代名詞「both」の意味!英語で「両方」を表す言葉の使い方を解説!
“both”は英語の「代名詞」の種類で、「両方」を意味するワードです。
ただ、その意味は分かっているんだけど、使い方が曖昧・・・そんな方はいませんか?
今回は英語の「代名詞」の1つである”both”について、その意味と使い方をバッチリ解説しちゃいます!
代名詞「both」の意味
〇〇の両方とも
英語の「代名詞」である”both”は「〇〇の両方とも」や「〇〇のどちらも」という意味で使われ、“both of 〇〇”という形で表現します。
「両方とも」イコール「2人」あるいは「2つ」ということなので、〇〇に入るのは複数を表す英語の言葉です。
それでは、いくつか例文を見てみましょう。
Both of my daughters are university students.
(うちの娘はどっちも大学生よ。)
“Both of”のあとが”my daughters”と複数形になっていますね。ちなみに、「主語」が複数ですから、そのあとに続く”university students”も複数形です。
Daniel respects both of his parents.
(ダニエルは両親のどちらのことも尊敬しています。)
こちらも、”both of”のあとに入る言葉が”his parents”と複数形になっていますね。
このように、”both of 〇〇”の形は「主語」としてだけなく、「目的語」としても使うことが出来ます。
さて、ここまで挙げた例文では、”my daughters”や”his parents”のように具体的な名詞を使っていました。
ですが、”both of 〇〇”の形では、それ以外に”them”や”us”のような「代名詞」の目的格を使うこともできます。もちろん、この場合の目的格も複数を表すものだけです。
では、その例もいくつか見ておきましょう。
Both of us will apply for the job at this company.
(私たちは2人ともこの会社に応募するだろう。)
目的格の”us”は「私たち」を意味しますから、複数を表す言葉ですね。だから、”Both of”と共に使うことが出来るんです。
I’d like to buy both of them.
(それどっちも欲しいな。)
この例文では目的格の”them”が使われています。「それら」や「彼ら」を意味することが出来る言葉です。この言葉も複数を表す言葉ですから、”both of”と共に使えるんですね。
ここまで見てきた「代名詞」の”both”は「〇〇の両方とも」や「〇〇のどちらも」という意味です。ですが、ここまで例文を見てもらった通り、必ずしもその形で訳す必要はありません。あくまでも、こんな感じという基本の意味です。
「代名詞」以外の「both」の意味
実は、英語の”both”には「代名詞」以外の役割も存在します。それは「形容詞」と「副詞」の役割です。
「形容詞」や「副詞」でも、基本的に「両方」という意味は変わりませんが、使う形が違ってきます。「”both”の使い方がよく分からない!」という方は、この役割の違いと形で戸惑っているのかもしれません。
英語の「代名詞」の”both”をよりスムーズに使えるようになるために、他の役割についても確認しておきましょう!
両方の〇〇
「形容詞」として英語の”both”を使うときは、“both 〇〇”という形です。もちろん、〇〇には複数を表す言葉が入ります。
「両方の〇〇」や「どちらの〇〇も」という意味ですが、「代名詞」のとき同様、基本の意味というだけです。場合によっては「代名詞」として使うときと同じ訳し方になることがあるかもしれません。
それでは、例文を見ていきましょう。
Both my daughters are university students.
(うちの娘はどっちも大学生よ。)
Daniel respects both his parents.
(ダニエルは両親のどちらのことも尊敬しています。)
どちらも、「代名詞」の”both”を説明する項目で使われていた例文と同じ内容ですね。”of”がなくなっただけで、意味が大きく変わるわけではありません。
どちらかというと、「代名詞」の“both of 〇〇”の形は書き言葉、「形容詞」の“both 〇〇”の形は話し言葉で好まれて使われます。
ですが、その違いだけで、「代名詞」で使われてた文の”of”をとって同じように使えるかというとそうではありません。
“both of them”のような形、つまり目的格を使っている形の”of”を取って“both them”ということはできないんです。
「形容詞」として使えるのは、「限定詞」(“the”、”this”、”that”、”my”、”your”など)と複数を表す言葉を組み合わせている場合、あるいは「限定詞」を省略して直接複数を表す言葉を使う場合になります。
〇〇と△△の両方
「副詞」として英語の”both”を使うときは、“both 〇〇 and △△”の形を使います。
具体的な人や物事を具体的に1つずつ挙げて使い、意味としては「〇〇と△△の両方」や「〇〇と△△のどちらも」という感じです。
それでは、例文を見てみましょう。
Both Lisa and Kate are university students.
(リサとケイトはどちらも大学生です。)
Daniel respects both John and Mary.
(ダニエルはジョンとメアリーのどちらのことも尊敬しています。)
Both George and I will apply for the job at this company.
(ジョージと僕は2人ともこの会社に応募するだろう。)
I’d like to buy both this one and that one.
(これもあれも両方欲しいな。)
どの例文も、「代名詞」や「形容詞」として”both”を使うときと違って、具体的な名前が1つずつ挙げられていましたね。
これが英語”both”の「副詞」としての使い方なんです。
おわりに
今回は、英語の「代名詞」である”both”の意味とその使い方について紹介しました。いかがでしたか?
まずは、「代名詞」としての意味と使い方はバッチリ覚えましょう。
そして、そのあとでそれ以外の意味と使い方も合わせて学習しておくことで、英語の”both”をより上手に使いこなすことが出来るようになってきます。
いろんな内容の文で練習しながら、慣れていきましょう!