英語「kind」の使い方!意味ごとの解説と例文でバッチリ身につける!
英語の”kind”にはいくつかの意味があり、使い方が異なります。
それぞれの意味で、どのように使い分けていけば良いのでしょうか?
今回は、英語”kind”の意味と使い方を例文を使って解説します!
「kind」の意味&使い方
まずは、英語”kind”の意味と使い方について、ざっくりと解説しちゃいます!
“kind”という言葉には、「名詞」と「形容詞」という2つの役割があるんです。
そして、それぞれの役割での意味は以下のようになります。
「名詞」 ⇒ 種類
「形容詞」 ⇒ 親切な、優しい
「名詞」と「形容詞」で全く違う意味になるんですね。
そして、この”kind”には“kind of”という形での使い方があるのですが、これは英語の「形容詞句」の1つになります。「形容詞句」というのは、いくつかの言葉で構成され、形容詞のような役割をする言葉のことです。
その「形容詞句」としての”kind of”には、以下のような意味があります。
「形容詞句」
①○○の種類
②○○みたいな
③ちょっと、なんとなく、どちらかと言えば
①は、「名詞」としての役割の”kind”の意味が含まれていますね。ところが、②と③の場合はニュアンスが違っています。
ちょっとややこしい感じがするかもしれませんが、しっかりとその使い方を理解していけば大丈夫です。
それでは、英語”kind”について、それぞれの意味ごとに詳しい使い方を見ていきましょう!
「名詞」としての使い方
「種類」という意味
「名詞」として英語の”kind”を使うと、「種類」、「型」、「タイプ」などという意味になります。
例えば、以下のように使います。
John said he liked this kind.
(ジョンはこっちの種類が好きだって言ってたよ。)
You have a dog, right? What kind?
(犬飼ってるんだよね?どんな種類なの?)
ここまで紹介した使い方は、口語的な表現で、話の流れなどから「何の種類」か分かっているかという場合に使われるものです。
“kind”だけで「種類」を表現する以外に、「形容詞句」の”kind of”を使うことも出来ます。
実は、この”kind of”を使うケースの方が多く、学校でもこの形で習っているので、この形の方が親しみがある人が多いかもしれません。
その使い方については、「形容詞句」の項目で詳しく紹介していきます。
「形容詞」としての使い方
「親切な」という意味
「形容詞」としての英語”kind”は、「親切な」、「優しい」という意味です。
【「名詞」+「動詞」+”kind”】、または【”kind”+「名詞」】の形で使われます。
「形容詞」は「名詞」について説明する言葉ですから、「名詞」と共にこの”kind”を使うんですね。
例文をいくつか見てみましょう。まずは、【「名詞」+「動詞」+”kind”】の形です。
「○○は親切です」や「〇〇は優しいです」ということを表現できますよ。
Fred is really kind. He has always help me.
(フレッドは本当に親切だよ。いっつも僕のこと助けてくれるんだ。)
次に【”kind”+「名詞」】の場合です。「親切な○○」や「優しい○○」という意味になります。
Suzy is a kind woman, so we like her very much.
(スージーは優しい女性です。だから私たちは彼女のことがとても好きです。)
ちなみに、“Be kind to ○○.”とすると、「○○に親切にしなさい」とか「○○に優しくしなさい」という意味で使えます。
Be kind to people around you.
(周りに人に親切にしなさい。)
「形容詞句」としての使い方
「〇〇の種類」という意味
「形容詞句」の”kind of”という形で「○○の種類」という意味になります。
もしかしたら、この使い方になじみがあるという方が多いかもしれませんね。
“kind of”の後に入れられる言葉は「名詞」です。
例えば、「どんな音楽が聞くのか?」を尋ねる時には、以下のように聞くことが出来ますよ。
What kind of music do you often listen?
(どんなタイプの音楽をよく聞くの?)
もちろん、疑問文以外の形でも”kind”を「種類」という意味の「名詞」として使うことも可能です。
こんな風に言うことが出来ます。
He reads this kind of books.
(彼はこういう種類の本を読むよ。)
「○○みたいなもの」という意味
「形容詞句」である”kind of”に”a”がつくと、意味が少し変わります。
ハッキリとした種類を指すのではなく、「○○みたいなもの」という言い方ができるんです。
This isn’t exactly a dictionary, but it’s a kind of a dictionary.
(これは正確には辞書じゃないんだけど、辞書みたいなもんかな。)
「ちょっと」、「なんとなく」という意味
そして、「形容詞句」の”kind of”のもう1つの意味が「ちょっと」や「なんとなく」です。
ハッキリと表現したくない時など、何かを曖昧な感じで言うことができます。
「○○の種類」の意味で”kind of”を使うときには、”of”の後ろは必ず「名詞」でした。
ですが、この使い方では“of”の後ろに「形容詞」を付けることもできます。
例えば、以下のような使い方です。
I’m kind of tired.
(なんだかちょっと疲れたな。)
She’s kind of arrogant.
(彼女ってちょっと傲慢よね。)
このように「形容詞句」である”kind of”ですが、「形容詞」の前に置くことができます。
その「形容詞」で表す状態を曖昧な感じで表現できるんです。
他には、何かを聞かれて、「まあそんな感じ」というハッキリとしない答え方をする時にも”kind of”を使うことができます。
A: Is she your teacher?
(彼女はあなたの先生なの?)
B: Kind of, although her actual job isn’t a teacher.
(まあそんなところ。実際の職業は先生ではないんだけど。)
おわりに
今回は、英語の”kind”の使い方について、例文を使いながら解説しました。いかがでしたか?
1つの言葉でありながら、役割が複数あり、しかもそれぞれの意味が違うんですね。
いろんなパターンの例文を使って練習しながら、”kind”の使い方をバッチリマスターしちゃいましょう!
ちなみに、以下の記事でも英語の”kind”について触れているので、ぜひ読んでみてくださいね。
kind/sort/typeの違いとは?英語で「種類」を表す言葉を徹底的に解説!