kind/sort/typeの違いとは?英語で「種類」を表す言葉を徹底的に解説!
「種類」を意味する英語として使われる言葉には、”kind”、”sort”、”type”があります。
どれも良く聞く言葉ではありますが、一体どのような違いがあるのでしょうか?
今回は、英語の”kind”、”sort”、”type”、の違いについて紹介します!
「kind」「sort」「type」の違い
各言葉の詳しい使い方を確認する前に、大まかに違いをチェックしてみましょう。
実を言うと、これらの言葉には大きな差というのはありません!どの言葉も区別なく使われていて、どの言葉を使うかは個人の好みによるところが大きいんです。
とは言っても、イメージの違いというのはあります。それは、以下の通りです。
“kind”、”sort” ⇒ 大まかに分けるイメージ
“type” ⇒ キッチリ分けるイメージ
「種類」を意味したいときには、ほとんどの場合でどの言葉を使っても問題ありません。
ですが、本当にキッチリと種類を分けるときには”type”を使うということです。
疑問文で “What kind/sort/type of ◯◯?”と尋ねられた場合、人によってはもう少し細かく、以下のような違いを意識する場合もあるでしょう。
“kind” ⇒ 種別やカテゴリーを求めるが、”type”ほど正確である必要はない
「どういうものなのか」という特徴を求める場合も
”typeと”sort”の中間くらい
“sort” ⇒ 正確な種別名より、「どういうものなのか」という特徴を求める
より大まか
“type” ⇒ 正確な種別やカテゴリーを求める
それでは、それぞれの言葉についてもう少し詳しく見ていきましょう!
「kind」について
人、物などを分類する
「種類」を意味する英語として、一番馴染みのある言葉かもしれませんね。中学校の頃の教科書に出てきたなーと懐かしく感じる方も多いでしょう。
カテゴリー分けされた「種類」または、どんな風なものという「印象」を表せることもあり、幅広く使うことが出来る言葉です。
“kind”だけで「種類」という意味の英語ですが、ほとんどの場合は、“kind of 〇〇”という形で使います。
「〇〇の種類」や「〇〇のタイプ」という意味です。○○にはそのグループやカテゴリーを表す言葉が入ります。
I like this kind of music.
(こういう音楽が好きです。)
A: What kind of man do you like?
(どんな男の人が好き?)
B: I like kind and tolerant men.
(優しくて寛大な人が好き。)
A: Why are there so many magazines in your house?
(なんで君んちにはこんなにたくさん雑誌があるの?)
B: My mother often reads this kind of magazine.
(母さんがこの手の雑誌をよく読むんだよ。)
曖昧な言い方をする
“kind”には「大まかに分ける」というイメージがあります。
そこから、「〇〇みたいなもの」という曖昧な表現方法でも使うことができるんです。
A: What’s this? Is it beer?
(これなに?ビール?)
B: Well, it isn’t beer, but it’s a kind of beer.
(うーん、ビールではないけど、ビールみたいなもんだよ。)
他の使い方として、「まあそんなところ」という意味で”Kind of.”という答え方ができます。
A: Is he your boyfriend?
(彼はあなたの彼氏なの?)
B: Mmm…Kind of.
(うーん。まあそんな感じ。)
ハッキリと「彼氏」とは言い切れないけど、大きく分けたらそういう分類に入るという感じですね。
「sort」について
人、物などを分類する
英語”sort”も”kind”と同じように使われます。
ただし、人によっては、カテゴリーで分けられた「種類」というよりも、こんな感じという「特徴」を求める場合もある言葉です。
こちらも”sort”だけで「種類」という意味ですが、“sort of 〇〇”で使われます。
I like this sort of music.
(こういう音楽が好きです。)
A: What sort of man do you like?
(どんな男の人が好き?)
B: I like kind and tolerant men.
(優しくて寛大な人が好き。)
A: Why are there so many magazines in your house?
(なんで君んちにはこんなにたくさん雑誌があるの?)
B: My mother often reads this sort of magazine.
(母さんがこの手の雑誌をよく読むんだよ。)
曖昧な分類をする
“sort of”も曖昧な分け方をするときに使うことが出来ます。
A: What’s this? Is it beer?
(これなに?ビール?)
B: Well, it isn’t beer, but it’s a sort of beer.
(うーん、ビールではないけど、ビールみたいなもんだよ。)
そして、やはり”sort”にも「まあそんなところ」という意味の英語表現”Sort of.”があります。
A: Is he your boyfriend?
(彼はあなたの彼氏なの?)
B: Mmm...Sort of.
(うーん。まあそんな感じ。)
「type」について
人、物などを分類する
“type”も、”kind”や”sort”と同様に、人や物などをグループ分けして「種類」を意味するときに使われる言葉です。
ただし、”kind”や”sort”と違い、”type”にはフォーマルできちっとした印象を持っている人もいます。
というのも、正確な「種別」や「カテゴリー」を表すことを求めるときに使われるのが”type”だからです。
I like this type of music.
(こういう音楽が好きです。)
A: What type of man do you like?
(どんな男の人が好き?)
B: I like kind and tolerant men.
(優しくて寛大な人が好き。)
A: Why are there so many magazines in your house?
(なんで君んちにはこんなにたくさん雑誌があるの?)
B: My mother often reads this type of magazine.
(母さんがこの手の雑誌をよく読むんだよ。)
キッチリとした分類をする
はっきりと区別しなくてはいけないケースでは、”type”を使います。
ここに”type”が持つ「きっちり分けるイメージ」というのが活きてくるんですね。
例えば、「血液型」を言うときには、以下のように言います。
My blood type is A.
(血液型はA型です。)
「血液型」は曖昧では困りますよね?だから、「大まかに分けるイメージ」を持つ”kind”や”sort”は使えないんです。
おわりに
今回は、英語の”kind”、”sort”、”type”について紹介しました。いかがでしたか?
使い方によっては、その言葉しか使うことが出来ないというパターンもありましたね。そのときには、しっかりとイメージの違いというのが活きていますが、実は大きな違いがある言葉というわけではありませんでした。
「その言葉じゃないとダメ」という使い方をきちんと押さえて、あとは自分で使いやすい言葉を選んでいきましょう!