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「there」と「here」の違い!2つの使い方を覚えるための例文を紹介!

 

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何気なく耳にすることが多い英語の”there”と”here”という2つの言葉。それぞれ「そこ」や「ここ」という風に訳されますね。

実は、その訳され方の違い以外にも、この2つの言葉の使われ方には様々な違いがあります。

今回は、英語の”here”と”there”の違いについて紹介します!



「here」と「there」の違い

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まずは、”there”と”here”の違いを簡単に確認しておきましょう。

この2つの言葉の違いは、話し手との距離です。

“there” ⇒ 話し手から離れた位置
“here”  ⇒ 話し手から近い位置

シンプルですが、この違いによって様々な使い分けがあります。

それでは、”there”と”here”の詳しい使い方について紹介します!


「there」について

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「話し手から離れた場所」を表す

“there”は自分が今いる場所の範囲外の場所を指すときに使われます。これが、”there”の基本の意味になりますね。

日本語でいう「そこ」のような感覚です。自分の手の届く範囲じゃない場所を指すイメージ。

A: Where are my glasses?
(俺のメガネどこだろう?)
B: There.
(そこだよ。)

BさんはAさんのメガネのある場所を知っていますが、自分の入る場所より離れてるところにあるので”there”を使って答えてます。

「相手のいる場所」を表す

「そっちに行くよ」というような感じで、相手がいる場所を中心としたときに”there”を使うことができます。

He’ll go there soon.
(彼はすぐそっちに行くよ。)

「人がいる」や「物がある」を表す

学校の教科書などで、「○○がいる」や「○○がある」を表現するときの表現として、”there is”や”there are”を習ったという記憶がある方も多いと思います。

○○の部分に入るのが「単数」であれば”there is”、「複数」であれば”there are”を使いましょう。

There is a woman by the door.
(ドアの近くに女の人がいるよ。)

There is a box on that table.
(あの机の上に箱があります。)

There are women by the door.
(ドアの近くに女の人たちがいるよ。)

There are boxes on that table.
(あの机の上に箱がいくつかあります。)

「○○がいる」や「○○がある」という意味を持つ使い方ですが、基本的に「誰だか分からない人」や「誰のものだか分からない物」など特定できない物に関して使われます。

そのため、以下のように言うのは不自然な響きになってしまいます。

There is his daughter by the door.

There are Lucy and Kitty by the door.

There is my box on that table.

There are Tom’s boxes on that table.

いずれも、”his”や”Tom’s”など誰のものか特定できる言葉や”Lucy and Kitty”などの固有名詞が使われていますね。

全く通じないかと言われると、そうではありませんが、原則的にこのような使い方はしません。

「やっと相手が見つかったこと」を表す

探してる相手が見つかったり、なかなか電話がつながらなかった相手が出たときなどに、“There you are.”をという表現を使うことができます。

単に見つかったというより、「やっと」という気持ちが込められているんです。

A: There you are! I’ve been looking for you.
(いたいた!ずっと探してたんだよ。)
B: Oh, have you? I was at the meeting.
(え、そうなの?会議中だったんだ。)

A: Hello?
(もしもし)
B: There you are! Why didn’t you answer my calls?
(やっと出た!何回も掛けたのに何で出なかったの?)

「離れていく人や物」を表す

人や物がその場から離れた場所に行ってしまうことを伝えるときにも”there”を使うことができます。

「ほら○○が行っちゃったよ」という感じで、”There goes ○○.”で表現することができるんです。

あるいは、この形で「自分がいる場所から離れたところを移動してる人や物」を表すこともできます。

There goes the train.
(電車が行っちゃったよ。)

There goes Tom.
(ほら、トムが向こうを歩いてるよ。)

ただし、“he”や”they”などの「代名詞」を使って表現するときには、”There ○○ goes.”の形で言います。

There he goes.
(彼が行っちゃったよ。)

“There goes he.”とは表現できません。

ちなみに、○○に入るのが複数のときには、”goes”ではなく”go”を使います。

There go the cars.
(車が行っちゃったよ。)

There go Ken and Tom.
(ほら、ケンとトムが向こうを歩いてるよ。)

There they go.
(彼らは行っちゃったよ。)


「here」について

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「話し手の近くの場所」を表す

“here”は自分がいる場所を中心にしています。それが”here”の基本イメージ。

日本語の「ここ」のニュアンスですね。自分の手の届く範囲という感じです。

A: Where are my glasses?
(俺のメガネどこだろう?)
B: Here.
(ここだよ。)

この場合、”here”を使っているので、AさんのメガネはBさんの近く、手の届く場所にあるということです。

「自分のいる場所」を表す

「こっちに来て」など、自分がいる場所を中心にする場合には”here”を使って表現することができます。

He’ll come here soon.
(彼はすぐにこっちに来るよ。)

「近くにいる人やある物」を表す

“Here is ○○.”や”Here are ○○.”で、「こちらが○○です」や「ここに○○があります」を意味します。

Here is a blue pen.
(ここに青ペンがありますよ。)

単に「ここにある」ということを示すだけでなく、相手に渡してあげるときにも使うことができますよ。

Here is your pen.
(はい、君のペンだよ。)

複数の物を指して言うときには「be動詞」が”are”になります。

Here are some blue pens.
(ここに青ペンが何本かありますよ。)

Here are your pens.
(はい、君のペンだよ。)

「目的地に着いたこと」を表す

ある目的地に辿り着いたときに、一緒に行ってる人たちに向けて以下のように言うことができます。

Here we are.
(ほら着いたよ。)

自分を含めて一緒に行ってる人たちが、「ここ(目的地)にいる」というニュアンスなので、”we”を使っているんですね。

「自分の方に向かってくる人や物」を表す

自分の方に人や物が近づいてくることを表現するときの”here”の使い方です。

“Here comes ○○.”の形で、○○の部分に向かってくる人や物を入れます。

Here comes the train.
(ほら電車が来たよ。)

Here comes Tom.
(ほらトムが来たよ。)

“he”や”they”などの「代名詞」を使って表現するときには少し形が違います。“Here ○○ comes.”で言わなければいけません。

Here he comes.
(ほら彼が来たよ。)

“Here comes he.”のようには言わないので注意しましょう。

○○に入るのが複数のときには、”comes”ではなく”come”を使います。

Here come the cars.
(車がたくさん来たよ。)

Here come Ken and Tom.
(ほら、ケンとトムが来たよ。)

Here they come.
(ほら、彼らが来たよ。)

おわりに

今回は英語の”there”と”here”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?

同じような表現の形でも、”there”か”here”を使うかでその意味合いに違いがありましたね。

“there”は「そこ」で離れてるニュアンス、”here”は「ここ」で近いニュアンスをそれぞれ持っています。その基本のイメージを膨らませながら、”there”や”here”を使う表現を使いこなしていきましょう!

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