「台風」は英語で?意外に間違えやすい表現&外国人への説明方法!
上陸すると色々な被害を与える「台風」。日常会話に毎日登場するワードではありませんが、日本にいると頻繁に話題になりますよね。
さてこの「台風」ですが、英語で何て言うのでしょうか?一見シンプルに思えて、実はちゃんと知識がないと意外に間違いやすいんです!
ということで、今回は「台風」の英語表現とそれを外国人に説明する時の方法について見ていきましょう!
「台風」は英語で?
まずは「台風」の英語訳を学びましょう!
「台風」= “typhoon”
「台風」は英語で “typhoon”と言います。発音記号は「taifúːn」で、カタカナにすると「タイフーン」という音が近いでしょう。
「タイフーンと台風って音が似てるかも?」と思った方!そうなんです、似てて当然なんです。
諸説ありますが、そもそも「台風」は英語の”typhoon”を音訳したもの!つまり元は英語だったということになります。英語⇒日本語という流れで「台風」という言葉があると思うと、なかなか面白いですよね!
発生する場所によって名称が変わる!?
さて「台風」は 英語で”typhoon”と紹介しますが、大荒れの天気だったら全て “typhoon”と思ったら大間違い!実は発生する場所によって呼び方が変わってしまうんです!
そもそも台風とは「北西太平洋および南シナ海で発生する熱帯低気圧」のこと。そのため世界で起こる全ての暴風雨を “typhoon”と呼べるわけじゃないということになります。
ここが意外と知られていないところで、知らず知らずに間違えた英単語を使ってしまう可能性があります。
それでは場所によって名称が変わる英語を見てみましょう!
typhoon(タイフーン) ⇒北西太平洋で発生
hurricane(ハリケーン) ⇒北大西洋/北東太平洋で発生
cyclone(サイクロン) ⇒南太平洋/インド洋で発生
willy-willy(ウィリィウィリィ) ⇒オーストラリア周辺で発生
厳密な定義は風速や強さなどを考慮しなくてはいけません。今回はあくまでも、発生地だけにざっくりとフォーカスをした違いと考えてくださいね!
日本では”typhoon”しか影響がないかもしれませんが、海外での暴風雨には別の英語表現を使わなくてはいけない可能性があるんですね。
いわゆる「台風」並の嵐には、英語で4種類の呼び方があるのだと覚えておきましょう!
「台風」を説明する表現!
台風について英語で説明する時の様々なフレーズをご紹介します!
Basically, typhoons, hurricanes, and cyclones are all the same.
基本的に、タイフーンもハリケーンもサイクロンも全て同じものです。
細かい定義の差はあるものの、大雑把に考えるとタイフーンもハリケーンもサイクロンも同じ気象現象ですよね。それを説明するのがこの英語フレーズになります!
「基本的に」、「おおむね」の意味になる”basically”を頭に持ってきて、ざっくりとした説明であることを強調するといいでしょう。
他にはこんな英語フレーズも使えますね!
They are all tropical cyclones.(全て熱帯低気圧です。)
They are all the same weather phenomenon.(全て同じ気象現象です。)
We simply use different names for these storms depending on where they occur.
暴風が発生する場所によって、ただ単に違う名前を使っているだけです。
「同じ気象現象なのに、なぜ名前が違うの?」という疑問に答えるのが、コチラのフレーズ。
“depending on”は「〜次第で」や「〜に応じて」を意味する英語なので、今回の発生場所によって名前が変化するという状況を説明するのにピッタリな言い回しになります!
また”simply”は「単に〜だけ」、「ただ〜のみ」のニュアンスを出すので、比較的簡単な理由で名前が違うということをアピールできますね。
Typhoons develop in the Northwest Pacific Ocean.
タイフーンは北西太平洋で発達します。
ここでは先ほどもお伝えした、それぞれの発生場所の違いを伝える英語表現みていきましょう。
「太平洋」は”the Pacific Ocean”と言うので、その前に適切な方角を加えることで、より細かい指定が可能になります!ちなみにこれらの海洋は固有名詞なので、必ず大文字表記にしてくださいね。
他2つを説明する時はコチラ!
