「薄い」を英語で!厚さ/味/色/濃度を表すフレーズ16選!
「これ、薄いね。」
薄っぺらい紙、味気がない味噌汁、淡い色。こういう事を英語ではどのように表現すればいいのでしょうか?
日本語と違って英語ではそれぞれ違う「薄い」という言い方になります。なので、どのように使い分けるのかを知っておく必要がありますよね。
今回は英語でどのように「薄い」と表現できるのかをシチュエーションごとに紹介します。
厚さが「薄い」
ここでは紙や板などの厚さが薄べったい時に使える英語のフレーズを紹介していきます。
It’s thin.
これは薄いです。
厚さが薄っぺらい時に一番よく使われるフレーズがこちらになります。“thin”は英語で「薄い」という意味なんですよ。
A: Does this shirt really keep you warm? It’s thin.
(この肌着は本当に暖かいの?薄っぺらいのに。)
B: Yes, it does. You’ll have to put something on top but it really does make a difference.
(そう、本当なの。何か上に着ないとダメだけど違いはちゃんと分かるよ。)
“thin”には他にもいろいろな意味があるんです。例えば、「細い」や「痩せている」などがあります。あと、髪が薄くなってきている時にも使えるんですよ。
My hair is getting thin.(私の髪は薄くなってきています。)
It’s not very thick.
これはあまり厚くないです。
「薄い」という代わりに「厚くない」と言ってしまうのもいいですよね。
“thick”は英語で「厚い」や「太い」という意味なんです。“very”は普段「すごく」という意味で使われますが、否定形で使うと「あまり」という意味になります。
このフレーズは厚いと思っていたのに意外と薄かった時に使うのがいいですよ。
A: Your bag is so heavy. What are you carrying?
(あなたのバッグは重いね。何を持ち歩いているの?)
B: Oh, I have a book in it. It’s not very thick but it’s heavy.
(あっ、本が入っているんだ。あんまり厚くないけど重たいんだよね。)
It‘s papery.
これは紙のようです。
英語で「薄い」と表現する時にこんなフレーズを使ったりもするんですよ。“paper”は英語で「紙」という意味ですが、最後に“y”が付くと「紙のような」という意味の形容詞になります。
紙には使えないですが、肌や葉っぱなどにはよく使われる表現なんです。薄さの他にも紙のように乾燥している質を伝える事もできますよ。
A: I’m starting to get wrinkles.
(私、シワが出てきている。)
B: Look at my skin. It’s papery. Your skin is still very good compared to an old person like me.
(私の肌を見てみなさい。紙みたいでしょう。あなたの肌は私のような年老いた人に比べてまだずっといいよ。)
It’s paper-thin.
これは紙のように薄いです。
こちらは先ほど紹介した二つフレーズを合わせたような表現ですよね。このフレーズも紙のようにペラペラしている物によく使われます。
A: How do you cut the onion like this? It’s paper thin.
(どうやって玉ねぎをこんな風に切るの?紙のように薄いね。)
B: I use this slicer. It’s very good but you have to be careful not to cut your hand.
(このスライサーを使うんだよ。これはすごく良いけど自分の手を切らないように気をつけないといけないんだ。)
他にもこんな英語表現が。
It’s wafer-thin.(これはすごく薄いです。)
味が「薄い」
味噌汁が味気なかった時に「味が薄いな。」と言ってしまいますよね。ここではそんな時に使える英語のフレーズを紹介します。
It’s tasteless.
これは味がないです。
あんまり味がしないと思った時にピッタリな形容詞が“tasteless”なんです。“taste”は「味」という意味で、“less”が付くことで「ない」という意味になります。
こちらはネイティブの方にもよく使われるフレーズですよ。
A: I made an omelet for breakfast. Is it nice?
(朝ごはんにオムレツを作ったんだ。おいしい?)
B: It’s tasteless. Do you have ketchup?
(味がしない。ケチャップある?)
It’s bland.
これは味気がありません。
“bland”も味がほとんどない時によく使われるフレーズなんですよ。英語で「味気ない」という意味なんです。
先ほどのフレーズとほぼ意味が変わりません。でも”tasteless”は味がしなくて美味しくないという感じで、“bland”はわざと薄味にしていて優しい味というニュアンスがあります。
A: What does baby food taste like? It doesn’t look very attractive.
(離乳食はどんな味がするの?あんまり美味しそうに見えないけど。)
B: It’s bland. You can try some. It’s not going to kill you.
(味気がないんだよ。少し食べてみたら。食べても害はないよ。)
It doesn’t have much taste.
味があまりしません。
このフレーズは味があまりしない事をそのまま分かりやすく伝える事ができます。ここでは“much”は否定形と一緒に使っているので英語で「あまり」という意味になるんです。
A: This orange might not be ripe yet. It doesn’t have much taste.
(このオレンジはまだ熟していないみたい。あんまり味がしないよ。)
B: No wonder it was cheap. We should leave them for a while.
(どうりで安かったわけだ。少し置いておいた方が良さそうだね。)
It has little taste.
