get/become/turnの違いとは?英語で「◯◯になる」を意味する単語の使い分け!
「○○になる」を意味する英語、”get”、”become”、”turn”の違い、みなさんはバッチリですか?
なんとなく意味は分かっていても、きちんと使い分けようとすると難しいと感じることも多いですよね。実は、これらの言葉にはハッキリとした違いというのが存在しているんです。
今回は、英語で「○○になる」を表現できる”get”、”become”、”turn”の違いについて紹介します!
「get」「become」「turn」の違い
まずは、今回のテーマである3つの言葉の違いについて、簡単にまとめておきましょう。
どの言葉も「○○になる」という意味で、何かの変化について表すことが出来ます。
ですが、その「変化の種類」に細かい違いがあるんです。それぞれどのような変化を表すのでしょうか?
“get” ⇒ 短い変化
“become” ⇒ 長い変化
“turn” ⇒ 全く別物になる変化
“get”と”become”は、「変化の長さ」を意識している言葉です。
“turn”に関しては、あまり「長さ」は関係ありません。とにかく、「別物になる」という変化を表現します。
それでは、”get”、”become”、”turn”について、詳しく確認していきましょう!
「get」の使い方
短い変化
基本的に、英語の”get”が表す「○○になる」は、「短い変化」を表します。その場限りであったり、変化したことが短期間で終わることを表現するのにピッタリ。
さらに、「どうしてそういう変化が起きたのか」という経過や理由も意識している言葉です。
主に、体調や感情の変化について使われます。
I got sick because I ate too much at an all-you-can-eat restaurant.
(食べ放題で食べ過ぎて、気持ち悪くなっちゃった。)
「気持ち悪い」という状態は短期間のことですよね。なので、”get”を使います。
例文では過去のことを言っているので、過去形の“got”が使われていますね。
She must have gotten tired after the big presentation.
(大きなプレゼンの後で、彼女は疲れたに違いない。)
慢性的に疲れているという状態はあるものの、ある出来事が原因の「疲れる」という変化は一時的なもの。なので、「疲れちゃった」というニュアンスで言うときには、”get”を使うのが適しているんです。
この例文では、過去分詞の“gotten”を使っています。
「become」の使い方
長い変化
英語の”become”が意味する「○○になる」は、変化したことが長く続いていくことを示しています。変化したことが、しばらくの間は続いていくということです。年単位とか永久的なイメージ。
そして、”get”とは違い、経過などは意識していません。とにかく「こうなりました」という結果だけを意識しているんです。
例えば、ある職業についたことを表現するときには”become”が使われます。
以下は、「〇〇になった」という内容なので、過去形の“became”を使っていますよ。
He became a teacher after he quit his marketing job.
(彼はマーケティングの仕事を辞めた後、教師になった。)
1度就いた職業は長い間続けていくものですよね。事情があって、短期間で辞めてしまうケースもないとは言えないですが・・・。
基本的に、その場限りとか短い期間で終わってしまう変化とは考えられていません。だから、「長い変化」を表現できる”become”を使うんです。
他には、このような使い方ができます。
She became famous after the TV show.
(そのTV番組の後、彼女は有名になりました。)
「有名になる」という状態も、短い間に終わることではありませんね。一度有名になったら、それはずっと続いていくもの。なので、”become”を使って表現するんです。
「turn」の使い方
全く別物になる変化
英語の”turn”が表す「○○になる」は、”get”や”become”と違い、変化がどれくらい続くかどうかは意識していません。
とにかく、全く違うものになってしまうことを表現している言葉なのです。
例えば、「表と裏」のように、正反対のものや真逆のものになるという変化を表現します。それまで持っていなかった性質、特徴のものになっちゃう感じです。
The weather turned cold in the evening, though it was really warm in the morning.
(朝は暖かったのに、夕方は寒くなった。)
「暖かい」から「寒い」への変化は、全く正反対ですね。だから、”turn”を使って表現するのが適しているんです。
他には、色の変化についても、英語では”turn”を使い表現します。
The leaves of the tree turn red, yellow and orange in the fall.
(秋には、その木の葉は赤や黄色やオレンジになる。)
色の変化は、真逆とか正反対という分けではありませんが、「緑色のものが赤や黄色になる」というのは、全く別物になるという変化です。
違った性質のものになっていまってますよね。なので、”turn”で表現するのがピッタリなんですよ。
人に関しても、性格などがガラッと変わってしまったという場合には、”turn”を使うことができます。
He was kind, but he turned mean after starting his career.
(あいつは優しかったのに、働き始めてから意地悪な奴になっちゃった。)
「優しい」と「意地悪」、まさに正反対の変化ですね。だから、”turn”を使って表現できるんです。
おわりに
今回は、英語で「なる」を意味する3つの言葉、”get”、”become”、”turn”について紹介しました。
どれも日本語では「なる」なので、ややこしいと感じてしまうかもしれません。まずは、1つ1つの言葉が持つニュアンスの違いをしっかりと理解しましょう。
日常にあるいろんな「変化」について、どの言葉で表現するのがいいのかイメージしながら、たくさん練習してみてくださいね。