英語「whose」の使い方!疑問詞・関係代名詞で使うための基礎知識!
英語の”whose”という言葉にはどんな役割があるでしょうか?実はこの”whose”には2つの異なる使い方があります。
1つは「誰のもの?」と聞くときに使われる「疑問詞」として、もう1つは「関係代名詞」としての役割です。
今回は、英語の”whose”の使い方について紹介します!
「疑問詞」whoseの役割
「疑問詞」は質問するときに、文の始めに置いて使われる言葉です。
「疑問詞」の”whose”は、「誰のバッグ?」や「誰のお兄さん?」のように尋ねるときに使われます。
では、”whose”の「疑問詞」としての使い方を見ていきましょう!
“whose”+「名詞」+「be動詞」+○○?
日本語で言う「これは誰のペンですか?」のような質問をするときの使い方です。
“whose”の次に具体的な「名詞」を入れます。それが単数なのか複数なのかに応じて、「be動詞」の”is”または”are”を使いましょう。
通常、○○には「これ」や「あの」を表す”this”や”that”などの言葉が使われます。
では、例文を見てみましょう。
Whose eraser is this?
(これは誰の消しゴム?)
ある1個の消しゴムについて聞いているので、「be動詞」は”is”です。そして、近くにあるもので「これ」と指せるので”this”を使っていますね。
もし、これが何個かある消しゴムについてであれば、このようになります。
Whose erasers are these?
(これは誰の消しゴム?)
複数の消しゴムについて聞いているので、「be動詞」は”are”です。そして、近くにある複数の物を指す「代名詞」として”these”が使われています。
ちなみに、それぞれ遠くにある場合は以下のように言えます。
Whose eraser is that?(あれは誰の消しゴム?)
Whose erasers are those?(あれは誰の消しゴム?)
ここまでは、消しゴムという「物」を例にしてきましたが、「人」についても使うことができます。
例えばこんな風に使います。
Whose teacher is this?
(これは誰の先生?)
写真などを見ていて、写っている人が「誰の先生」なのか分からないときなどに、このように尋ねることができます。
複数だとこんな感じです。
Whose teachers are these?
(これは誰の先生?)
「人」について尋ねるときも、「be動詞」や「代名詞」に関する考え方は「物」のときと同じです。
「物」、「人」、それぞれについて、「あれは誰の○○だったの?」というように過去のこととして話すときは、「be動詞」の「過去形」を使って以下のように言えます。
Whose eraser was that?(あれは誰の消しゴムだったの?)
Whose erasers were those?(あれは誰の消しゴムだったの?)
Whose teacher was that?(あれは誰の先生だったの?)
Whose teachers were those?(あれは誰の先生だったの?)
基本的に、過去形では「あのときの」という感覚で遠いイメージになるので、”that”や”those”を使います。
“whose”+「be動詞」+○○?
こちらも「誰のものか」を尋ねる形なのですが、日本語に訳したときの言い方が少し違います。
この形を使うと、日本語で言う「このノートは誰の?」とか「あの男の人は誰のお父さん」みたいな感じです。
内容が大きく変わるわけではありません。ちょっとした言い回しの違いですね。
では、また「消しゴム」について尋ねる文で、使い方を見てましょう。上の項目との違いに注目してみて下さいね。
Whose is this eraser?
(この消しゴム誰の?)
「この消しゴム」という1個のものについて聞くので、”whose”の次に「be動詞」の”is”を使っています。そして、そのあとに”this eraser”が来ていますね。
形は違えど、聞きたい内容というのは”Whose eraser is this?”と一緒です。
複数形の場合はこのようになります。
Whose are these erasers?
(この消しゴム誰の?)
複数形なので「be動詞」は”are”ですね。
もちろん、「人」について言うときにも、この形を使えますよ。
Whose is this teacher?
(この先生は誰の先生?)
Whose are these teacher?
(この先生たちは誰の先生?)
このパターンでも、「be動詞」を「過去形」して以下のように表現できます。
Whose was that eraser?(あの消しゴムは誰のだったの?)
Whose were those erasers?(あれ消しゴムは誰のだったの?)
Whose was that teacher?(あの先生は誰の先生だったの?)
Whose were those teachers ?(あの先生たち誰の先生だったの?)
「関係代名詞」whoseの役割
英語の「関係代名詞」とは、前に出てきた言葉を説明するための文をつなぐ役割をする言葉です。
“whose”には、その「関係代名詞」としての役割もあります。
ある人が持っているものや関係のある人について、またはある物や動物の特徴について、合わせて言いたいときに使われるのです。
英語の”whose”が持つ「関係代名詞」としての使い方について紹介します!
「人を表す名詞」+”whose”+○○+「動詞」
ある人の持ち物、特徴、関係のある人について言いたいときの形です。
説明したい人を表す「名詞」の後に”whose”が入り、○○の部分にはその人の持ち物などを表す言葉が続きます。
そして【○○+動詞】部分が【主語+動詞】の関係です。
例文で、その使い方を見てみましょう。
That boy is Tom whose brother is the captain of the soccer team.
(あの男の子がトムで、そのお兄さんがサッカー部のキャプテンなんだよ。)
この場合、“Tom”について説明をしたいので、その後に”whose”を置きます。
そうすることで、「これからトムに関係する人や物のことについて説明する」という合図ができるんです。
そして、その”Tom”に関係ある人、つまりここでは”brother”が続いていますね。“brother”と”is”が「主語と動詞」の関係です。
「物や動物を表す名詞」+”whose”+○○+「動詞」
次に「物」や「動物」の特徴などについて説明するときの”whose”の使い方です。
“whose”の前に来る「名詞」が物や動物を表すものに変わるだけで、考え方は「人」のときと同じ。
説明したい物や動物を表す「名詞」の後に”whose”が来て、○○の部分に特徴を伝えたい部分を表す言葉が続きます。
例えば、こんな感じです。
Can you see that dog whose tail is fluffy?
(シッポがフワフワのあの犬見える?)
“dog”の後に、”whose”を続けることで「犬の特徴について言います」という合図をしていますね。
この例文では、「シッポ」についての特徴を言いたいので、”whose”の後に”tail”が来ます。
そして、「フワフワである」ということを表現したいので、”is fluffy”と続いているんです。
ちなみに、「関係代名詞」の詳しい使い方については、以下の記事も参考にしてみて下さいね。
【英語の「関係代名詞」の使い方!人や物を説明するための基礎知識!】
おわりに
今回は、英語の”whose”の使い方について紹介しました。いかがでしたか?
「疑問詞」、「関係代名詞」としての2つの役割を持つ言葉。同じ言葉なのに役割が違うと、始めのうちは難しく感じるかもしれません。
ですが、それぞれの役割の違いハッキリしているので、少しずつ慣れていけば、必ず使いこなせるようになりますよ!いろんな文のパターンで練習してみて下さいね!