「了解しました」の英語!上司に使える敬語のビジネス表現6選!
ビジネスシーンの受け答えに便利な「了解しました/承知しました」の表現。よく使ってしまうフレーズですが、一体どの英語を使えば、これと同じニュアンスが出せるか知っていますか?
今回は上司に対しても使える「了解しました」のビジネス敬語をご紹介します!
オフィス会話編
まずは、話し言葉で使う「了解しました」の英語フレーズを見ていきましょう!
Certainly.
了解しました。/もちろんです。
上司がお願いしてきたことに対して、「承知しました。もちろんやります。」という意思を伝える時は、この一言でOK!”certainly”は「確実に」、「必ず」という意味の副詞であると同時に、「もちろんです」、「そうですとも」といった受け答えの英語でもあります。
1語ではありますが、非常に丁寧な印象になります。「かしこまりました」に近い英語表現とも言えますね!
A: Can you finish this by tonight? I need it for tomorrow’s meeting.
(これ今夜までに終わらさせてくれる?明日の会議で必要なんだ。)
B: Certainly.
(もちろんです。)
こんな受け答えでも大丈夫!こちらは友達との日常英会話でも使える表現です。もちろん上司に対しても使えます!
Absolutely.(もちろんです。)
That would be fine.
了解しました。/大丈夫です。
“fine”には様々な意味がありますが、ここでは「構わない」という使い方がされています。上司から何か提案や指示を出された時に、「それで問題ありません」と伝えつつ「了解しました」と言いたい時に最適!
依頼された内容に、何も問題がない時に使いたいですね。
A: Could you change the last slide of this powerpoint?
(このパワーポイントの最後のスライドを変更してくれますか?)
B: Yes, that would be fine.
(はい、大丈夫です。)
I would be happy to.
了解しました。/喜んで。
何かを人にお願いする時、いやいやと返答されると嫌な感じがしますよね。自分自身はそういう印象を出したくないものです。そんな時英語表現を使えば、ポジティブな姿勢で依頼された内容を引き受けることができます!
「喜んでやらせて頂きます」という意味合いになり、実は”to”の後は言葉が省略されているんです。この場所には本来、相手のためにしてあげる行動を表す動詞がきます。例えば”I would be happy to do that.”や”I would be happy to help.”といった感じ。
しかしあえて言うまでもないので、省略をしたこの英語表現が定着しているわけ!
A: Could you possibly attend the conference with me next week?
(来週の協議会に私と一緒に参加できたりしますか?)
B: Yes, I would be happy to.
(はい、喜んで。)
Understood.
了解しました。/分かりました。
上司の言っていることを理解&把握した場合は、受け答えとしてこの一言を使ってみましょう!
これは”I understood.”(私は理解した)の”I”を無くしたものではなく、”It is understood.”(理解された)の”It is”を省略したものになります。受け身形を使い、相手の発言内容をしっかり受け止めたことを伝えているんですね!
A: You will have to contact him directly in order to get a deal.
(契約を取るためには、彼に直接コンタクトを取らなくてはいけないようですね。)
B: Understood. I will make an appointment right away.
(了解しました。今すぐ約束を取り付けます。)
メール編
次に、メールで使う「了解しました」の英語表現をご紹介します!
I acknowledge ○○.
○○を了解しました。
“acknowledge”は堅い英語表現で、「承認する」や「受け入れる」を表します。そのため「承知致しました」とメールで伝えたい時に便利な動詞なんです!
○○の中に了解した件をいれて、自分なりにアレンジしてみてください!
I acknowledge your request.
(ご依頼を了解しました。)
I have received your correspondence.
貴信了解しました。
“correspondence”は本来「手紙のやりとり」を表す英語。しかし現在ではメールなどの通信手段に対しても使われます。送られてきた内容を受け取ったことを相手に伝えたい際、メールに記載できるフレーズです!
一回のメールに対してのみでなく、「やりとり」にフォーカスを置いているのがポイント!広い意味で使うことができます。
シンプルにこの言い方でもOK。
I have received your message.(貴信了解しました。)
「受け取った」という意味では、他にもこんな英語フレーズがオススメ。
I have received your document.(資料を受け取りました。)
気をつけるポイント
最後に、「了解しました」の英語表現を使う上で、知っておきたいポイントをお伝えします!
「了解しました」の訳は1つではない!
日本語では様々なシチュエーションで「了解しました」を使うことができます。しかし同じような感覚で、英語でも1つの表現で様々な場面に対応できるとは限りません!
そのため、「了解しました」の表現にあたる英語フレーズは、その都度状況に合わせて言い方を変えていく必要があります。1つの英語表現だけを覚えるのではなく、場面ごとに使い分けができるよう、色々レパートリーを用意しておきましょう!
実はカジュアルな「了解しました」の表現に注意!
一般的に「了解しました」の英語訳と知られているフレーズはいくつかありますが、その中には仲の良い友達間でしか使われないようなカジュアルなものも多く存在します。
何も考えず「これも了解って意味なんだ」という気持ちで、そのまま上司に使ってしまうと大変なことに!知らない間に「了解っすー」のようなニュアンスで返答をしていることになりかねません。
「了解しました」の表現でも、どれがカジュアルなものなのかをしっかり理解した上で使いましょう!
“Okay.”を連発しない!
日本人によくある間違いが、”Okay.”を何回も連続で使ってしまうこと。「了解しました」という気持ちをしっかり伝えようとするあまり、つい連発してしまうのかもしれません。
日本では”Okay.”はポジティブな印象で捉えられているかもしれませんが、実際にはそこまで良いものでもありません。「構わない」という許可を出しているような意味合いが強いので、部下が上司に対して何回も使うのは不適切になってしまいます。
そもそも同じワードを繰り返すのも、印象が悪いですよね。イライラしていたり、相手を急かしているようなイメージで見られてしまうかも…。
「了解」を伝える意味で、”Okay.”を連発するのはやめておきましょう!
“Copy that.”や”Roger.”はオフィスでは使わない?
海外ドラマや映画を見ている人はお気づきかもしれませんが、「了解」という意味で”Copy that.”や”Roger.”という英語表現を使うことがあります。
しかしこれは無線を使ったコミュニケーションで言われる言葉なので、あまり職場で交わされる英語ではありません!軍隊等のイメージが強くなります。
あえて冗談っぽく使うことはあっても、普通のオフィスで大真面目に上司に対して使う英語ではないので、注意しましょう!
“Noted.”は同僚間のみで使うのがベター!
よくメールの返しとして、”Noted.”で「了解しました」を表す場合があります。これは社内の同僚間で主に使われる表現で、「メモしておくよ」や「今後も覚えておくよ」といった意味合いで使われます。
他にも”Well noted.”や”Noted with thanks.”というバリエーションがありますよ!
人によっては「上司に使ってもOK」という人がいますが、省略をしたビジネス・カジュアルな英語であることには変わりないので、率先して上司のような目上の人に使うのは避けておくのがベター。
おわりに
いかがでしたか?
今回は上司に対しても使える、丁寧な「了解しました」の英語フレーズをご紹介しました!
「了解」は非常に便利な日本語であるため、使えるシチュエーションが幅広いもの。しかもカジュアルからフォーマルなシチュエーションでも使えてしまうので、英語訳を考える際に逆にやっかいなものです。
その時の状況や使い相手を見極め、一番適切な英語フレーズを使えるよう頑張ってくださいね!