trash/garbage/rubbishの違い!英語で「ゴミ」を意味する言葉の使い分け!
英語で「ゴミ」を意味する言葉には、”trash”、”garbage”、”rubbish”があります。
日本語では一言で「ゴミ」を言えますが、英語ではなぜこのように言葉が分かれているのでしょうか?一体どのような違いがあるのか気になりますよね。
今回は、これら3つの言葉の違いについて紹介したいと思います!
「trash」「garbage」「rubbish」の違い
最初に、今回のテーマである3つの言葉の違いを大まかにチェックしておきましょう。
まず、これらの言葉は、「アメリカ英語」と「イギリス英語」のどちらで一般的に使われるかで分けることができます。
“trash”、”garbage” ⇒ アメリカ英語
“rubbish” ⇒ イギリス英語
イギリス英語では普通に”rubbish”が使われます。
ところが、アメリカ英語で、「ゴミ」という意味で”rubbish”を使うと、古風に印象になります。少し言葉を悪く言うと、「古くさい」という感じですね。
では、上のような違いがあるこれらの言葉ですが、それぞれの意味はどのようになるのでしょうか?
“trash” ⇒ 一般ゴミ(主に紙切れや紙くず)、生ゴミ
“garbage” ⇒ 生ゴミ(台所から出るゴミ)、一般ゴミ
“rubbish” ⇒ 一般ゴミ、生ゴミ
イギリス英語の”rubbish”は、アメリカ英語の”trash”と”garbage”のどちらも含めた言葉という感じですね。
ただし、アメリカ英語の”trash”も”garbage”も、先に書いてある方の意味が元々の意味ではありますが、今ではあまり区別なく使うケースが多いです。
とはいえ、人によっては区別して言う人もいるかもしれませんから、「元々の意味はこうだったんだな」ということは知っておいた方がいいかもしれませんね。
そして、1つ注意点として、これらの言葉は一般的に「家庭から出るゴミ」を指しているということです。今回は紹介しませんが、「家庭から出るゴミ」以外の「ゴミ」を指すときには、また違った表現があります。
それでは、それぞれの言葉の使い方を詳しく見ていきましょう!
「trash」の使い方
アメリカ英語で「ゴミ」
“trash”という言葉は、アメリカ英語で「ゴミ」を意味します。
元々は、「ゴミ」の中でも特に「紙くず」や「紙きれ」などを指す言葉でした。
他のニュアンスとしては、「乾いているゴミ」、「使おうと思えばまだ使えそうなゴミ」というものもあります。
ただし、冒頭でも述べたように、この後紹介する”garbage”とは特に区別せずに使われることが多いです。なので、「紙くず」だろうが「生ゴミ」だろうが「家庭から出るゴミ」は、”trash”で表現してしまって問題ありません。
What day can we take out the trash?
(ゴミは何曜日に出せる?)
This is the trash from the kitchen.
(これは台所から出たゴミだよ。)
I want you to throw out this trash.
(このゴミ出してほしいんだけど。)
ちなみに、英語で「ゴミ箱」を意味する言葉には“trash can”があります。
一般的に、オフィスや学校などに置いてある「ゴミ箱」は”trash can”と呼ばれるでしょう。「紙切れ」など、比較的乾いているものを捨てるような場所に置いてある「ゴミ箱」は”trash can”と呼ばれます。
“trash”の持つ元々の意味をイメージすると分かりやすいですね。
The trash can is full now.
(ゴミ箱はいっぱいだよ。)
「garbage」の使い方
アメリカ英語で「ゴミ」
この”garbage”という言葉も、アメリカ英語で「ゴミ」を意味するものです。
元は「生ゴミ」というニュアンスで、他には「腐った食べ物」や「濡れているゴミ」、あるいは「明らかにもう使えない物」などを指すものでした。
ですが、今では“trash”と区別することなく使われていて、”trash”と同様に「家庭から出るゴミ全般」を指すことができます。
What day can we take out the garbage?
(ゴミは何曜日に出せる?)
This is the garbage from the kitchen.
(これは台所から出たゴミだよ。)
I want you to throw out this garbage.
(このゴミを捨ててほしいんだけど。)
“garbage”を使い、“garbage can”という言葉で「ゴミ箱」を表現することもできます。
「生ゴミ」など、濡れているようなゴミを捨てる場所に置いてある「ゴミ箱」、つまり、キッチンや食品を扱う場所にある「ゴミ箱」や回収待ちで家の外に置いてある「ゴミ箱」は”garbage can”と呼ばれることが多いんでしょう。
こちらも”garbage”の持つ意味をイメージすると、どんな場所にある「ゴミ箱」が”garbage can”なのかということがイメージしやすいかと思います。
The garbage can is full now.
(ゴミ箱はいっぱいだよ。)
「rubbish」の使い方
イギリス英語で「ゴミ」
“rubbish”という言葉は、イギリス英語で「ゴミ」を指します。
イギリス英語では”trash”や”garbage”を使って「ゴミ」を表現することは、基本的にはありません。
ただ、意味はアメリカ英語で使われる”trash”や”garbage”と違いはなく、「家庭から出るゴミ全般」を表すことができます。
What day can we take out the rubbish?
(ゴミは何曜日に出せる?)
This is the rubbish from the kitchen.
(これは台所から出たゴミだよ。)
I want you to throw out this rubbish.
(このゴミを出してほしいんだけど。)
ちなみに、「ゴミ箱」をイギリス英語で言うと、“rubbish bin”となります。
アメリカ英語では”trash can”や”garbage can”など”can”を使っていましたが、イギリス英語では違うんですね。
決して、”rubbish can”とは言わないので注意しましょう!
The rubbish bin is full now.
(ゴミ箱はいっぱいです。)
おわりに
今回は、英語で「ゴミ」を意味する”trash”、”garbage”、”rubbish”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?
元の意味に違いはありましたが、今現在使われているニュアンスには違いというのは存在しません。
実は、これらの言葉の意味違いというのは、「アメリカ英語」か「イギリス英語」かということだけだったんです。
「アメリカでは”trash”か”garbage”」、「イギリスでは”rubbish”」ということだけ間違えないようにしておきましょう!