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「完了形」の英語の使い方!時制別の例文で文法を解説!

 

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英語の文法で「ややこしい!」と感じるものの1つが「完了形」ではないでしょうか?

ですが、「完了形」が持っているイメージを掴むことができれば、そんなにややこしいものではないんです。

今回は時制別に英語の「完了形」の使い方を紹介します!



「過去形」と「現在完了形」の違い

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「現在完了形」の説明をする前に英語の「過去形」との違いについて説明しておきます。

多くの人が「現在完了形」で混乱してしまう原因の1つが「過去形との違いがよくわからない」ということではないでしょうか?

この2つの英語のニュアンスの違いを考えてみましょう。

I lived in Tokyo for 5 years.

I have lived in Tokyo for 5 years.

上が「過去形」下が「現在完了形」の文章です。

では、この2つを「過去形」と「現在完了形」の違いに注目しながら解説していきます!

「過去形」は「点」

英語の「過去形」というのは、「過去のある時点で起こったこと」のみ伝えます。ただ「○○やったよ」と過去の出来事について述べるだけです。

上の例文の“I lived in Tokyo for 5 years.”「東京に5年間住んでました。」という意味ですね。

これを聞いた人は「あ、前は住んでたんだけど今は違うんだな。」と感じますし、自分でそのニュアンスで言いたければ「過去形」の英語を使うのが自然です。

「過去の中のある5年間」というポイントだけのことを述べていて、これだけで現在はどうなのかということは全く分かりません。

「現在完了形」は「線」

英語の「現在完了形」というのは「過去に始まったことが現在にもつながっていること」について言います。

過去にやったことが現在にも影響してる場合です。過去と現在がしっかりと「線」で繋がっているというイメージです。

なので、“I have lived in Tokyo for 5 years.”と言うと、「東京に5年間住んでいて今も住んでいる」という意味合いの英語になります。

「現在に至るまでの5年間」ということなので、つまり「5年前から東京に住んでいる」というニュアンスです。


「現在完了形」の使い方

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さあ、では英語の「現在完了形」の詳しい使い方を見ていきましょう!いろいろと使い方の違いはありますが、全てに共通するイメージは【過去から現在までつながる「線」】ですよ。

「現在完了形」は【”have”/”has”+動詞の過去分詞形】の形で作ります。

ずっとしていること

過去のあるときに始まったことを今までずっと続けていることを表現する使い方です。過去からつながる「線」が1番イメージしやすいかもしれません。

上の【「過去形」と「現在完了形」の違い】の項目で紹介した例文は、まさにこの使い方ですね。

では、「ずっとしていること」を表す他の例文も紹介します。

She has been in hospital since last week.
(先週から彼女は入院しています。)

「先週」という過去の地点から「今」まで入院しているということを伝えています。

この「ずっとしていること」を表すときの「現在完了形」では、以下の2つの英語をセットで使うことが多いです。

for(○○間)

since (○○から・○○以来)

“for”は「ある時点から始まって今までの期間」に、“since”は「ここから始まったという始点」に、それぞれポイントが置かれています。

さらに「ずっとしていること」を表す「現在完了形」には「進行形」が存在します。

「今やっていること」を指すのですが、「その瞬間」だけではなく、ある程度前から続けてやっていることを言うときの形です。「ずーっと○○してるんだよ」と強調して伝えたいときにおススメの英語表現。

そのときは【”have”/”has”+”been”+動詞のing形】となります。

I have been doing my homework all day.
(一日中ずっと宿題をやっています。)

「朝から夕方くらいまでずっと宿題をやってる」というニュアンスを伝えている例文です。「今だけでなく、朝からずっと継続している」ということを強調しています。

今までにしたことがあること

「今に至るまでの間、自分の人生でやったことがある」という「経験」について話すときの使い方です。

それを行った時点から「今」というポイントまで「線」でつないでる感覚ですね。

Ryoko has been to Brazil.
(良子はブラジルに行ったことがある。)

この英語の使い方では、具体的に回数を示すこともあります。

Ryoko has been to Brazil three times.
(良子は今までに3回ブラジルに行ったことがある。)

「○回」というときは「数字+”times”」で表現しますが、「1回」は”once”「2回」は”twice”というように言います。

ここまで「行ったことがある」という例文で使い方を紹介してきましたが、この英語では気をつけなくてはいけないポイントがあります。

「行った」という日本語から”go”の過去分詞形”gone”を使ってしまう人がいますが、そうすると以下のようにニュアンスが変わってしまいます。

Ryoko has gone to Brazil.
(良子はプラジルに行ってしまった。)

この例文は「ブラジルに行ったきり、今戻ってきてはいない」という意味になるんです。「行ったことがある」という「経験」を伝えるときには”been”を使うのがルールなので、気をつけましょう!

