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「war」と「battle」の違いって?「戦い」の英語の使い分けをマスター!

 

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「戦い」や「争い」を表す英語には、色々なものがありますね。”war”と”battle”もその仲間です。

どちらも、よく聞かれる英語の単語なので、なじみのある方も多いでしょう。

では、その違いをどんな風に説明しますか?感覚では分かっているけど、いざ説明するとなると難しいものです。

今回は、英語の”war”と”battle”の違いについて紹介します!



「war」と「battle」の違い

まずは、”war”と”battle”の違いを簡単に確認しておきましょう。いくつかのポイントに分けて紹介します。

1つは、「戦いの規模」の違いです。

“war”    ⇒ 広範囲の戦い
“battle”局地的な戦い

“war”には、「広い範囲で行われる戦い」という意味合いがあります。

例えば、国同士の争いになった場合、それぞれの国内のどこが戦場になってもおかしくない様な感じです。

なので、「戦争」を表す時には、この”war”が使われるんですね。

一方の”battle”は、仮に国と国の争いだとしても、海上など特定の場所で行われる「局地的な戦い」を指します。

もう1つの違いのポイントは、「攻撃の狙い」となる「対象」です。

“war”    ⇒ 無差別、狙いが漠然としている
“battle”特定の人物や場所、狙いがハッキリとしている

“war”では、誰もが狙いの対象になるという感じです。”battle”は、決まった人や物しか対象にしないというイメージ。

さらに、英語の”war”と”battle”は武力での戦い以外にも、「日常で起こる問題との戦い」にも使うことが出来るんです。

その際のニュアンスの違いは以下の通り。

“war”    ⇒ 全体的な問題との戦い
“battle”個人的な問題との戦い

“war”の場合は、組織全体とか国全体で戦わなければいけない様な感じです。

それに対して、”battle”は個人が挑む戦いというニュアンスになります。

それでは、”war”と”battle”の違いについて詳しく見ていきましょう!


「war」について

「広範囲の戦い」を表す

英語の”war”が表す「戦い」は、非常に大きなものです。

一か所で行われるというより、あらゆる場所広範囲に渡って行われるイメージ。

さらに、大多数の人を巻き込み、特定の人や組織ではなく、誰もが犠牲になる可能性を含んでいます。

World War II, which was the greatest war in history, ended in 1945.
(歴史上最大の戦争だった、第二次世界大戦は1945年に終わった。)

There are still many civil wars being waged in the world.
(世界ではいまだに多くの内戦が起こっている。)

The territorial dispute led to a war between the two neighboring nations.
(領土問題が隣接する2国間の間の戦争を引き起こした。)

ちなみに、武力衝突がない国同士の戦いの場合にも”war”を使うことが出来ます。

例えば、アメリカとソ連の間で起こった「冷戦」も”war”で表すことが出来るんです。

Why did the Cold War start?
(どうして冷戦は始まったのですか?)

実際に衝突はありませんでしたが、国と国同士が対立した状態でした。

「戦争の一歩手前」、つまり「戦争が起きれば大規模な戦いになる」ということです。だから、”war”を使って表現しているんですね。

このように、武力衝突がなかったとしても、国同士が絡んでいて政治的な戦略としての対立も”war”を使って言うことが出来るんです。

「全体的な問題との戦い」を表す

皆で挑む必要がある大きな問題との戦いについても、英語の”war”を使うことが出来ます。

個人レベルのことではなく、国を挙げて解決しなければならなかったり、世界中で向き合わなければならない事柄についてです。

例えば、「テロとの戦い」を英語で表現すると以下のように言えます。

The war against terrorism is an important issue in many countries.
(多くの国にとって、テロとの戦いは重要な課題である。)


「battle」について

「局地的な戦い」を表す

英語の”battle”が表現する「戦い」は、ある場所だけで行われるものを指します。

例え、それが国と国の争いであっても、特定の地域だけでの争いであれば”battle”で表現するんです。

そして、”battle”を使う時には、狙いがハッキリと特定されています。

What caused the battle of Okehazama?
(桶狭間の戦いは何が原因だったのですか?)

ちなみに、ある戦争の中で起こる複数の戦いを英語で表現する時には、”battle”を使います。

例えば、「ミッドウェー海戦」というのは第二次世界大戦の中で起こった戦いの1つですから、”battle”を使って表現されるんですね。

The Battle of Midway is one of the battles of World War Ⅱ.
(ミッドウェー海戦は第二次世界大戦の中の戦いの1つです。)

「個人的な問題との戦い」を表す

武力衝突があるような戦い以外にも、”battle”を使うケースがあります。

個人がある組織や問題などに挑む戦いを表現する時です。

She fought a battle with her former company over sexual harassment.
(彼女はセクハラについて、以前勤めていた会社と争った。)

Her whole life was a constant battle against her toxic mother.
(彼女の人生は、毒親である母との終わりのない戦いでした。)

Many foreign players have to battle against prejudice and discrimination.
(多くの外国人選手は、偏見や差別と闘わなければいけない。)

どの例も、障害や困難の原因となっている物事とそれぞれの人が戦っているという内容です。

あくまでも1人1人が挑んでいて、他の人の誰かと一緒に戦っているという分けではありません。

おわりに

今回は、「戦い」を意味する英語の”war”と”battle”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?

同じ「戦い」や「争い」を表す言葉ですが、きちんとしたニュアンスの違いがあるんですね。

それぞれの意味合いをしっかりと理解して、スムーズに使い分けられるようにしましょう!

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