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「色」の英語表現!カラーで物事を例える時の便利な言葉16選!

 

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英語には、人物や物事を例えるときに使える、色を用いた表現があります。

日本語でも、色を使った表現というのがありますが、英語ではどのように言うのでしょうか?日本語との共通点や違いを見つけてみるのも面白いですよ。

それでは、今回は色を使った英語表現を紹介します!



「赤」

go into the red

赤字に転じる

収支がマイナスになることを、日本語でも「赤字」と言うように、英語でも「赤」を意味する”red”で表現します。

“go into”は「○○に入る」という意味で、この表現を直訳すると「赤に入る」、つまり「赤字に転じる」というニュアンスになるんです。

Our company isn’t going well. We went into the red last month.
(僕らの会社はうまくいってない。先月は赤字に転落したよ。)

see red

カッとなる、激怒する

闘牛が「赤い布」を見て、カッと興奮することから来ている表現です。

人がカッとなって怒る様子を表せます。

My father sees red about every little thing. I hate that trait of his.
(うちの父はちょっとしたことでカッとなるの。そういうところが大嫌い。)


「ピンク」

get a pink slip

クビになる

“pink slip”とは「ピンクの紙切れ」とか「ピンクの紙片」というような意味です。

では、なぜぞれを得ることが「クビになる」ことなのでしょうか?

遠い昔、コピー機がなかった時代には、白・黄色・ピンクの順に重ねられたカーボン紙を使っていたそうです。そして、解雇通知もそれを使って書かれていて、そのピンクの紙がクビになった人に渡されていたんですね。

そこから、生まれた表現が、いまだに残っているというわけです。

You’ll get a pink slip if you keep being late for work.
(遅刻を続けてるとクビになるぞ。)

be tickled pink

とても喜ぶ

喜ぶことで、顔が少しピンクがかった色になることから生まれた表現です。

“be tickled”には「くすぐられる」とか「刺激される」という意味があり、この表現をそのまま言うと「くすぐられてピンクになる」となります。

そこから、「気持ちが刺激されて嬉しくなり顔がピンクになる」、つまり「とっても喜ぶ」という状態を表す言葉として使われているんですね。

I told my son that we are going to Disneyland this weekend. He was tickled pink.
(今週末ディズニーランドに行くと息子に言ったら、大喜びだったよ。)


「紫」

with a purple passion

激しく、ひたすら

人の感情が激しい様子熱狂的な様子を表す表現の1つです。

“passion”自体にも「情熱」とか「激情」という意味があります。

そして、「紫」には「人が怒った時の顔の色」というイメージもあり、この激しさを表す表現で使われているんです。

She blamed her boyfriend of cheating with a purple passion.
(彼女は彼氏の浮気を激しく責め立てた。)

「青」

once in a blue moon

めったにない

この表現は、様々な条件が揃った時に、稀に月が青く見られることから来ているものです。

めったにないこと珍しいことを表現します。

She was at the meeting point on time! It was once in a blue moon.
(あの子が時間通りに待ち合わせ場所にいたの!めったにないことよ!)

out of the blue

急に、突然に

この言葉の”blue”は「空の青」を指しています。

その青い空から急に何かが現れたり飛び出して来たら、驚きますよね。そこから、突然何かが起こることを表す表現として使われています。

My parents were surprised because my brother came home out of the blue after more than ten years.
(10年以上経って、兄が突然家に戻ってきたので父と母は驚いた。)

「緑」

give the green light

ゴーサインを出す

直訳すると「青信号を与える」となりますが、要は「行っていいよ」とか「やっていいよ」というように、何かをすることを許可する意味で使われます。

日本語では「青信号」と言いますが、英語では「緑」を意味する”green”で、”green light”です。

We thought that our boss would reject our proposal, but he gave us the green light.
(上司は僕らの提案を却下すると思ってたんだけど、ゴーサインを出してくれた。)

a green-eyed monster

妬んでいる人

英語の”green”には「嫉妬」とか「妬み」というイメージがあります。

そして、この表現はそのまま訳すと「緑色の目をしたモンスター」です。

「緑色の目」は「嫉妬の目」ということですから、つまり、「妬んでいる人」というニュアンスで使われます。

Even though she lives a gorgeous life, she is a green-eyed monster to her best friend.
(彼女はぜいたくな暮らしをしてるのにも関わらず、親友のことを妬んでる。)

