お悔やみを英語で伝える〜相手に不幸があった時にかける言葉16選〜
身近で誰かに不幸が会った時、あなたならなんと声をかけますか?
日本語であったとしても難しいこのシチュエーション。「英語ではどうやって声をかけてあげればいいんだろう…?」と思いますよね。
人生で必ず一度は立ち会う人の悲しみに、適切に「英語でお悔やみの気持ちを伝える」フレーズを今回は紹介します。突然の訃報にもきちんと対応できるように、今から準備をしておきましょう。
記事の目次
【お悔やみの言葉-定番ワード】”sorry”
I’m so sorry.
ご愁傷様です。/ お気の毒に。/ お悔やみ申し上げます。
「え!謝ったら、まるでこの死が私に責任があるみたいに聞こえない?」と心配になった人もいるのでは?
学校で英語の授業を受けている時、このフレーズは「ごめんなさい」という意味で習ったかと思います。実はsorryにはそれ以外に「気の毒で」「残念に思う」といった意味があるのです。
そのため誰かが亡くなった時にも、この表現をよく使います。最初は違和感があるかもしれませんが、一番簡単なので突然の不幸に対応できるフレーズです。
I’m so sorry for your loss.
ご愁傷様です。/ お気の毒に。/ お悔やみ申し上げます。
こちらは先ほどのフレーズに、「亡くなった方」を指したワードを付け加えたもの。lossは「失うこと」「喪失」の意味がある英語で、death(死)という直接表現を避けて死者について話す時に使われます。ちなみにここで使われるyourは、残された家族や友人を表しています。
シンプルですが、この表現だけで遺族に対して十分気持ちを伝えることができるので、是非覚えておきましょう。
他にもこんな言い方をすることができます。
I’m sorry to hear about your loss.(ご愁傷様です。/ お気の毒に。/ お悔やみ申し上げます。)
I’m sorry to hear about ○○’s passing.
○○さんが亡くなったと聞いて残念です。
passingも比喩的に死を表すワードで、遠回しに亡くなったことに触れることができる表現です。このフレーズでは亡くなった方の名前を入れることができ、より応用がきく形ですね。
ちなみにpass awayで「亡くなる」「他界する」という意味を表します。die(死ぬ)という直接的な動詞を和らげたものなので、こちらの表現を使っておくと無難です。
I’m sorry to hear that your mother passed away last week.(先週お母様が亡くなられたということで、お悔やみ申し上げます。)
【お悔やみの言葉-定番ワード】”condolence”
Please accept my deepest condolences.
お悔やみ申し上げます。
condolenceは「お悔やみ」「哀悼」という意味の英語です。「深い哀悼の意を受け取ってください。」と表現することで、お悔やみの言葉を述べることができます。
メッセージなどの最後にMy deepest condolences.と書くことも多くあります。欧米では不幸があった時は、メッセージカードを送るのがマナー。
カードショップにも専用のコーナーがあるほど一般的です。もし直接会えない場合は、英語で手紙を送ってあげましょう。
I would like to send my condolences to you on the loss of your ○○.
あなたの○○の死に哀悼の意を捧げます。
このフレーズでは、亡くなった対象を明確に表すことができます。○○には話している遺族との間柄(mother、husband、daughterなど)をいれるようにしましょう。
send(送る)の代わりに、offer(捧げる)という英語を使ってもいいですね。
I would like to offer my condolences for the loss of your ○○.(あなたの○○の死に、哀悼の意を捧げます。)
My condolences go to the whole family.
ご家族の皆様にお悔やみを申し上げます。
「遺族」を強調し、お悔やみを伝えたい時に使えるのがこの英語フレーズ。そもそもお悔やみの言葉は残された人間に対して伝えるものです。
精神面でも今後遺族をサポートしていきたい場合は、是非この一言を添えてあげましょう。
【お悔やみの言葉-定番ワード】”sympathy”
Please accept my sincere sympathy.
心からお悔やみ申し上げます。
condolenceと同じくらい使われるのが、「お悔やみ」「同情」という意味のあるsympathy。先ほど同じように「私の心からのお悔やみを受け取ってください。」と伝えることで、哀悼の意を表します。
sympathyを使ったその他の英語フレーズがこちら。
You have my sympathies.(お気持ちお察し致します。)
We extend our deepest sympathies to you for your terrible loss.(今回のご不幸に、私たちから哀悼の意を表します。)
In my deepest sympathy.
ご冥福をお祈りします。
こちらもメッセージカードの最後に付け加えたいお悔やみの言葉。Inを外して、My deepest sympathy.や、With に変えてWith my deepest sympathy.でも同じような英語表現になります。
【お悔やみの言葉-定番ワード】”thoughts and prayers”
My thoughts and prayers are with you.
