アメリカのバレンタインの風習は?日本との差をチェック!
女性も男性もドキドキ、ソワソワしてしまうバレンタインの日!
2月14日は日本ですっかりお馴染みの日になっていますよね。女性がチョコを好きな男性に渡すイベントと認識されていますが、これは日本だけの文化だと知っていましたか?
今回は「アメリカでのバレンタインの風習」を紹介するので、日本との文化差を是非チェックしてみてください!アメリカでの風習はかなり違うので、女性も男性も必見ですよ!
アメリカでのバレンタインの風習
アメリカでは何をする日?
バレンタインはアメリカで「愛を伝える日」とされています。日本では好きな人に初めて告白をするイメージですが、アメリカではどちらかというと恋人間や夫婦間で愛を祝うイベントとして認識されているんですよ!
アメリカでは女性が男性にチョコレートをあげるのではなく、男女関係なく何らかの方法で愛を表現する日です。しかし比較的に男性がリードをするほうが多いかもしれませんね!
具体的にアメリカで何をするかというと、以下のようなものが挙げられます。
メッセージカードを送る
⇒時期が近づくと、お店にはたくさんのバレンタインデー用メッセージカードが並びます。
花を送る
⇒特に赤いバラを渡す人が多いですね。
ギフトを送る
⇒チョコレート、お菓子、ぬいぐるみ、風船、シャンパン、ジュエリーなどが定番です。
ステキなディナーをする
⇒落ち着いたレストランを予約したり、家でゆっくりと過ごしたりと、ロマンチックな食事をします。
アメリカ人の中にはバレンタインにプロポーズをする男性や、結婚式を行うカップルなどもいますよ!こんな愛に溢れた日に、生涯のパートナーと思い出に残る時間を過ごせるのはステキですね!
しかしバレンタインは祝日ではありませんので、仕事、学校がお休みになることはありません。逆にカップルがディナーに出かけることが多いので、レストランなどの飲食店はいつもより忙しくなるかもしれません。
アメリカではバレンタインに告白する人はいるの?
既に相思相愛の恋人間や夫婦間で行われるイベントとして定着していますが、もちろんアメリカでも想いを寄せる相手に愛を伝える日でもあります。つまり付き合っている人がいなくても一大イベントなのです!
ただし「あなたのことが好きです。」という気持ちを伝えるとしても、アメリカでは基本的に自分の名前を伏せてやるのが一般的。名乗らずにカードや花をこっそり渡し、「一体誰なんだろう?」とドキドキさせるのパターンが多いようですね。
アメリカの学校ではどんなことをするの?
小さな子供が通うアメリカの学校では、バレンタインデーに合わせてイベントを企画するところもあります。例えば子供達が歌、ダンス、劇を披露する機会があったり、手作りのギフトカードやプレゼントを友達や先生に渡すという行事が行われているようです。
またアメリカの高校生になると「恋愛」の要素が強くなってきます。学校によって詳細は異なりますが、多くの場合とてもステキな風習が定着しているんですよ。
その風習とは、生徒が友達や恋人に対してこっそり花やチョコレートをプレゼントできるというもの!2月14日の前には一定期間学校で花やチョコレートの予約販売を行っています。
そこで受付を済ませれば、当日自分の代わりに指定した相手にそのギフトが届くというもの。しかも授業の合間に係の人が入ってきて、「○○さんに花が届いてますよー!」とみんなの前で渡してもらえるんですよ!女性にはとっても嬉しいロマンチックなイベントですね!
送り主の名前が表示されないことも多く、こっそり愛を伝える機会にもなります。受け取った相手は「え!誰が贈ってくれたんだろう!」とドキドキしてしまいますよね。
他にはダンスパーティーなどが企画される学校もあるので、「一緒に行ってくれない?」と誘うために花やカードを送る生徒もいます。学生の時からドレスを着て恋人とダンスパーティーに行けるなんて、アメリカの高校生活を経験してみたくなりますね!
アメリカに義理チョコはある?
愛を伝える日ですから、アメリカには「義理チョコ」なんて概念はもちろんありません!日本は会社の人や友達など、本命ではない相手にもチョコレートを渡しますが、基本的にそんな風習はアメリカにはありません。
ただしブラウニーなどを焼いて学校やオフィスに持ってきて周りの人に配る人などはいますが、「義理」でやっているわけではなく日頃の感謝を込めて行っています。
アメリカでは好きでもない女性に何かを渡す必要はないのです。そこにお金をかけるなら、その分愛するパートナーとステキな食事をしたり、プレゼントを送るほうがいいでしょう。
アメリカにホワイトデーはある?
実はアメリカにはホワイトデーはありません!
3月14日は男性がバレンタインのお返しとして女性にプレゼントを渡しますが、これこそ日本独自の文化です。それらしい立派な名前こそついていますが、日本発祥ですので覚えておきましょう。
アメリカで男性に花をもらっても、一ヶ月後に何も返す必要はありませんよ!
バレンタインの由来
バレンタインデーは英語でなんていう?
英語では“Valentine’s Day”もしくは“Saint Valentine’s Day”と言います。日本語では「バレンタイン」となっているため、”s”をつけ忘れる傾向があるので注意しましょう!