ちなみに、「○○したことはない」という否定は”never”という英語を使います。

I have never played the violin.
(今まで1回もバイオリンを弾いたことがない。)

ついさっき終えたこと

ちょっと前に起こったことについて言うときにも「現在完了形」が使えます。起こった様子や終わった状態などが今も見えているときですね。

とても短い「線」のイメージではありますが、これも「過去」と「今」のつながりが感じられます。

My son has finished cleaning his room.
(息子は部屋の掃除を終えたところです。)

息子は掃除を終えたばかりで、今そのキレイになっているという状態が見えています。「過去」のことが「今」の状態につながっている。だから「現在完了形」なんですね。

ただし、この使い方に限って言うと、アメリカ英語では「過去形」を使うことが多いです。

My son finished cleaning his room.


「過去完了形」の使い方

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次は英語の「過去完了形」の使い方を見ていきます。時制が「過去」になるだけで「線」のイメージは「現在完了形」と一緒ですよ。

視点が「過去」にずれるだけ。【過去から過去のある時点につながる「線」】です。

「過去完了形」は【”had”+過去分詞形】で表現します。

すでに終わってしまってたこと

過去のある時点で、その前に終わってしまっている別のことを表現する使い方です。「○○したときには、○○は終わってた」というニュアンス。

When I arrived there, Bob had already left.
(私がそこに着いたとき、ボブはすでにいなくなっていた。)

「私がそこに着いた」という過去の出来事があります。「ボブがいなくなった」という出来事はさらにそれよりも前ということですね。2つの過去の出来事が「線」でつながっています。

ずっとしていたこと

ある出来事の前まで「ずっと○○してた」というときにも「過去完了形」の英語表現が使えます。

Mika had worked as a flight attendant when she got married.
(結婚するまで、ミカはフライトアテンダントとして働いてた。)

「結婚した」というのはある過去の出来事。そこに至るまで「フライトアテンダントとして働いてた」というさらに過去にしていたという事実があります。

ここにも「過去」と「さらなる過去」の間につながりがあるんです。

ある過去より前に起きたこと

単純に、過去のある時点から見たさらに過去の出来事を表現するパターンもあります。

My mother broke her glasses which she had bought last week.
(母は先週買ったメガネを壊してしまった。)

「メガネを壊してしまった」という出来事の前に「メガネを買った」という出来事があるので、「メガネを買った」という内容の方を「過去完了形」で表しています。

「未来完了形」の使い方

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続いては英語の「未来完了形」の使い方を見ていきましょう。そのイメージは【過去または今から未来のある時点までつながっている「線」】です。

そして「未来完了形」は【will have+過去分詞形】で作ります。

ただし、話し言葉ではあまり「未来完了形」は使われず、単なる”will+動詞の原形”で表現されることが多いです。

終えてるだろうと思うこと

「続けていることが、このときには終わってるだろうな」ということを伝える英語表現です。

My sister will have finished her homework when my mother comes home.
(母が帰ってくるときには、妹は宿題を終えているでしょう。)

この時点で、妹は宿題をしています。それがしばらく続いて、「母が帰ってくるとき、またはその前に終わる」ということを表現している例文です。「今」と「母の帰宅」まで「線」がつながっているイメージ。

し続けていると思うこと

「今やっていることを、ここまでは○○し続けているだろう」と表現するときも「未来完了形」が使えます。

Olivia will have worked at the restaurant by next May.
(オリビアは来年の5月まではレストランで働き続けてるでしょう。)

「オリビアは今レストランで働いていて、来年の5月までは働き続ける」というニュアンスの例文、今から来年の5月まで続く「線」をイメージすることができますね。

まとめ

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では、最後に全ての「完了形」がつかわれている英語の会話文を見てみましょう。意味の違いをしっかりとイメージしてみて下さいね。

A: How long have you lived in Sendai?
(仙台にはどのくらいすんでいるの?)
B: I have lived there for 4 years. I had lived in Morioka when I moved into Sendai.
(4年間住んでるよ。仙台に引っ越すまで、盛岡に住んでたんだ。)
A: I see. Do you like Sendai?
(そうなんだ。仙台は気に入ってる?)
B: Yes, I will have lived there forever.
(うん、ずっと住み続けるだろうね。)

まずAさんは「現在完了形」を使って尋ねています。「住み始めてから今までどのくらいの期間なのか」というニュアンスですね。

それに対してBさんは「現在完了形」を使って答えています。「今に至るまでの4年間住んでいる」という意味が込められています。

さらに、「仙台に引っ越す前、盛岡に住んでいた」という「過去のこと」と「それより前のこと」を「過去完了形」を使って言っています。

最後にBさんは「ずっと住み続けているているだろう」というニュアンスで「未来完了形」を使っているんです。

おわりに

今回は英語の「完了形」について紹介しました。いかがでしたか?

時制ごとに紹介しましたが、「現在」「過去」「未来」のどのポイントに視点を合わせるかの違いだけで、全て「ある時点」からつながる「線」のイメージで考えられるんです。

確かに日本語の感覚にない使い方なので、慣れるまで難しいと感じる部分は多いかもしれません。1つ1つの使い方を丁寧に理解しながら、スムーズに使いこなせるようにしていきましょうね!

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