あなたのことを思ってお祈りしています。
直訳をすれば「私の思いと祈りはあなたと共にあります。」ということになるこの英語フレーズ。物理的に相手と離れていても「私は一緒にいるよ」「あなたを考えているよ」と伝えることで、お悔やみの言葉を捧げているということになりますね。
thoughtsとprayersをそれぞれ単体で使うこともあります。
My thoughts are with you.(あなたを想っています。)
My prayers are with you.(あなたを祈っています。)
My thoughts go out to you.(私の想いはあなたのもとにあります。)
My prayers go out to you.(私の祈りをあなたに捧げます。)
thoughts(考えること)という英語が便利な点は、prayers(祈り)と違って宗教的な要素がないことです。そのため、もしあなたがクリスチャンなどでなくても「相手を想う」ことはできるわけですから、適切な表現になるということ。覚えておくと便利ですね。
You and your loved one will be in my thoughts and prayers.
いつも私たちの心と思い出にいます。
これも先ほど紹介したthought and prayersを使ったフレーズ。今度は主語をYou and your loved oneに変えることで、相手をより強調して使える英語表現です。このloved oneは普段使うと「最愛の人」というように、配偶者、恋人、家族などを指しますが、お葬式のシーンなどでは「故人」という意味で捉えることができます。
遺族と故人の両方を想う時に使いたいフレーズですね。
【お悔やみの言葉】故人に対して
We will all miss him/her.
私たちは皆、寂しい思いをするでしょう。
よくI miss you.という英語表現で使われるmissという動詞。実はこれを完璧に日本語訳するのは難しいのです。「恋しい」「寂しい」「会いたい」というニュアンスが含まれており、使うタイミングによって意味合いも変わってきます。
遠くにいる恋人や友達に使うこともあれば、故郷を思い出す時にも言われるこの表現。もちろん故人に対しても使うことができます。亡くなってしまい、もう会えないあの人に、「みんなに惜しまれている」ということを伝えることができるフレーズです。
Where he/she has gone, he/she will feel no pain.
行った場所では、もう痛みはありません。
宗教観の違いによって死後の世界の捉え方は異なりますが、多くの場合死んだ後は「安らかになれる」と信じている人が多いですよね。例えば長い闘病生活の上亡くなった方、悲惨な事故で亡くなった方がいた場合に、この英語フレーズがしっくりときます。
「死んでしまったことは悲しいけど、もう故人は苦しまなくていいんだね。」という気持ちを伝えることができる英語表現です。
He/she was a great man/woman, and it was my pleasure to have known him/her.
彼(彼女)は素晴らしい方でした。彼(彼女)と知り合いになれて嬉しかった。
人は死後、残された者たちの記憶の中に生き続けると言われます。このように生前の故人を評価し、「出会えてよかった」と伝えることで、遺族も救われた気持ちになることでしょう。
相手が亡くなっても、その人と知り合いになれた事実は消える事はありません。そういった気持ちを表現したい時に使える英語表現です。
【お悔やみの言葉】残された人に対して
I don’t know what to say. I can’t imagine how you feel.
なんという言葉をおかけしたらいいのか分かりません。私が想像できないほどのお悲しみでしょう。
よく苦しんでいる人を前にして、I know how you feel.(あなたの気持ち分かるよ。)と英語で言う人がいますが、これは人によっては反感を買います。当たり前ですよね、たとえその人が誰かを亡くす経験をしていても、全く同じ境遇を経験することは一生ないからです。
気安く相手の状況を理解したつもりになるのではなく、「私には想像できない気持ちなんだろうね」と声をかけてあげたほうが無難。
他にもこういった言い方ができます。
I can’t imagine what you are going through.(あなたを想っています。どんなにお辛いかも想像できません。)
It must be very hard/difficult for you.(さぞお辛いでしょう。)
We all need help at times like this, I’m here for you.
こういう時は誰もが助け合うものだよ。私がここにいますから。
I’m here for you.という英語は、非常に心強い言葉。辛い思いをしている人を元気づけることは難しいです。でもその人のために側にいることは誰だってできます。
話し相手になってあげるでもいいし、日常生活に戻るために一緒に付き合ってあげるでもいいし、ただ黙って隣にいるだけでも構いません。相手のためにする行動全てがI’m here for you.に値するのです。
他にもこういった言い方ができます。
I don’t know how you feel, but I’m here to help in anyway I can.(どれだけ辛いか分かりませんが、私にできることがあれば何でもします。)
If there’s anything I can do to help, please let me know.(もし私にできることがあれば、何でも言ってください。)
How about a hug?
ハグなんてどう?
日本人としてはなかなか慣れない文化かもしれませんが、欧米では悲しみに暮れている人を支える際は、必ずと言っていいほどハグをします。
確かに全員がこの方法を好むわけではありませんが、人によってはWhat can I do to help you?(私に何がしてあげられる?)と聞かれた時に、Can you come over and give me a hug?(ここにきてハグしてもらえる?)なんて返してくる人もいます。
辛い時は人の温かみを感じたいもの。自分と相手が近しい間柄であれば、このフレーズを使ってハグをしてあげましょう。時にハグは言葉よりも強い力を持ちますよ。
おわりに
あまり使いたくない英語表現ではありますが、生きていればこうった場面には必ず出くわします。そんな時にかけてあげる言葉が英語で出てこないのはもどかしいですよね。
紹介した英語フレーズを使って最低限の気持ちを伝え、一緒に悲しみを分かち合いましょう。