“Saint Valentine’s Day”は訳すと「聖バレンタインの日」となります。勘のいい人はここで「あれ?じゃあ聖人の誰かの日なの?」と気づくかもしれません。ずばりその通りで、”Valentine”は人の名前なのですね。では一体どういう人だったのでしょうか?
Saint Valentineとはどんな人?
Valentinus(ウァレンティヌス)やValentine(バレンタイン)の名で知られるこの聖人は、3世紀頃ローマに存在していたキリスト教の聖職者と言われています。彼の話には諸説あるものの、こういったお話が信じられています。
当時、皇帝クラウディウス二世は、独身の若者の方が妻子持ちの男よりもいい兵士になるとして、遂に結婚を禁じてしまいます。愛する者を置いて戦地に行きたくなくなると考えたのですね。
ところが、それに反対したキリスト教司祭のウァレンティヌスは、内緒で若者達を結婚させていました。そして結婚したばかりのカップルに、自らの庭で摘んだ花を送ったそうです。
しかしこの行いが皇帝の耳に入り、ウァレンティヌスは死刑を宣告されてしまいます。特に当時のローマではキリスト教が迫害されていたため、大変な怒りを買ったようです。
皇帝はウァレンティヌスに罪を認めさせてローマの宗教に改宗させようとしました。しかし彼はこれを拒否したため投獄され、2月14日に処刑されてしまったそうです。
メッセージカードの起源とは?
これにも諸説ありますが、こんなお話が伝えられています。ウァレンティヌスは獄中で、一人の女性と恋に落ちてしまいます。
そして死の直前、彼は“From your Valentine”(あなたのウァレンティヌス<バレンタイン>より)というサインを書いた手紙を彼女に残したと言われています。この表現は今でも使われていますね。
事実は明らかになっていませんが、ウァレンティヌスの行動は勇敢かつロマンチックなものでした。こういった話から、次第に若い男性が好きな女性に愛のメッセージを2月14日に渡すようになったと言われています。
バレンタインデーはどのように始まったの?
ウァレンティヌスの死を追悼したのが始まりと考える人もいますが、中にはこんな説もあります。
古代ローマでは豊穣の神のために、2月13日〜15日の間ルペルカーリアというお祭りが間行われていました。その神の一人、ルペルクスに仕える神官たちは、ヤギと犬を犠牲に捧げます。
そしてそのヤギの皮をムチにし、子供を望む若い女性達を叩いたそうです。こうすることで子宝を授かると信じられていたのですね。
お祭りの終盤には、街中の若い未婚女性が自分の名前を書いた紙をツボの中に入れ、独身男性がその紙を引きます。そして男性は紙に書かれた女性と1年間お付き合いをするのです。多くの場合、このカップルは最終的に結婚をしたと言われています。
しかし徐々に性的に乱れた祭りへと堕落したルペルカーリアは、5世紀頃に当時の教皇ゲラシウス一世によって廃止されてしまいます。そして当時のローマではキリスト教が国教化されていましたが、このお祭りはキリスト教からすれば異教の神々のお祭りでした。
そんな信者をそのままキリスト教徒化してしまおうという考えの基、新しく聖バレンタインの日が設定されたのです。男女を結びつける側面を残しつつ、同じような時期に殉教していたウァレンティヌスを守護聖人にしてしまったのですね。
そして時代と共にバレンタインデーの在り方は変化し、いつしか2月14日に愛を伝える日としてプレゼントやカードの交換がなされるようになったそうです。そしてアメリカにはイギリスからの移住者によって広められたと言われています。
アメリカのバレンタインで使いたい英語フレーズ
Be my Valentine.
私のバレンタインになってください。
人の名前であるValentineですが、現在の英語では「愛する人」、「恋人」といった意味があります。そのため2月14日には好きな人に対して、このフレーズを使って愛を告白する人が多いのですね!
他にもこんな言い方がありますよ!
You’re my Valentine.(あなたは私のバレンタインです。)
Will you be my Valentine?(私のバレンタインになってくれますか?)
From your Valentine.
あなたのバレンタインより。
ウァレンティヌスが伝説上で行ったように、手紙の最後にこの英語を使ってサインをするといいですね。
この英語は「あなたを想っている私より」といった意味になり、アメリカのバレンタインカードの定番フレーズですので、覚えておきましょう!
Happy Valentine’s Day!
バレンタインデーおめでとう!
2月14日には、周りの人にこのフレーズを使って挨拶をしてみましょう!
アメリカでは祝日ではないので、皆さん学校や職場に行くことがほとんどでしょうが、その日の晩は愛する人と過ごすステキな夜を予定しているはずです。帰り際にサッとこの一言が言えるといいですね!
おわりに
女性が手作りチョコを渡す文化が定番の日本と、男性がリードしてロマンチックな日を過ごすアメリカとは大きな違いがありましたね!ただし日本とアメリカに共通するのは「大好きな人を想う気持ち」です。
文化こそ違いますが、こうした温かい気持ちを大切にしてステキなバレンタインデーを過ごしたいですね♡
英語でメッセージを送ってみる?バレンタインメッセージの英語を知りたい方はコチラもご覧下さい!
【参考文献】
HISTORY OF VALENTINE’S DAY│History.com
Valentine’s Day in United States│timeanddate.com
Valentine’s Day in US│StValentinesDay.org