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英語「trust」と「believe」の違い!「信じる」を表す言葉を身につけよう!

 

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「信じる」を表す英語と言えば、”trust”と”believe”がありますが、この2つの言葉にはニュアンスの違いが存在します。一体、どんな違いなんでしょうか?

今回は、「信じる」を表す英語の”trust”と”believe”の違いにについて紹介します!



「trust」と「believe」の違い

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まずは、詳しいそれぞれの使い方を確認する前に、”trust”と”believe”の違いについて簡単にチェックしておきましょう。

2つの言葉には、信じる対象に違いがあります。

“trust”    ⇒ 信じる対象が「人自身」
“believe” ⇒ 信じる対象が「人が話した内容」

同じ「信じる」でも、何を信じているかによって言葉を使い分ける必要があるんです。

それでは、2つの言葉の使い方について詳しく紹介します!


「trust」について

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“trust”は「その人を信じる」

“trust”が持つ「信じる」には、「その人自身を信じる」というニュアンスがあります。

言ってること云々ではなく、その人の存在自体、つまりその人の人格を信頼してる感じです。

A: I’m sure I can do it.
(僕ならできます。)
B: I trust you.
(君を信じてるよ。)

この会話の中で、Bさんは”trust”を使って「君を信じてる」と言っていますね。これは「Aさん自身を信じられる」という気持ちです。

「信じる」対象が、Aさんという「人」に向いているんですね。

“Trust me.”は重い言葉

“trust”は「その人自身を信じる」という意味合いを持つことから、「その人に自分の身を委ねる」というニュアンスで使われることもあります。

誰かに身を委ねるって結構覚悟のいることですよね?そうなんです。この”trust”は、実は重みがあって軽々しくは使えない言葉なんですよ。

そのため、“Trust me.”には「もう全部を私に委ねて」という気持ちが込められているんです。全部の責任を自分が取るくらいの覚悟がなければ使っちゃいけません。

大して覚悟もないのに、”Trust me.”を使って、何か問題が起きてしまったら大変です。一気に信頼を失ってしまうかも!?

A: If you fail to negotiate with that company, our company will go bankrupt.
(もしお前があの会社との交渉に失敗したら、うちの会社は倒産するぞ。)
B: I know. Trust me.
(わかってるよ。俺を信じろ。)

会社の命運が掛かってる場面です。Bさんは大事な交渉を任されています。こういった場面で「信じて」というときは、重い言葉の”Trust me.”がピッタリです。


「believe」について

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“believe”は「話の内容を信じる」

“believe”の「信じる」には、「誰かが話した、または話している内容を信じる」というニュアンスがあります。

話の内容は信じてるというだけなので、その人の人格などを全面的に信頼しているかということは関係ありません。

A: I’m sure I can do.
(僕ならできます。)
B: I believe you.
(君の言うこと信じてるよ。)

“trust”と違い「Aさんが言うことなら」という思いはなく、単に「Aさんが言ってることを信じる」という気持ちです。

「信じる」対象が、Aさんの「話」に向いています。“I’m sure I can do.”と言ったことに関しては信じてるということですね。

“Believe me.”はそこまで重くない言葉

“Believe me.”も「信じて」と言う意味ですが、”Trust me.”と違い、そこまでの重みはありません。

もちろん、無責任に軽々しく使っていいわけではありませんが、そんなに覚悟がいる表現ではないんです。

仮に”Believe me.”と言った後で何か問題が発生した場合には、”Trust me.”と言った後ほどは信頼を失わないでしょう。時と場合によっては、怒られたりはするかもしれませんが(苦笑)

例えば、”Believe me.”はこんな感じで使います。

A: I’ll be there in time.
(そこに間に合うように行くよ。)
B: Really?
(本当に?)
A: Yes! Believe me.
(うん!信じて。)

ここで、”Trust me.”を使っちゃうと少々大げさな感じがしますね。

間に合うように行くことは大切なことですが、相手に自分の人格を信頼してもらうほどのことではありません。なので、こういうケースでは”Believe me.”の方が自然です。

“believe in”になるとニュアンスが変わる

“believe”という言葉は、”in”をつけるだけでニュアンスがだいぶ変わります。

「その存在を信じる」という意味になり、目に見えないものや少し非現実的なことに対して使われるんです。

He believes in ghosts.
(彼はオバケの存在を信じてるんだよ。)

これをもし”He believes ghost.”としてしまうと、「彼はオバケの言うことを信じてる」という、ちょっぴりおかしな内容になってしまいます。

なので、「存在を信じる」という意味合いで言うときには”believe in”を使う必要があるんですね。

他に、”believe in”の形で使うことで、“trust”と同じように「人を信じる」というニュアンスを出すこともできます。

You should believe in yourself.
(あなたは自分を信じるべき。)

さらに、「強く信じている事柄」について話すときにも”believe in”を使うことができるんです。

「それをやっておけば間違いない」とか「それはすごく効果がある」と思っていることに対して使われます。

She believes in that method.
(彼女はあの方法を信じてる。)

こんな風に”in”がつくだけで、ニュアンスが変わるんですね。”believe”と”believe in”もしっかりと違いを理解して使い分けていけるようにしましょう。

ちなみに、”trust in”という言い方もありますが、この”believe in”のように大幅に意味は変わりません。

“trust”の持つ「人を信じる」という意味合いが強調されるイメージです。

まとめ

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では、最後の”trust”と”believe”の違いをしっかりと理解するための確認をしてみましょう。それぞれのニュアンスの違いを感じ取ってみてくださいね。

これからあることをしようとしているAさんがいます。ですが、それが本当にできるかAさんはイマイチ自信がありません。

そんなAさんに対して、BさんとCさんはそれぞれ返事をしています。この場合、どちらの返事がAさんにとっては嬉しいものでしょうか?

A: I may not be able to do that.
(それできないかもしれないよ。)
B: I believe you.
(君を信じるよ。)
C: I trust you.
(君を信じるよ。)

Bさんは”believe”を使っています。なので、「君の言ってること(=「それできないかもしれない」という内容)を信じてる」ということですね。

これを言われたら、Aさんとしては「僕の言ってる内容を信じるってことは、Bさんも僕ができないかもしれないと思ってるんだ」という風に感じるかもしれません。

それに対して、Cさんは「君自身を信じてる」というニュアンスで”trust”を使っています。

Aさんが言ってる「できないかもしれない」ということ以前に、Aさん自身を信じて身を委ねる覚悟ができているという気持ちです。

なので、こう言われたらAさんは「僕のことを信頼してくれてるんだ」という感じて、嬉しい気持ちになるかもしれません。

“I believe in you.”と言っても、”I trust you.”と同様に「君自身を信じてる」ということが表現できます。

おわりに

今回は「信じる」を意味する英語の”trust”と”believe”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?

日本語では同じ言葉で訳されるので、同じように使ってしまいそうになりますが、実は2つの持つニュアンスにはハッキリとした違いがあったんですね。

慣れるまでは感覚を掴むのが難しいかもしれませんが、様々な状況をイメージしながら練習して、実際の場面でスムーズに使いこなせるように準備しておきましょう!

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