はディクテーションの効果と具体的なやり方について詳しくご紹介します!
ディクテーションの効果
1.単語と単語のつながりを聞き取れるようになる
英語のネイティブスピーカーが話す時、単語と単語がつながって聞こえることがありますよね。ここが英語の聞き取りにくいポイントだと思います。
例えば次の文章を見てください。
What are you doing?
(何をしているの?)
ネイティブが話すと「ワット アー ユー ドゥーイング」ではなく、「ワラュドゥィン」のように聞こえます。
「一つ一つの単語は知っているのに、文章だと聞き取れない!」という人にこそ、ディクテーションはおすすめです。
書き取った文章を目で見て確認するので、単語と単語がどうつながって発音されているかが理解できるようになります。
「この単語は文章の中だとこう聞こえるんだ!」ということがわかると、リスニング力が格段に上がりますよ!
2.ネイティブのスピードについていけるようになる
ディクテーションでは英語を聞き取りながら書き取るという2つのタスクを同時にこなすことになります。
しばらくディクテーションを続けた後、リスニングのみ(1つのタスク)に集中してみましょう。いつもよりゆっくり・はっきり聞き取れるようになっているはず!
実際のネイティブとの英会話では書き取ることはしないので、ゆとりを持って相手の話を聞けるようになります。
だんだん聞き取りに効果が出てくるのでコツコツ続けてくださいね。
3.正しい発音がわかる
最近日本では外来語や和製英語が多く使われていますよね。英語を話す際にもついそのまま使ってしまいがちです。
「ビール」を意味する“beer”もその一例です。英語では「ビァ」のように発音するので、海外で「ビール」と注文しても伝わりません。
正しい発音を覚えない限り、相手の言っていることがわからない・相手に自分の言いたいことが伝わらないという状態に陥ります。
ディクテーションでは最後にスクリプトを確認します。
聞き取った言葉と照らし合わせることで、「この単語はこういう風に発音するのか。」と理解が深まります。
リスニング力・スピーキング力アップに効果的ですよ。
4.話す上で重要な単語・そうでない単語がわかる
先ほど英語では単語と単語がつながって聞こえることをお話ししましたね。
英語では日本語と違って一字一句を同じ強さでは発音しません。一文の中で発音するスピードも変化します。
一般的には伝えたい事・重要な事を強調し、それ以外は弱く速くなります。
次の例文を見てみましょう。
I went to the supermarket to buy fruits and vegetables.
(私はフルーツと野菜を買いにスーパーに行きました。)
この文章の中で大事なことは「スーパー」、「フルーツ」、「野菜」ですよね。
その場合、下記のように赤字を強調して発音します。反対に冠詞や前置詞・接続詞等はほとんど発音しません。
I went to the supermarket to buy fruits and vegetables.
ディクテーションで文章を書き取っていると、だんだんこの抑揚がわかるようになり、話の中で重要な部分・そうでない部分が聞き分けられるようになります。
日本語で会話する時も、一語一句聞き逃さず聞いているわけではありませんよね。英語でも大事なポイントだけ押さえれば大丈夫です。
抑揚の付け方がわかるとスピーキング力もアップします。相手に自分の言いたい事が伝わりやすくなりますよ。
ディクテーションのやり方
次に実際のやり方を順番に説明しますね。手順に沿ってやってみてください!
【1】準備をする
ディクテーションを始めるのに必要な物は「再生する音源、紙、ペン」の3つのみです。
音源素材はPodcastやYouTube等から選びます。
音源選びのポイント
・英語字幕がある
・ネイティブが話している
・スピードがゆっくりめ
・初めは一本数分の素材
音源はナレーション形式(一人)でも、スキット形式(会話)でも構いません。
初めは「ちょっと物足りないかな?」くらいシンプルな素材から始めてみましょう。ディクテーションに慣れていくうちに、徐々にレベルや長さを変えていってくださいね。
【2】音源を再生する
それではディクテーションを始めてみましょう。
集中力が必要な作業なので、心を落ち着かせてから音源を再生します。
【3】聞こえてきた言葉を紙に書き出す
音源を再生したら、聞こえてきた言葉をどんどん紙に書き出していきます。
単語の一部しか聞き取れなくても、スペルがあやふやでも構いません。
わからなかった部分は空白にして、とにかく聞こえた言葉を書き出していってくださいね。
【4】1本終わるまで書き取り作業を続ける
この書き取り作業を素材が1本終わるまで続けてください。
【5】フルで2、3回リピートする
1本聞き終えたら、この書き出す作業をフルで2、3回繰り返します。
紙は空欄が多ければ、先ほど使った紙を使ってくださいね。
【6】わからなかった箇所のみリピートする
数回リピートしたら、次はわからなかった箇所のみ聞いてみましょう。
フルで聴くときと違って一部分に集中するので、聞き取れなかった部分も聞き取りやすくなります。
【7】最後にスクリプトを確認する
最後に自分の書き出した紙とスクリプト(字幕)を照らし合わせてみましょう。
書き取った箇所は合っているか、聞き取れなかった部分はこうなっていたのか、と丁寧に確認していってくださいね。
ディクテーションの注意点
ディクテーションをする際は次の2つの点に注意してくださいね。
1.間に合わなくても途中で止めない
短い音源を選んだとしても、初めのうちはスピードについていけないかもしれません。
それでも気持ちを切り替えて残りの書き取りを続けてみてください。
初めは部分部分を書き取れるだけで十分なので、音源全体の内容を理解するようにしてみましょう。
全体の内容を把握すると、細かい部分を聞き取れるようになっていきますよ。
2.パソコンではなく、紙とペンで書く
パソコンやスマホが当たり前の時代。でもディクテーションはぜひ紙とペンでやってみてください。
聞こえた英語を手で書き出すと、理解している部分・あやふやな部分が一目瞭然になるからです。
「パソコンやスマホで打つ方が書くより速い!」という人もいると思います。
ただパソコンだと間違いが自動修正されてしまう場合もありますし、スマホの予測変換では正しいスペルも頭に入らなくなるので、おすすめしません。
おわりに
いかがでしたか?
今回はディクテーションの効果とやり方についてご紹介しました。
ディクテーションは比較的地道な作業で、大変そうだなと思う人も多いと思います。
ですが継続して続けていくうちに、書き取れる量がどんどん増えていき、自分の英会話力アップを実感しながらできる学習法でもあるんです。
もちろん他の勉強法と同じで、ディクテーションだけやれば完璧!というわけではありません。
ぜひ勉強法の一つとしてやってみてくださいね!