英語「near」と「nearby」の違い!使い方をマスターするために解説!
英語で「近い」や「近く」を表現できる言葉の中には、”near”と”nearby”があります。
同じ”near”を使い、”by”が付くか付かないだけです。でも、実はその使い方には大きな違いがあるんです。
今回は、似ている言葉の”near”と”nearby”の違いとその使い方について紹介します!
「near」と「nearby」の違い
それぞれの詳しい使い方を確認していく前に、簡単に英語の”near”と”nearby”の違いについて見ておきましょう。
まず、それぞれの言葉で表現できる事柄に以下のような違いがあります。
“near” ⇒ 距離、時間
“nearby” ⇒ 距離
英語の”nearby”では「距離の近さ」しか表現できないんですね。そして、”nearby”の方が”near”よりも距離が少し近い印象です。
それぞれが持つ言葉の役割にも違いがあります。
“near” ⇒ 前置詞、形容詞、副詞
“nearby” ⇒ 形容詞、副詞
それでは、2つの言葉の詳しい使い方について見ていきましょう!
「near」の使い方
「前置詞」として使う
「”near”+〇〇」という形にして、「〇〇の近くに」や「〇〇の近くで」という意味で使われます。
My son and his wife live near our house.
(息子夫婦は僕らの家の近くに住んでるよ。)
「形容詞」として使う
【「主語」+「動詞」+「補語」】の形で、「補語」にあたる部分に英語の”near”を入れて、「形容詞」として使うことができます。
①距離の近さ
「〇〇が近くにある」という意味になります。
The new shopping mall is near.
(新しいショッピングモールは近くにあります。)
「主語」が”the new shopping mall”、「動詞」が”is”、そして「補語」の位置に”near”が入っていますね。
そして、英語”near”を「形容詞」として使うときには1つ注意が必要な点があるんです。
「形容詞」には上の例文のように文の中の「補語」として使われる以外に、「名詞」の前に直接付けて「名詞」を説明するという使われ方があります。
ですが、英語の”near”を使って「距離の近さ」を言う場合は、「名詞」の前に付けることはできません。そのため、「近くの〇〇」を表すときに“near 〇〇”と言うことはできないのです。
つまり「近くのショッピングモール」だからといって、”near shopping mall”という言い方はできません。そのような場合は、この後に紹介する”nearby”を使うのです。
ただし、”near”の最上級である、「最も近い」という意味の“nearest”であれば、「距離の近さ」について言うときでも「名詞」の前に付けることができます。
Could you tell me where the nearest bank is?
(一番近くにある銀行の場所を教えていただけますか?)
“nearest bank”とは言えても、”near bank”とは言えない。しっかりとこのポイントを押さえておきましょう!
②時間の近さ
「〇〇がもうすぐ」という感じで、あることが起こる時間や時期が近づいていることを表現します。
以下は、「形容詞」として使われ、文の「補語」になっている例です。
Christmas is near. I can’t wait!
(クリスマスはもうすぐ。待ちきれないよ!)
ただし、英語”near”で「時間の近さ」を表現するときは、以下のように直接「名詞」の前に付けることが可能です。
I’d like to have a reunion in the near future.
(近いうちに同窓会を開きたいな。)
同じ言葉で同じ「形容詞」の役割ですが、何を表現するかによって使い方に違いがあるので気をつけましょう。
「副詞」として使う
「文+”near”」の形で文末に英語の”near”を置くことで、「副詞」として使うことができます。
「〇〇が近くに△△する」というような意味です。
Christmas is drawing near.
(クリスマスが近づいてきている。)
「nearby」の使い方
「形容詞」として使う
英語”nearby”も「形容詞」として使われますが、”near”と違い、「距離の近さ」しか表現することができません。
【「主語」+「動詞」+「補語」】の形の「補語」の部分に入れることができます。
“near”を使うときと同様に「○○が近くにある」という意味になります。
The new shopping mall is nearby.
(新しいショッピングモールは近くにあります。)
上の例文は、”near”の項目で使った例文を”nearby”に変えたものです。
言葉の位置も変わらず、意味も「近い」ことを表現していますが、”nearby”の方が「”near”よりも若干近い」というニュアンスを持っています。
ただ人によっては同じ感覚で使うので、そこまできっちり区別する必要はありません。
そして、この”nearby”を「形容詞」として使うときは、”near”と違い、「名詞」の前に直接付けることができるんです。
「”nearby”+〇〇」で「近くの〇〇」という意味で使うことができます。
We had dinner at a nearby restaurant last week.
(先週、私たちは近くのレストランでご飯を食べたの。)
「副詞」として使う
英語”nearby”を文末に置いて、「副詞」として使うこともできます。
「近くで〇〇する」や「近くに〇〇する」という意味です。
They were staying nearby.
(彼らは近くに滞在していた。)
おわりに
今回は、英語の”near”と”nearby”について紹介しました。いかがでしたか?
「近い」や「近く」を意味する似たような言葉でしたが、使われ方には違いがありましたね。まずは役割と使い方の違いをしっかりと理解して、たくさん練習をしてみましょう!
“near”については、以下の記事でも紹介しています。ぜひこちらも読んでみてください!
「near」と「by」の使い方!「近く」を表現する言葉の違いを覚えよう!
「close」と「near」の違いとは?英語で「近い」を意味する言葉の使い分け