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aとtheの違いって理解できてる?冠詞の使い方をマスターしよう!

 

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英語初心者も上級者も間違えてしまいがちなのが、”a”と”the”の使い分け!日本語という言語は一般的に冠詞がないため、なかなか感覚として違いを覚えにくいのかもしれません。

だからといって”a”と”the”の違いを知らずに適当に使っていると、文章の意味としておかしくなってしまう可能性があるので注意をしなくてはいけません!日本人が思っている以上に、冠詞は非常に大きな役割を果たしているのです。

今回は改めて「”a”と”the”の違い」を理解し、冠詞の使い方をマスターできるように解説をしていきたいと思います!



はじめに

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そもそも冠詞を忘れない!

“a”と”the”の違いを語る前に、そもそも日本人はとにかく冠詞をつけ忘れることが多いです。どっちを使うかの問題ではなく、全くつけない人は、冠詞に対する意識がかなり低いというのがよく分かります。

確かに冠詞を全くつけない無冠詞のケースもありますが、文章中に名詞がある場合は基本的になんらかの冠詞がつくと意識しておきましょう。まずは冠詞をつける・違いを考える努力をすることが大切です!

冠詞がつかない例外もあると知ろう!

先ほども言ったように、表現によっては冠詞がつかない丸裸状態の名詞も存在します。原則ルールに従っていれば正しい文法が使えるのが言語ですが、場合によっては「なんでそうなるの?!」とイライラしてしまう例外も多くあるのが事実です。言語は時代と共に変化を伴う生き物ですから、常に規則正しくはないのですね。

しかしそういった例外は基本ルールを身につけてから、ゆっくりと知識を蓄えていきましょう。ベースさえしっかりしていれば、どんな例外にも対応できるようになります。むしろそういった例外を「おもしろい!」と思えるような姿勢で英語を勉強すれば、吸収もきっと早くなるはず!


“a”と”the”の違い

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“a”と”the”の違いを訳で見てみる

細かい解説の前に、まず2つの文章の訳を見て”a”と”the”の違いを感じてみましょう。

①I need a pen.(私はペンが必要です。)
②I need the pen.(私はそのペンが必要です。)

の文章では語り手がペンを必要としていることが分かります。しかしこのペンは書ければなんでもよく、黒でも青でも色も関係ないのです。

しかしの文章では「その」という訳がついています。どのペンでもよいとは違い、特定されたペンを必要としていることが分かります。例えばこの文章の前の会話で「この間ぼくが貸したペンって持ってる?あれ今日使いたいんだよね。」などというコミュニケーションがあったかもしれません。他のペンではなく、「ぼくが貸したあのペン」を指定することになります。

聞き手の立場になって考える

“a”と”the”の違いが分からずどっちを使っていいか悩んだ場合は、まず聞き手の立場になって考えてみましょう。違いを考えるチェックポイントは以下の通りです。

これから文章で使う名詞は…

聞き手が認識しているものか?
聞き手も知っている特定のものか?
聞き手に以前話したことがあるものか?
聞き手の中でイメージがはっきりあるものか?

という点を考えてみてください。

イメージの共有:ぼんやり vs. はっきり

違いを分かりやすく説明するために、まずこの文章を見てみましょう。

①There was a man.(男がいました。)
②There was the man.(その男がいました。)

“a”を伴うは聞き手にとってイメージがぼんやりしています。人気漫画の『名探偵コナン』でたとえると、まだ人物像が分からず全身真っ黒で描かれている犯人のような感じです。一体どんな男かは分かりませんが、誰かがいたという情報だけが入ってきます。

“the”を伴うは聞き手にとってイメージがはっきりしています。同じく『名探偵コナン』でたとえると、誰がやった犯行かが暴かれ、一体どのようにして犯罪を犯したか鮮明に回想できるような状態です。どの男がいたかが特定されています。

つまり冠詞を選ぶ際は聞き手とイメージが共有できているかを考えればいいのです。共有できずぼんやりしている時は”a”。共有できておりはっきりしている時は”the”がきます。とっても簡単な違いですね!


“a”の注意点

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英語は数に厳しい言語

英語という言語は数に対して非常に神経質とも言えます。名詞を使う場合は基本的にそれらがいくつあるかを考えた上で話さなくてはいけません。

単数なのか複数なのか
数えられるのか数えられないのか
どういう容器・単位で数えているのか

主に以上の点を考慮する必要があります。
「水がある」、「お金がある」という日本語のように、個数や量を気にせずに話せるわけではないのですね。

“an”になることも

基本的に1つ・1個単位で数えられる名詞の単数系は、全て”a”がつきます。しかしそれが”an”になることもあるのです。違いはざっくりと以下の通りになります。

名詞が子音で始まる時は”a”
名詞が母音で始まる時は”an”

母音は”a, i, u, e, o”で、子音はそれ以外と認識しましょう。子音の数の方が多いわけですから、英単語のほとんどが”a”で始まることになります。

There is a cat.(ネコが一匹いる。)
There is an apple.(リンゴが一個ある。)

しかし単語のスペルが子音始まりだからといって、全てが”a”になるというわけではありません。その単語の発音が母音始まりであれば、”an”を使うというルールになっています。

I was there an hour ago.(1時間前にそこにいたよ。)

“hour”は発音上”áuər”となり、母音始まりになります。そのため冠詞は”an”となるのです。

数えられない時

世の中には1個、2個と数えられない名詞もあります。例えば水のように、それだけの存在で切れ目のないものは数えることができません。1個という単位が曖昧な時は”a”や”an”はつけられないのです。

水の存在だけを伝える時は冠詞がつかないこともあります。

There is water on Mars.(火星には水がある。)

「たくさんの」などの量を表す時は、数えられない名詞にも使える英語を合わせる必要があります。

You should drink plenty of water.(たくさんの水を飲むべきだ。)

ネイティブスピーカーは感覚として「数えられるか・数えられないか」を判断していますが、こういった感覚を持っていない日本人として違いを意識して考えることが大切です。慣れるまでに時間はかかりますが、英語にとって非常に大切な考え方ですので頑張りましょう!

“the”の注意点

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単数形、複数形は関係ない

“the”を使う場合、その名詞が単数なのか複数なのかは関係ありません。

I want the bag.(そのバッグが欲しい。)
I want the bags.(そのバッグたちが欲しい。)

1つでも2つ以上でも、その対象が特定されていれば使うことができます。違いを考える必要はないんですね!

命令をする時

誰かに何かを命令する時に名詞を使う際は、ほとんどの場合”the”を使うことになります。なぜなら相手に要求をする時は、特定された指示を出すからです。

Close the window.(窓を閉めてください。)

例えば「窓を閉めて」という命令も、基本的に「どの窓」を閉めるかを明確にしてお願いをするはずです。特にその場で命令をする時は対象の窓を指差していることもあるでしょう。その場合語り手と聞き手のイメージが共有できている状態ですので、”the”が使われるのです。

おわりに

いかがでしたか?
冠詞の違いはみなさんが思っているほど難しいことではありませんでしたね!
単純な使い分けですが、その違いを意識できるかできないかで英会話力は変わってきます。ニュアンスの違いをしっかりと頭に叩き込んで、自分の思っていることを英語でそのまま伝えられるようになりましょう!

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