Hurricanes develop in the Atlantic and Northeast Pacific Ocean.(ハリケーンは大西洋と北東太平洋で発達します。)
Cyclones develop in the South Pacific and Indian Ocean.(サイクロンは南太平洋とインド洋で発達します。)
In Japan, typhoons are given numbered names.
日本では台風に数字で名前をつけます。
テレビなどで報道される時、台風の名前には数字がついていますよね。私たちにはお馴染みの数字ですが、アメリカなどでハリケーンが報道される時は、人の名前がつけられるのが一般的なんです!
そのため、日本の台風は数字で名前をつけていくというのを外国人に説明すると、「へーそうなんだ」という反応があるかもしれませんね。
Typhoon No. 15 is the 15th typhoon of the typhoon season.
台風15号は台風シーズンの15番目のタイフーンです。
先ほどの数字ですが、どうやってその番号が与えられるかを聞かれるかもしれませんので、この英語フレーズを使って説明してあげましょう!
日本では1年の単位でシーズンを決め、そこで発生した順に番号をふっていきます。今回のフレーズのように、「台風15号」という具体的な例を出して話をすると分かりやすいですよ!
ちなみに「台風シーズン」は以下の通りです。
We consider that this typhoon season begins in January and ends in December.(台風シーズンは1月始まりの12月終わりで考えています。)
「台風」が来た時の表現!
最後に、実際に台風が来てしまった時に使える英語フレーズを見ていきましょう!
A big typhoon is coming soon.
大きな台風がもうすぐやってくるよ。
日本に台風が近づいてきたら、前もってニュースで報道されますよね。その話を人にする場合は、この英語表現を使いましょう!
現在進行形を使うことで、今まさに近づいていることを表現できます。
他にはこんな言い方も!
A powerful typhoon is coming.(強い台風が近づいている。)
A big typhoon is approaching Japan.(大きな台風が日本に接近している。)
The typhoon made landfall near Tokyo.
台風が東京付近に上陸しました。
既に上陸してしまった時に使えるのがコチラ!”make landfall” は台風などが「上陸する」ことを意味する英語です。今回はもう上陸してしまっているので、過去形を使いましょう。
またこの時点で台風の話題はかなりされているはずなので、皆さんの共通認識に「1つの台風」があると考えられます。そのため”A typhoon”ではなく、しっかりと特定された”The typhoon”と表現するのが自然でしょう。
こんな英語表現でもいいですね!
The typhoon hit Tokyo.(台風が東京を直撃しました。)
My train is delayed due to the typhoon.
台風のせいで私の電車は遅延しています。
台風が原因で電車が遅延している時は、この英語フレーズを使って状況を説明してみましょう!
“delay”は「遅らせる」を意味するので、受動態にして使っています。また”due to”は「〜が原因で」を表す英語なので、遅延理由などを伝える時の定番表現です!
Roads got flooded in heavy rain.
大雨で道が浸水しました。
大荒れの天気で道が水でいっぱいになってしまったら、この英語表現で伝えてみてください!
“flooded”は「浸水した」、「水浸しになった」を意味する言葉です。洪水被害の時にもよく使われますね。
The power went out.
停電しました。
ひどい天気のせいで、電気が落ちるなんてこともありますよね。そんなシーンで使いたいのが、この英語表現。
ここで使う”power”は「電力」を意味します。”go out”は「消える」や「機能しなくなる」を意味するので、過去形にして「電力」とセットで使えば、停電したことを伝えられますよ!
電気が戻った場合はコチラ!
The power is back.(電気が戻りました。)
おわりに
いかがでしたか?
今回は「台風」の英語表現についてお話をしました!英語の勉強だけでなく、台風そのものの知識もついたかと思います。
正しい知識がないと、しっかりとした英単語を使うことができません。知らない間に間違っているのは恥ずかしいので、改めてしっかりと台風の英語表現を覚えておきましょう!
【参考文献】
Typhoon Names (Asian Names)│Digital Typhoon