「game」と「match」の違いって?「試合」を意味する英語を使い分ける!
スポーツの試合を表す英語には”game”と”match”があります。
何気なく使ったり聞いたりしているけど「一体その違いって何だろう?」と、そんな風に思っている方も少なくないはずです。
ということで、今回は”game”と”match”の違いについて紹介したいと思います!
「game」と「match」の違い
各言葉の使い方を詳しく解説していく前に、大まかな違いを見ておきましょう!
まず、そのスポーツがアメリカ起源なのか、イギリス起源なのかで使い分けをすることができます。
“game” ⇒ アメリカ起源のスポーツの試合
“match” ⇒ イギリス起源のスポーツの試合
とは言っても、どちらが起源になっているかをパッと思い出せないこともありますよね。なので、この使い分けの仕方は目安の1つとして考えてください。
違いや使い分けのポイントは他にもあり、例えば以下のような区別の仕方をする場合もあります。
“game” ⇒ 団体で行うスポーツの試合
“match” ⇒ 個人で行うスポーツの試合
他には、以下の違いで使い分けるという考え方もあります。
“game” ⇒ 1点を争うスポーツの試合
“match” ⇒ 複数のゲームやセットを取ることを争うスポーツの試合
つまり、どちらかが1点を取れば勝つ可能性のあるスポーツであれば”game”、最終的に取ったゲームやセットが多い方が勝つスポーツは”match”ということです。
そのため、団体で行うスポーツでもゲームやセットで構成されるスポーツであれば、”match”を使うというケースもあります。
それでは、”game”と”match”について、それぞれの使い方を詳しく確認していきましょう!
「game」について
アメリカ起源のスポーツの試合
アメリカで始まったとされるスポーツについては、”game”を使って表現するのが基本です。
例えば、以下のようなスポーツです。
“American football game”/”football game”(アメフトの試合)
“baseball game”(野球の試合)
“basketball game”(バスケットボールの試合)
“handball game”(ハンドボールの試合)
“soccer game”(サッカーの試合)
“football”については、この後紹介しますが、イギリス英語では「サッカー」を意味します。
ですが、アメリカ英語では「サッカー」は”soccer”と表現し、「アメフト」のことを”football”と言うのが一般的です。
そうすると、「アメフト」はアメリカが発祥ですから、”game”を使うという考え方になるんですね。
団体で行うスポーツの試合
団体競技については”game”で表現するという、使い分けもあります。
上でアメリカ起源のスポーツとして挙げたものは、どれも団体競技ですから、この使い分けの考え方にも当てはまりますね。
この次の項目でも触れていきますが、以下のスポーツはイギリスが発祥となっています。
そのため、アメリカ英語でも”match”を使うのが自然ですが、「団体競技だから」という区別の仕方で”game”を使う人もいます。
“cricket game”(クリケットの試合)
“rugby game”(ラグビーの試合)
1点を争うスポーツの試合
どちらかが1点を取れば勝てる可能性があるスポーツについては、”game”を使う傾向があります。
ここまで挙げた「アメリカ起源のスポーツ」や「団体で行うスポーツ」は、全てそれが当てはまりますね。
「match」について
イギリス起源のスポーツの試合
イギリスが発祥とされるスポーツの試合については、”match”を使うのが一般的です。
先ほど、”game”についての項目でも少し触れましたが、以下のスポーツはイギリスが起源となるスポーツなので、”match”を使います。
“cricket match”(クリケットの試合)
“football match”(サッカーの試合)
“rugby match”(ラグビーの試合)
“cricket match”や”rugby match”については、アメリカ英語でも使われます。
ちょっとややこしいの”football match”ですね。「サッカー」はイギリスで始まったスポーツで、イギリス英語では”football”は「サッカー」を意味するんです。
ただし、先ほども少し触れましたが、アメリカ英語では「アメフト」を意味します。
なので、「サッカーの試合」に限っては、アメリカの人と話す時には、”soccer game”と言った方がスムーズに伝わる可能性が高いです。
個人で行う競技のスポーツの試合
個人で行うスポーツに関しては、”game”よりも”match”を使うことが多いです。
例えば、以下のスポーツです。
“badminton match”(バドミントンの試合)
“judo match”(柔道の試合)
“kendo match”(剣道の試合)
“table tennis match”(卓球の試合)
“tennis match”(テニスの試合)
中にはダブルスがあるスポーツもありますが、その場合でも”match”を使って問題ありません。
複数のゲームやセットを取ることを争うスポーツの試合
イギリスが起源のスポーツで挙げたスポーツは異なりますが、個人競技で行うものとして挙げたスポーツの一部にはある共通点があります。
それは、試合が複数のゲームやセットで構成されていて、そのゲームやセットを取った数で競うというものです。
バドミントン、テニス、卓球はそのグループですね。
もちろん、人によってはそれらも”game”で表現してしまうという場合もありますが、そういった試合の構成で使い分けるというケースもあります。
そして、団体競技であっても、ゲーム数やセット数を争うスポーツであれば”match”を使って問題ありません。
例えば、以下のスポーツですね。
“volleyball match”(バレーボールの試合)
おわりに
今回は、英語の”game”と”match”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?
同じ「試合」を意味する言葉でも、実は細かな違いが隠されていたんですね。
ですが、使い分けにあまり神経質になる必要はありません。”match”を使う方が自然なスポーツで”game”を使ったからと言って、通じないということはないです。
ただ、表現の幅を広げるためには、少しずつこの使い分けに慣れていくことをおススメします!