英語「such」の意味!強調・同類・例を表現する使い方!
みなさんは英語の”such”の使い方はバッチリですか?
この”such”という言葉には、いくつかの意味があります。そして、それぞれの意味、そして役割は全く違ったものになんです。
この”such”の持つ意味を理解して、上手に使いこなせるようになると、英語の表現力がグッとあがるので、ぜひマスターしておきたいもの。
今回は、英語の”such”の意味とその使い方について紹介します!
「代名詞」として使う
「代名詞」としての”such”の使い方を紹介します。日本語でいう「あんな」とか「そんな」という意味で使われます。
“such”+「名詞」
「そんな話」とか「あんなこと」というように、話題に出たことに関して言うときに使われます。
例えば、ある人の体験談を聞いて、自分がそういう経験をしたことがなければ、このように言えますね。
I’ve never experienced such a thing.
(そんなこと経験したことないわ。)
「そんなこと」というのは、相手が話してくれた体験談のようなこと。相手の話の内容をそのまま繰り返すにはあまりにも長すぎるし、一言で上手く言い表せる言葉がないときに便利な使い方ですね。
“such”を使って「そんな○○」という意味合いで、相手の話全体を指すことができちゃうんです。
複数形の「名詞」にも使うことができますよ。こんな風になります。
I can’t believe he has done such things.
(彼がそんなことしてしまったなんて信じられないよ。)
日本語で見ると単数っぽいですが、英語では”things”と複数形になっていますね。
ある人がしてしまった同じような類のことをいくつか指して、それらを”such”を使ってひとまとまりに「そんな」と表現してるんです。
「強調表現」として使う
「形容詞」や「名詞」を強調するときにも”such”を使うことができます。「とても」とか「すごく」という意味です。
ただし、他の強調表現で同じような意味を持つ”very”などとは、少し使い方が違っているので注意しましょう。
“such”+(a/an)+「形容詞」+「名詞」
「形容詞」を強調したいときの形です。
強調したい「形容詞」の前に”such”を置くのですが、後に続く「名詞」が単数の場合には、”such”と「形容詞」の間に、冠詞の”a/an”が必要になります。
以下の例文を見てみましょう。
It was such a great match.
(とても素晴らしい試合だったよ。)
“great”という「形容詞」を強調したいのですが、続く「名詞」の”match”が単数なので、間に”a”が使われていますね。
もちろん、「名詞」が複数であれば”a/an”は必要ありません。
They were such great matches.
(とても素晴らしい試合の数々だったよ。)
何試合か見て、それらが全部素晴らしかったというときの例文です。”such”と”great”の間には何もありませんね。
“such”+(a/an)+「名詞」
同様に「とても」とか「すごく」というような意味で、”such”を使って「名詞」を強調することができます。
この場合も、「名詞」が単数の場合には“such”と「名詞」の間には”a/an”が必要になります。
では、以下の例文を見てみましょう。
She’s such a liar!
(彼女はすっごい嘘つきなんだよ!)
「嘘つき」という意味を持つ英語の「名詞」である”liar”を強調して、「彼女はすっごい嘘つき」だと表現しています。
この使い方でも、「名詞」が複数形のときには”a/an”は、もちろん必要ありません。
They’re such liars!
(あいつらはすっごい嘘つきなんだよ!)
1人じじゃだけじゃなくて「あいつら」と複数の人たちのことですから、「名詞」は”liars”となっています。そして、”such”との間には何もありませんね。
「例を出す合図」として使う
何かについて具体的な例を挙げていくときにも、これから「例を挙げる」という合図として”such”を使います。
“as”とセットで”such as”の形で使われ、「○○のような」とか「○○などの」という意味です。
「名詞」+”such”+”as”
あるジャンル名やグループ名を表す「名詞」の後に、”such as”を続けて、いくつかの例を挙げていきます。
例えば、「辛い食べ物が好き」と言った後で、その「辛い食べ物」の具体的な例を挙げていくとすると、こんな感じです。
I’m fond of hot food, such as curry and kimchi.
(辛い食べ物がすごく好きなの、カレーとかキムチみたいなね。)
“hot food”というジャンルを表現する「名詞」のあとに”such as”を続けて「これからその例を出します」という合図をしています。そして、そのあとに例として”curry”と”kimchi”を挙げているんですね。
ちなみに、相手に具体的な例を出してほしいときには、こんな使い方ができます。”such as”を「例えば」という意味で使います。
A: I usually listen to classical music.
(よくクラシックを聴くんだ。)
B: Such as?
(例えば?)
「バッハ」なのか「モーツァルト」なのか・・・。クラシック音楽の中でもどれを聞いているのか、具体的な例が欲しいので、Bさんは”Such as?”を使って尋ねています。
おわりに
今回は英語の”such”の使い方について紹介しました。いかがでしたか?
それぞれの使い方で違う意味を持つ”such”は、慣れるまでその使い分けに戸惑ってしまうかもしれません。
1つの1つの使い方をきちんと理解して、たくさんの例文を繰り返し練習して、どんどん口になじませていきましょう。慣れてきたら、自分の実際のことなどに当てはめて例文をアレンジして練習してみて下さいね。