correct/right/accurateの違い!「正しい」を表す英語を例文付きでマスターする!
英語には「正しい」を意味する言葉がいくつかあります。
今回のテーマである”correct”、”right”、”accurate”はその仲間です。
「正しい」という同じ言葉で訳されることもあるこれらの言葉ですが、実は違ったニュアンスを持っています。
今回は、”correct”、”right”、”accurate”の違いについて学んでいきましょう!
「correct」「right」「accurate」の違い
一つずつ言葉の使い方を見ていく前に、大まかな違いをチェックしておきましょう。
それぞれに込められる「正しい」には以下のような違いがあります。
“correct” ⇒ 決まった正解に合っていて「正しい」
“right” ⇒ 人の基準に沿ってて「正しい」
“accurate” ⇒ 狂いや誤りがなくて「正しい」
一見似たような言葉である3つですが、実は厳密に言うと上記のような違いがあるんですね。
それでは、”correct”、”right”、”accurate”の使い方について詳しく見ていきましょう!
「correct」について
決まった正解に合っていて「正しい」
英語の”correct”は、「答えや解釈などが1つだけ」の時に使われる傾向があります。
あらかじめ正解や答えが用意されていて、それと同様の発言や行動をした時などに使われる言葉です。「正解である」とか「答えが合ってる」というニュアンスですね。
“right”が主観的なのに対して、”correct”が示す「正しい」は客観的な感じになります。
Your answer is correct.
(あなたの答えは正解です。)
この場合は、「何か用意された答えがあって、それと同じだから正しい」というニュアンスですね。
他には、どんな風に”correct”を使えば良いのでしょう?
Are all my answers in this workbook correct?
(このワークの僕の答えは全部合ってるかな?)
「正解」があって、それと自分の答えはきちんと一致しているかどうかということを確認しています。
誰かの感覚や一般的に良いとされる答えだから「正しい」ではありません。きちんとした答えがあって、それと同じだから「正しい」という感覚です。
なので、英語の”correct”を使うのが適しているんですね。
Is this the correct spelling?
(これは正しいスペルかな?)
言葉のスペルは決まっていますよね。きちんと決まっている正しいものがあって、それと同じかどうかを聞いているので、これも”correct”を使います。
This is my correct phone number.
(これが私の正しい電話番号です。)
「私の電話番号」というのも、正しいものは1つです。この場合は、「数字が間違うことなく、正しい数字で合っている」ので”correct”を使っています。
「right」について
人の基準に沿ってて「正しい」
「道徳的に見て正しいこと」や「人として問題ないこと」などを伝える時に使われる英語は”right”です。
「一般的な感覚と照らし合わせて大丈夫」という感じですね。日本語の「適切」という言葉に近い感じです。
さらに、この”right”というのは、主観的な判断をして「正しい」と言っているイメージがあります。「何か絶対の答えがあり、それだけが正解」という感じではありません。
Your answer is right.
(あなたの答えは正しいよ。)
この場合、相手の言った答えが「適切であること」や「一般的な感覚で問題ないこと」を指しています。
もう少し例文を見てみましょう。
His words are always right.
(彼の言葉はいつも正しい。)
この場合は、「彼の言葉は状況にいつも適切である」とか「彼の言葉はいつも正しいと思える」というニュアンスが込められています。
They don’t know the right action when the earthquake happens.
(彼らは地震が起こった時の正しい行動を知らない。)
ここで言う”right action”というのは、「地震が起こった時には、一般的にこうするのが良いと言われている行動」を指しています。
地震が起こるのは突然で状況もそれぞれ違うので、「絶対にこれだけが正しい行動」というのはあり得ません。
ただ、そんな中でも「多くの場合はこうすると良い」という行動が決められていますよね。なので、”right”という言葉を使う方がいいんです。
What is the right decision in this case?
(こういう場合の正しい判断って何なんだろう?)
これも「唯一の正しい判断」というわけでなく、「こういう場合に良いと考えられている判断」という感覚で”right”を使っています。
「accurate」について
狂いや誤りがなくて「正しい」
最後は英語の”accurate”が示す「正しい」についてです。
ただ基準に沿っているとか正解というだけでなく、とても細かく、1ミリの狂いもないような感じです。「正確である」とか「精密である」と言う時に使われます。
細かい部分まで正確さを求められるものやズレがないようにしたいものについては、この”accurate”を使うのが適していますね。
Your answer is accurate.
(あなたの答えは正確です。)
この場合、相手の答えにおかしな部分や間違っているものがなく、細かい部分まで正しく正確であったことを示しています。より細かい答えを求められている場合などに使いますね。
では、他の”accurate”の使い方を見ていきましょう。
Is your watch accurate?
(君の時計は合ってる?)
時計というのは、狂っていないことが必要ですよね。なので、「時計が合っている」や「時刻が正しい」と言う時に、細かい正しさを求める英語の”accurate”を使うことがあります。
“correct”を使うこともありますが、”accurate”を使うと、より正確性を意識している感じがするんです。
Tom’s description is accurate.
(トムの説明は正確です。)
この場合、説明の内容が細部まできちんとしていて間違っていないことを示しているイメージです。曖昧な部分がなく、小さな部分も含めて全部が正しいという感じですね。
The government should always give us accurate information.
(政府は私たちに常に正確な情報を与えなくてはいけない。)
こちらの”accurate information”が示すのは、情報の細かい部分まで正しく、ミスがないということです。単に合っているだけじゃなく、細部まで正確であることを求めているので、”accurate”を使っています。
おわりに
今回は、「正しい」を意味する英語”correct”、”right”、”accurate”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?
「正しい」を表すこれらの言葉には、きちんと違いが存在しているんですね。
こういった細かい部分を意識しながら言葉を使えるようになると、より表現の幅が広がって、さらに多くのことを英語で言えるようになりますよ。