英語のネットスラング!アメリカで流行している新しい言葉16選!
日本語に流行語があるように、英語でも新しく登場して頻繁に使われるようになる言葉というものがあります。その中には「なんだこの言葉?」と戸惑うものや、「去年まではこんな意味だったのに!」と変化に驚かされるものも。
今回はここ数年でとにかく流行した「アメリカのネットスラング」をご紹介!時代の波についていけるよう、しっかりと新しい英語を覚えていってくださいね!
【とにかく流行ってる】トレンド中なネットスラング
squad
仲間/仲良しグループ
本来”squad”は「分隊」を表す軍事用語。「隊」、「班」などのチームを意味する英語でした。しかしここ最近はネットスラングとして違った意味を持つように。
現代の”squad”は、常に一緒にいる「仲間」、「仲良しグループ」を指します。特に若い女性がこのようなグループを組みたがる傾向にあり、”squad”のメンバーになったらいつも行動を共にするようです。
ちなみに「こんな仲良しグループを組みたい!」、「羨ましい!」と思うような理想の”squad”のことを、“squad goals”と表現します!ハッシュタグとして“#squadgoals”と表記することも。
roast
集団でからかう
“roast”は「あぶり焼きにする」という意味の英語。「ロースト」と聞くとなんだか美味しそうなイメージですね。
しかしネットスラングでの”roast”はそんな平和なものではありません。先ほど紹介した”squad”がよってたかって一人の人間をからかい始めたら、まさに”roast”状態。
集団が誰かに対して面白おかしくジョークを続けて言う行為を”roast”と言います。みんなはふざけた気持ちでやっているのですが、標的になった相手からすれば最悪の状態です。
一見平気そうな顔をしていても、心の中では怒りと悲しみでいっぱい。爆発するか我慢して大人になるかは、その人次第ですね。
笑いのターゲットになった場合は”get roasted”と言いましょう!
I got roasted so hard in the group chat last night!
(昨晩、グループチャットでみんなから散々からかわれたよ!)
basic
平凡な/典型的な/量産型の
“basic”は「基礎の」や「基本的な」という意味の形容詞です。しかし人に対して使われるこの英語は、「平凡な人」、「特に魅力のない人」、「典型的な人」というネガティブなネットスラングになります。
つまり簡単に言うと「よく見かける量産型の人」ということですね!
Look at the girl with leggings, UGGs, and a Starbucks. She’s so basic.
(UGGブーツはいてスタバ飲んでるレギンス姿のあの女の子見て。すごい典型的だよね。)
bae
ベイビー/恋人/親友/家族
そもそも”bae”という英語は存在しません。しかし恋人を表す際に、”before anyone else”(他の誰よりも優先して)という言葉の頭文字を取って”bae”と言われることはありました。
そのため恋人同士で呼び合う際に「ベイビー」のような感覚で、”bae”を使うのです。
より最近はそれ以上の意味を持ち、とにかく「親しい人」、「愛する人」であれば構わず”bae”と呼ぶことができます。親友や姉妹の間で耳にすることもしょっちゅうです。
しかし残念ながら知性を感じない英語ではあるので、多用するのはやめておいたほうが良さそう!
I love you, bae!
(ベイビー愛してる!)
shade
さりげない悪口/控えめな批判
もともと”shade”とは光が遮られている「陰」などを表す英語です。しかしネットスラングでの”shade”はその薄暗さが別の意味で現れています。
“shade”はさりげなく相手の「批判」したり、「悪口」を言う際に使われます。ハッキリとは明言しないものの、確実に相手を侮辱したり小バカにしている様子ですね。
「投げる」という意味の”throw”と一緒に用いられることが多いですよ!
Wait, did he just throw shade at Carrie?
(待って、いま彼キャリーのことさりげなく批判してた?)
slay
素晴らしい成功をおさめる
“slay”は本来「殺害する」という穏やかではない英語ですが、最近の使い方はポジティブなもの。
誰からも否定されないような「真の成功を手にする」ことを”slay”と言うようです。とにかく素晴らしい何かを達成した時にピッタリのネットスラングです。
My queen, Taylor Swift, slayed 2015.
(私の女王であるテイラー・スウィフトは、2015年とにかく成功してた。)
もしくはそういった最高の成功者に対して”Slay!”と叫ぶこともあります。動詞としてもOKですし、掛け声としてもいけちゃうのですね!
fam
仲間
“family”(家族)を短くしたのが”fam”なのですが、何も血がつながっている必要はありません。ほぼ家族同然の相手は”fam”と呼ぶことができます。
同じアーティストを応援するファン同士も”fam”と言うことが多いですね。とにかく親近感を覚える人、仲間、家族のような友達に対してピッタリのネットスラングです!
on fleek
最高
そもそも”fleek”は辞書に載っていない英語。少し前まではInstagram上で、ステキな眉毛に対して使われることが多かったですね。
最近は褒める対象が広がり、とにかく「キマっているもの」、「最高なもの」に対する褒め言葉として使われています。完璧、もしくはそれ以上の状態の何かを褒める際に使ってみましょう!
Girl, you’re seriously on fleek today!
(あなた、今日最高にキマってるわね!)
zero chill
最低/かっこわるい/イケてない
“chill”は「肌寒い」という意味なのですが、スラングで使われると「イカしている」という意味になります。
それが”zero”(ゼロ)なわけですから、反対に「全くイケてない」となります。相手を批判する時に便利なネットスラングですね。とにかく使えるシチュエーションの幅が広いのが特徴。
A: Sorry, I can’t go to your wedding.
(すまん、おまえの結婚式行けないよ。)
B: Zero chill, man. Zero chill.
