英語「about」の意味とは?使い方ごとに例文で徹底的に解説!
英語の前置詞の1つである”about”は、使い方によって意味が変わってきます。
では、それらの意味をどのように使い分けていけば良いのでしょうか?
今回は、英語の”about”の使い方ごとに意味と例文を紹介しながら、分かりやすく解説していきます!
「about」の意味
各使い方ごとの意味と例文を見ていく前に、英語の”about”にはどんな意味と使い方があるのか簡単に確認しておきましょう。
まず、英語”about”の意味は、大きく分けて2つです。
①「〇〇について」、「〇〇に関して」
②「およそ〇〇」、「約〇〇」
これらの意味から、”about”は以下のようなことを言うときに使われます。
①その物事が何をテーマにしているかなど
②大体の時間や量など
全く違う意味なので、「なんで同じ言葉を使うの!?」と疑問に思う方も多いかもしれませんね。ですが、どちらにも英語の”about”が持つイメージがしっかりと生きているんですよ。
“about”のイメージは「何かの周りをぐるぐるしてる」、「何かの周りをぐるっと囲んでる」です。
それぞれの使い方をこの”about”のイメージに当てはめると、以下のように考えられます。
①ある人や物事を中心と考えて、その人や物ごとに関係する事柄がぐるっと囲んでいる感じ
②正確な時間や量を中心と考えて、それに近い時間や量などがぐるっと囲んでいる感じ
それでは、英語”about”の使い方ごとの意味と例文を見ながら、詳しく確認していきましょう!
「〇〇について」の使い方
“about”+人を表す言葉
「”about”+人を表す言葉」という形で、「〇〇に関すること」や「〇〇について」を意味することができます。
では、例文をいくつか見ていきましょう。
This book is written about Abraham Lincoln.
(この本はリンカーンについて書かれているんだよ。)
「リンカーン」という人を中心にして、その人に関する事柄や情報がその人を囲んでいるイメージです。
本にはそれらのことが書かれている。だから、「ぐるっと囲んでいる」という意味合いを持つ”about”が使えるんですね。
上の例文のように具体的な固有名詞を使ってもいいですし、代名詞の目的格を使うこともできます。
代名詞の目的格とは、”me”や”them”などのことです。
They were gossiping about her when I arrived there.
(私がそこに着いたとき、彼らは彼女について噂話をしていた。)
“her”を中心にしています。そして、噂も含めた情報が彼女を囲んでいるというイメージです。そして、それについて話をしている。だから、”about”を使っているんですね。
“about”+物事を表す言葉
続いては、「”about”+物事を表す言葉」の形です。
物事を指して「〇〇に関する」や「〇〇について」という意味になります。使い方の感覚は、人を表す言葉を使うときと全く一緒。ただ、内容が物事に変わったというだけです。
それでは、例文でその使い方を確認していきましょう。
My sister and her husband need to talk about their son’s grades.
(姉と姉の夫は息子の成績について話す必要があります。)
「息子の成績」を中心として、それを囲んでいる関係ある事柄を話すというイメージですね。
もちろん物事についても、代名詞の目的格を使うことが出来ます。
We need to have a meeting about it.
(その件についての会議を開く必要がありますね。)
これは”it”を中心にしています。そして、それに関係することがそれをぐるっと囲んでいる感じです。
「およそ〇〇」の使い方
“about”+時間や量などを表す言葉
英語”about”と「時間や量などを表す言葉」を使うことで、「およそ〇〇」や「約〇〇」、「〇〇くらい」を意味することができます。
ピッタリその数字の所ではないけど、その周辺のどこかの数字には当てはまるという感じですね。
それでは、いくつか例文を見てみましょう。
We discussed Japanese education for about 5 hours!
(僕たちは日本の教育について5時間くらい話し合ったんだよ!)
「5時間ピッタリ」ではありません。4時間58分とか5時間10分とか、とにかく「5時間」に近い周辺の時間ということです。「5時間」を中心として、その辺りをぐるっと囲んでいる時間のイメージです。
なので、これも英語の”about”のイメージがピッタリ!
He is about 175 centimeters tall.
(彼は175センチくらいあるよ。)
こちらも「ちょうど175センチ」ということを言っているわけではないです。175センチを中心として、その付近の172センチから177センチを指していることが感じられます。
上の例以外にも、「”around”+数字+単位」という形で、大体の時間や量などについて表現するときには、”about”で表現するのが自然です。
他にも、例えばこんな風に使うことができますよ。
“about 6 o’clock” (6時ごろ) ⇒ 6時周辺の5時55分~6時5分くらいのイメージ
“about 10 kilometers”(約10キロ) ⇒ 10キロ周辺の7~12キロというイメージ
“about 30 years old” (30歳くらい) ⇒ 30歳近くの28~33歳というイメージ
どのくらいの数字を”about”と捉えるかは人それぞれです。上で紹介している数字はあくまでもイメージですので、そこを厳密に考える必要はありません。
おわりに
今回は、英語の前置詞”about”について紹介しました。いかがでしたか?
使い方によって意味は変わりますが、どれも”about”の基本的なイメージがベースになって使われています。
今回のテーマになっている”about”を含めた前置詞というのは使い方がいろいろあり、日本語の意味だけで捉えるのには限界があるんです。だから、そのイメージも描くことがとても大切になってくるんですね。
イメージを大切にしながら練習をして、英語の”about”を使いこなせるようにしていきましょう!