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「make」と「let」の違い!「させる」を意味する英語の使い分け!

 

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英語には「させる」を意味する言葉がいくつか存在します。そして、今回のテーマである”make”と”let”もその仲間です。

では、この2つには一体どんな違いがあるのでしょうか?

今回は、”make”と”let”の違いを紹介します!



「make」と「let」の違い

2つの言葉の詳しい使い方を見ていく前に、英語の”make”と”let”の大まかな違いをチェックしておきましょう!

まず、”make”と”let”のそれぞれが持つ「させる」には以下のニュアンスが含まれています。

“make”強制的に「させる」、自然に「させる」
“let”     ⇒ 許可をして「させる」

もう少し詳しく言うと、つまりこういうことです。相手の気持ちが基準になってきます。

“make”相手がやりたいかどうか関係なく「させる」
“let”     ⇒ 相手がやりたがっていることを「させる」

“make”の方が無理やりさせている感じがしますよね。同じ「させる」でも、実は全く意味が違うんですね。

それでは、英語の”make”と”let”の使い方を詳しく解説していきます!


「make」について

強制的に「させる」

「させる」を”make”を使って表現する場合、そこに込められているニュアンスは「相手の意思は関係なく、あることをさせる」です。

つまり、強制的に何かをさせるっていう意味合いですね。

【”make”+〇〇+△△】「〇〇に強制的に△△させる」ということを表現できます。

〇〇には対象となる人を表す言葉、△△にはさせる行動を表す動詞の原形を入れましょう。

She always makes her children do their homework before dinner.
(彼女はいつも夕飯前に子供たちに宿題をさせている。)

この例文の場合、子供たちの意思は関係なく、夕飯前に宿題をさせているということです。

お母さんが子供たちに「ご飯の前に宿題やりなさい!」と言っているイメージです。

下の例文では、”make”の過去形”made”を使っています。「〇〇に強制的に△△させた」というニュアンスになりますね。

He made us get out of the room.
(彼は私たちを部屋から出した。)

こちらの場合は、私たちの意見を無視して、彼が部屋から私たちを出したということになります。

私たちが出ていきたくない、あるいは出ていきたいかどうかの意思を示す前に、「出てってよ」と言っている感じです。

自然に「させる」

英語の”make”を使って「させる」を表せるのは、行動に関してだけではありません。

「ある気持ちにさせる」や「ある状態にさせる」と言う時にも”make”を使うことが出来ます。

自らはそういう気持ちになるつもりはなかったのに、ある人物や物事によって、ある気持ちや状態にさせられてしまったという感じです。

この場合、強制的にというよりは、本人はまったくそんなつもりなかったけど、ある人や事柄によって自然とそういう気持ちになっていたということですね。

【”make”+〇〇+△△】の△△の部分に気持ちや状態を表す形容詞を入れます。

The letter will make my mother happy.
(その手紙は母を幸せな気持ちにさせるだろう。)

この例文の場合、お母さんの気持ちとは関係なく、手紙が自然とお母さんの気持ちを幸せにしていったということです。

この使い方でも、もちろん過去形を使って表現することが出来ます。

His behavior made his wife irritated.
(彼の態度は奥さんをイライラさせた。)

こちらの例文では、奥さんは自らイライラしようとしたわけでなく、彼の態度によって自然とイライラする気持ちになってしまったことを表現しています。


「let」について

許可をして「させる」

英語の”let”が意味する「させる」は、相手がしたいと思っていることに対して「やっていいよ」と許可を出してあげるイメージです。

“make”を使う時のような強制力はありません。

【”let”+〇〇+△△】の形で使い、〇〇には対象となる人などを表す言葉、△△にはさせることを表す動詞の原形を入れます。

She always lets her children play video games before dinner.
(彼女はいつも夕飯前に子供たちにゲームをやらせている。)

この場合は、子供たちがゲームをやりたがっていて、それを彼女が「いいよ」と言っているということです。

まず、子供たちが「ゲームをやりたい」という気持ちを持っていて、それに対してお母さんがOKを出しているというイメージになります。

“let”の過去形は、“let”のままです。「〇〇に△△することを許してあげた」というニュアンスになります。

He let us get out of the room.
(彼は私たちを部屋から出させてくれた。)

この例文の状況は、私たちが部屋の出たいという意思を彼が受け入れて許してくれたということですね。

「部屋から出ていいよ」と彼が言ってくれてる様子が浮かびます。

ちなみに、”let”には”make”のように形容詞を使うパターンはありません。

おわりに

今回は、「させる」を意味する英語の”make”と”let”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?

日本語で言うと同じ言葉ですが、それぞれの言葉の使い方は大きく違っています。込められているニュアンスを理解して、しっかりと使い分けられるようにしましょう!

英語の”make”と”let”に違いについては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

英語の使役動詞の使い分け!make/let/have/getの違いを知ろう!

“make”の他の使い方を知りたい方には、以下の記事もおススメです。

「do」と「make」の違い!英語で「する」を表す2つの言葉の使い分ける!

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