これは少ししか味がしません。
こちらも味が薄いという事が伝わりやすい言い方になります。
ここでは否定形を使わずに味が薄く感じる事を表現しているんです。“little taste”は英語で「少しの味」という意味になります。
A: Did you put salt in this soup? It has little taste.
(このスープにお塩を入れた?少ししか味がしないんだけど。)
B: Oh no! I think I forgot to do that. Just add some salt if you want.
(あっ!忘れたかも。欲しかったらお塩入れといて。)
It tastes like it’s been watered down.
水で薄められたような味がします。
少し長めのフレーズですがたまに聞く表現なので紹介しますね。こちらは、まるで水で薄められたように味がしない時に使うのがいいですよ。
“watered down”は英語で「水で薄めた」という意味なんです。そして、“it tastes like ○○”は英語で「これは○○のような味がします」という意味になります。
A: Where did you get this juice? It tastes like it’s been watered down.
(このジュースはどこで買ってきたの?水で薄められたような味がするよ。)
B: My friend gave it to me. She said it’s really healthy.
(私の友達がくれたの。彼女はそれがすごく体にいいって言っていたよ。)
It needs more flavor.
これはもっと味が必要です。
味が薄く感じたら、シンプルにもっと味が必要だと伝えるのもアリですよね。“flavor”は英語で「味」や「風味」という意味なんです。
A: What are you making? It smells good.
(何を作っているの?いい匂いがするね。)
B: I’m making curry. But it needs more flavor.
(カレーを作っているんだ。でももっと味が必要。)
I like weak coffee.
私は薄いコーヒーが好きです。
コーヒーや紅茶の薄さは特別で、“weak”を使って表現するんですよ。“weak”には他にも「弱い」という意味があります。
A: You are adding too much water to your coffee.
(あなたはコーヒーにお湯を入れすぎているよ。)
B: No, this is just right for me. I like weak coffee.
(いいや、私にはこれが丁度いいんだ。薄いコーヒーが好きなの。)
色が「薄い」
ここでは色が淡い時に使える「薄い」の英語フレーズを紹介しますね。
It’s light ○○.
これは薄い○○です。
色が淡いという事を伝えたい時はこのフレーズを使う事ができます。
“light”は色が薄れている感じが表せるんです。名詞だと「明かり」という意味になります。なので、明るい感じの色の薄さを表現するのにもピッタリですよ。
“light”には他にも「軽い」や「容易い」などという意味もあります。
A: What’s the color of the scarf you made for your boyfriend?
(あなたの彼氏に作ったマフラーは何色なの?)
B: It’s light pink. I’ve got a picture so I’ll show it to you.
(薄いピンクだよ。写真があるから見せてあげるよ。)
It’s pale.
これは薄いです。
“pale”は“light“と似ていて「淡い」という意味があります。でも、こちらは色に白を足したようなパステルカラーに使う事が多いです。
“pale”は他にも「青ざめた」顔色を表現する時によく使われるんです。そのため、こちらのフレーズは少しネガティブな感じの色の薄さも表現できます。
A: Is this the bag you are looking for?
(これがあなたの探しているバッグかな?)
B: No, it’s too pale. My bag is bright green.
(ううん、それは薄すぎる。私のバッグは明るい緑色なの。)
It’s faint.
これはかすかです。
色が薄くてギリギリ見える時にはこんなフレーズがピッタリです。“faint”は英語で「かすかな」や「ほのかな」という意味になります。
A: Can you read what it says?
(なんて書いてあるか読める?)
B: It’s faint but I think it says “George”.
(かすかだけど「ジョージ」って書いてあると思うよ。)
It’s faded.
これは薄れています。
“faded”は英語で「薄れた」という意味なんです。動詞の“fade”は「段々と消えていく」という意味になります。
色がこすれて薄らいでいる時はこんなフレーズを使うのもいいですね。
A: This shirt used to be pitch black. But it’s faded.
(このシャツは真っ黒だったんだよ。でも薄れちゃった。)
B: Usually, hanging dry in the sun causes it. You should hang it inside-out.
(大体、天日干しするとそうなるね。表裏反対にして干すといいよ。)
It’s dull.
これはくすんでいます。
色の薄さが暗くてさえない感じだったらこのフレーズがおススメです。“dull”は色に使うと英語で「くすんだ」という意味になります。
他にも“dull”を刃物や音などに使うと「鈍い」になって、人に使うと「鈍感」という意味になるんです。
A: I don’t like this red. It’s dull.
(この赤色は好きじゃないな。くすんでいるよね。)
B: I agree. I think you look better in bright red.
(うん。あなたには明るい赤色が似合うよ。)
おわりに
いかがでしたか?
厚さが薄っぺらい事、味がない事、色が淡い事。日本語では「薄い」一言ですべて表現できますが、英語ではそういうわけにはいきません。
今回はそれぞれのシチュエーションにピッタリな英語のフレーズを色々と紹介しました。あなたの言いたい「薄い」の表現に合うように上手く使い分けてみてくださいね。