「黄」

yellow-bellied

弱気な

英語の”yellow”のイメージの1つに「臆病」というものがあります。

日本語の「黄色」のイメージとはちょっと違いますね。

そして、その「臆病」というイメージを持つ”yellow”に”bellied”を付けると「弱気な」という意味になるんです。

Ron used to be yellow-bellied but now he is a brave man.
(ロンは臆病者だったけど、今は勇敢な男だ。)

yellow journalism

誇張して伝える報道

人々の注目を集めるために、わざと大げさに伝えるような報道を指す言葉です。

なぜ、”yellow”が使われているのかというと、ある新聞社が掲載した漫画がきっかけになっています。その新聞社が、実験をした結果、一番人を惹きつける色が黄色であると判断し、黄色い洋服を着た子供をその漫画の主人公にしました。

そこから、人々の目を惹く報道やニュースを”yellow journalism”と言うようになったそうです。

People have gotten tired of yellow journalism.
(人々は大げさな報道にうんざりしている。)

「白」

a white elephant

無用の長物、大きくて扱いにくい物

そのまま訳すと「白い象」という意味の表現。では、なぜこれが「無用の長物」という意味になるのでしょうか?

1つの説を紹介します。

昔ある国々では敵に神聖なものである「白い象」を贈ることがありました。いくら敵から贈られたものとはいえ、生き物ですし、神聖なものですから、貰った方は粗末にはできません。

そうすると、そこで世話をせざるを得ないですよね。ですが、大きい動物なのでエサ代などがバカになりません。それが贈った側の狙いで、そのことによって相手が破たんすることが狙いなのです。

貰った側からしたら、まさに「無用の長物」なんですね。そこから、この言葉が使われるようになったと言われています。

Why do you want it? It’s a white elephant for you.
(なんでそれが欲しいの?あなたには無用の長物でしょ?)

white as a sheet

顔色が悪い

“sheet”というのは、英語で「シーツ」のことです。

そして、”white as a sheet”で「シーツと同じくらい白い」という意味になります。

人に対してこの表現を使ううと、「シーツと同じくらい顔が白い」、つまり「顔色が悪い」ということが言えるんです。

He left the office early today. I’m worried about his condition because he was white as a sheet.
(彼は今日早退した。顔色が悪かったから、彼の体調が心配だ。)

raise the white flag

降伏する、降参する

日本語でも、負けを認める時には「白旗を上げる」と言いますが、その感覚は英語でも一緒なんですね。

I played tennis with Jack. He was really good at it so I raised the white flag after a short time.
(ジャックとテニスをしたんだけど、あいつすごく上手くて、すぐに降参しちゃったよ。)

「黒」

black out

失神する

“black out”には「停電する」という意味もありますが、その時のイメージから「失神する」という意味でも使われます。

停電すると辺りが真っ暗になりますよね。それと同じように、意識を失うと目の前が真っ暗になるということから、”black out”を「失神する」という意味でも使うのです。

I felt dizzy and soon blacked out. The doctor said that I was very tired and I needed to rest for a while.
(めまいを感じてすぐに失神したの。お医者さんが言うには、疲れがたまってるから、しばらく休まないとダメだって。)

black as coal

真っ黒

英語の”coal”は「石炭」を表す言葉です。

“black as coal”で「石炭と同じくらい黒い」という意味で、「ただの黒じゃなく、真っ黒である」ことを意味します。

My sister baked a cake, but she burned it, and it became black as coal.
(妹はケーキを焼いたけど、焦がしてしまって真っ黒になってた。)

おわりに

今回は、色を使った様々な英語表現を紹介しました。いかがでしたか?

日本語と同じようなイメージを持つものもあれば、「英語ではそんなイメージなんだ」と新たな発見をするものもあったのではないでしょうか。

こういった表現は自分で使いこなすまでには少し時間がかかるかもしれませんが、知っておけば誰かがこれらの言葉を使ったときにスムーズに意味が理解できます。

そうすれば、会話もより弾むようになるかもしれませんね。

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