(おいおい、最低だな。それはダメだよ。)
Netflix and chill
Netflixを見てくつろぐ/恋人とイチャイチャする
Netflixとはオンラインでドラマや映画を楽しめるサービスで、アメリカでは知らない人がいないほどメジャーなもの。映画好きのアメリカ人には最高の娯楽なわけです。
そして先ほどの”chill”は動詞で使われると「一緒に過ごす」、「くつろぐ」といったスラングになります。とにかくダラダラとリラックスしている状態ですね。
では”Netflix and chill”は「Netflixを見ながらくつろぐこと」の意味になるかといったら、それはちょっと違います。実は「恋人とイチャイチャすること」を指すのです。もちろん性的な行為も含めて…。
というのも「Netflix一緒に見ない?」というのを口実に恋人を呼び出し、結局カップルでイチャイチャしてしまうことが多いのだそう。面白いネットスラングとして覚えておくといいですね!
A: Hey bae, do you wanna Netflix and chill at my place?
(ねぇベイビー、俺んちで”Netflix and chill”しない?)
B: Sure! I’ll be there soon.
(もちろん!すぐ行くね。)
【つい言っちゃう】人気フレーズ
I can’t even…
もう…
見て分かる通り、本来”I can’t even”の後には何か言葉が続くべきなのです。例えばものすごく面白いことが起こって、”I can’t even breathe!”(息すらできないよ!)と言ったり、”I can’t even talk!”(話すらできないよ!)と言うなら納得です。
しかしあえてそういう英語を使わないことで、言葉を失っている状態を表しているのでしょう。面白すぎる、怖すぎる、可愛すぎるなどの強い感情のせいで、何も言えない状況にピッタリ!
A: This is so funny!
(これおかしすぎるー!)
B: Omg, hahahaha, I can’t even…!
(オーマイガー、ははははは、もうホント…!)
The struggle is real.
苦しみは本当だったんだ。
“struggle”は「奮闘」や「大きな課題」を表す英語で、それが”real”(実際に存在する)と言っているわけですから、「苦しみは本当だったんだ。」という意味合いです。
このフレーズは自分が経験している辛さや障害などを表し、主に先進国に住んでいる人間が皮肉を込めて使います。恵まれた環境にいるにも関わらず、大したこと無い苦しみに対して、大袈裟に「苦しみは本当だったんだ。」と言うのが一般的。
ジョークとして使われるネットスラングですね!
A: I had to walk back home last night because I missed my last train.
(昨晩は終電逃したから歩いて帰らなきゃいけなかったんだ。)
B: Why didn’t you take a taxi?
(なんでタクシー乗らなかったの?)
A: I lost my wallet yesterday.
(昨日財布無くしたんだよ。)
B: Wow, the struggle is real.
(わお、苦しみは本当だったんだね。)
Bye, Felicia…
さようなら、フェリシア…
Felicia(フェリシア)は女性名ですが、相手の名前がフェリシアだろうが関係なく使うことのできる英語フレーズです。
相手の存在を十分楽しんだ、我慢できない、飽き飽きした時、「もう行っても構わないよ」というニュアンスで別れ際に使うネットスラングになります。「はい、解散!バイバイ!」といった感じでしょうか。
他にも「話しかけるな」という意味で、相手を突っぱねる時にも使えますよ!
ここでのフェリシアは居ても居なくても気にしない人、その場を去られても何とも思わない人を表しているようです。
実際にフェリシアさん相手にバイバイをする時はどうすればいいのかと悩みがちですが、最近ではフェリシアという名前の人にほぼ出会うことがないので、安心していいでしょう。
A: Can I borrow a dollar? I’ll pay you back next week.
(1ドル貸してくれない?来週返すから。)
B: You always say that to me. Bye Felicia.
(いつもそれ言うよね、さようならフェリシア。)
【SNSで頻出】よく見かける表記
YAAAAAS!
いえーーす!
肯定的な英語の”Yes”を崩して書いたのが”YAAAAAS”です。何か良いことがあった時や、同意をする時に”Yes!”と叫ぶことがありますが、それをもっと情熱的に激しく伸ばして言うのが”YAAAAAAAS!”となります。
SNSで見かけない日は無い程、定番のネットスラングです!興奮がよく伝わりますね。
SorryNotSorry
ごめん、でも申し訳ないと思ってないよ
“SorryNotSorry”はよくSNS上でハッシュタグとして見られる言葉です。結局謝っているのか、謝っていないのか困惑してしまいますよね。
この英語はつまり”Sorry, but I’m not sorry for stating my opinion.”(ごめん、だけど自分の意見を述べることに関して申し訳ない気持ちは無いよ。)ということなのです。つまり最初の「ごめん」は「こんなハッキリ言って悪いけど、本音だし隠すつもりはないよ」という姿勢に対する謝罪なのです。
要するに失礼、もしくは自信過剰な発言なので、ジョークとして受け取りましょう。
AF
めちゃくちゃ/すごく
“AF”とは”as fuck”の頭文字を取ったもので、とにかく「すごい」、「とっても」という高いレベル・度合いを表現する言葉として使われます。
しかし”fuck”自体が放送禁止用語でもあるNGな英語であるため、SNS上で表記する場合は”AF”と書いたほうがセーフなわけです。どのみちお上品な言葉でないと認識しておきましょう!
I’m tired AF.
(超疲れてる。)
おわりに
いかがでしたか?どれも教科書には絶対に載っていない英語表現でしたね!
元々の単語を知っていても、ネットスラング上の使い方や意味を知らなければ、全く理解できないものばかり。こういった英語は徐々に意味が変化していくものですので、常に最新情報を取り入れられるように頑張りましょう!