英語の疑問詞の使い方!5W1Hを例文つきでわかりやすく解説!
相手に質問するということは、会話の中でとても大切なことです。それは日本語でも英語でも同じこと。
質問には、単に「はい」か「いいえ」で答えられるものだけでなく、「何?」とか「誰?」のように、具体的に内容を尋ねるものがあります。そして、そのときに使われるのが「疑問詞」です。
今回は「5W1H」を中心に英語の「疑問詞」の使い方について紹介します!
【疑問詞その1】what
まずは「何?」を尋ねる英語の「疑問詞」”what”の使い方についてです。物や出来事に関して尋ねるときに使われます。
be動詞
疑問詞の”what”とbe動詞を使って質問する例を見ていきましょう。
【”what”+be動詞+主語】の形で、「○○は何?」という感じで使われます。
例えば、こんな感じです。
A: What is your favorite food?
(好きな食べ物は何?)
B: I like stew.
(シチューが好きだよ。)
「相手の好きなものはなんだろう?」と疑問に思ったときの質問ですね。
ちなみに、「助動詞」が必要になったときは【”what”+助動詞+主語+”be”】となり、be動詞は原形を使います。
例文はこちらです。「助動詞」の”will”を使っています。
A: What will the weather be like tomorrow?
(明日の天気はどうかな?)
B: The weather forecast said that it will be sunny.
(天気予報では晴れるって言ってたよ。)
一般動詞
「何をしたの?」というように、相手の行動に関して尋ねるときには一般動詞を使います。
そのときの形は【”what”+助動詞+主語+一般動詞】です。
A: What does your sister teach at high school?
(お姉さんは高校で何を教えているの?)
B: She is a math teacher.
(数学の先生をしてるよ。)
質問の「主語」は”your sister”で、その人が日常的にしていることを聞くので「助動詞」は”does”です。そして、「何を教えているのか」を知りたいので、動詞の”teach”を使っています。
主語
疑問詞”what”そのものが主語になる質問の仕方があります。
「何が入ってるの?」、「何が彼を怒らせたの?」のような質問をするときですね。
この場合、【”what”+動詞】の形で質問を作ります。「動詞」の部分には、内容に応じて「be動詞」または「一般動詞」を使い、さらに時制に合わせて変化させます。
「be動詞」を使う場合、例えばこんな質問。
A: What is in that box?
(あの箱には何が入ってるの?)
B: A bottle of wine.
(ワインだよ。)
箱の中身が分かっていれば”A bottle of wine is in that box.”って言えますよね?でも、その”A bottle of wine”がわからない。だから、そこを”what”にして、そのまま質問にしてるのです。
一般動詞を使う場合は、このようになります。
A: What made you come to the US?
(何でアメリカに来たの?)
B: I’d like to experience a life in America.
(アメリカでの生活を体験してみたかったんだ。)
“What made you ○○?”は直訳すると、「何があなたを○○させた?」となり、「どうして○○したのか?」と理由を尋ねるニュアンスで使われます。
この例文では、Aさんには「何がBさんをアメリカに来させる理由になったんだろう」という疑問があり、その分からない「理由」を”what”にしています。
そして、その「理由」が「そうさせた」というのは過去のことなので、”make”の過去形である”made”を直接使っているんです。
“what”+○○
英語の疑問詞”what”には、”what”の直後にある言葉を入れて、質問するというパターンもあります。
例えば、こんな感じの質問文。
A: What time did you arrive here?
(何時にここに着いたの?)
B: Around 7.
(7時ごろかな。)
「何時」ということを聞きたいときは、”what”の後ろに「時間」を表す英語”time”を置き、聞きたい行動などについての表現を後に続けます。
他には、こんな風に疑問詞と組み合わせられますね。
What day(何曜日)
What color(何色)
What kind of ○○(何の種類)
【疑問詞その2】who
次に、「誰」を尋ねるときに使われる英語の「疑問詞」”who”の使い方を見ていきましょう。人についての質問のときに使われる「疑問詞」になります。
be動詞
疑問詞”who”とbe動詞を使って質問する場合です。
【”who”+be動詞+主語】の形で、「○○は誰?」という意味で使われます。
例えば、こんな風に尋ねられます。
A: Who is this actor?
(この俳優さんは誰?)
B: Oh, I can’t remember his name.
(ああ、思い出せないや。)
「俳優」は「人」のことですから、”who”を使って尋ねているんですね。
「be動詞」を使う質問で、「助動詞」が必要になったときは、”what”と同様に形が変わります。
【”who”+助動詞+主語+”be”】となります。もちろん動詞は原形。
以下は、英語の「助動詞」”would”を使った例です。
A: Who would you be if you were a celebrity?
(有名人だったとしたら、誰になる?)
B: Well, I would be Lady Gaga.
(うーん、レディーガガかな。)
一般動詞
一般動詞を使って「誰に○○したの?」や「誰と○○したの?」と尋ねるときには、【”who”+助動詞+主語+一般動詞】となります。
例えば、こんな風な使い方。
A: Who did you see at the party?
(パーティーで誰に会ったの?)
B: Actually, I saw my ex-boyfriend.
(それがさ、元カレに会っちゃったの。)
うーん、気まずい(笑)
相手がパーティーで会った「相手」について、疑問詞”who”を使って尋ねている例文です。過去のことなので、「助動詞」は”did”を使っていますね。
主語
英語の疑問詞”who”にも、”who”そのものが主語になる質問の仕方があります。
考え方は”what”のときと一緒で、言葉が”who”に変わるだけです。「誰がそこにいたの」とか「誰がこれをしたの」という質問をしたいときに使われます。
【”who”+動詞】の形です。やはり、こちらも「動詞」の部分には、内容に応じて「be動詞」または「一般動詞」を使い、さらに時制に合わせて変化させます。
例えば、「be動詞」を使うとこんな感じ。
A: Who was at the office then?
(そのとき誰がオフィスにいたの?)
B: I heard that George and Emily were there.
(ジョージとエミリーがいたって聞いたよ。)
“○○ was at the office then.”の○○の部分が分からない。なので、疑問詞“who”当てはめて疑問文にしています。
続いては、「一般動詞」を使った例。
A: Who prepared the dinner?
(誰が夕食を用意したの?)
B: Lucy did all by herself.
(ルーシーが全部やってくれたんだよ。)
こちらも「誰」が夕食を用意したか知っていたとしたら、”○○ prepared the dinner.”と○○の部分に具体的な「人」を入れて言うことができますね。
でも、その「主語」となる部分がわからない。だから、”who”を入れてそのまま質問にしてるんですね。
“what”のときと同じように、「助動詞」は必要ありません。”prepare”の過去形である”prepared”をそのまま使うことができます。
【疑問詞その3】when
続いては、「いつ」を尋ねる英語の「疑問詞」”when”の使い方を紹介します。時、曜日や日付を知りたいときに使われます。
be動詞
“when”とbe動詞を使って質問する例です。
【”when”+be動詞+主語】の形で、「○○はいつ?」という意味で使われます。
以下の例文を見てみましょう。
A: When is the entrance ceremony?
(入学式はいつなの?)
B: Next Tuesday.
(来週の火曜日だよ。)
Aさんは、入学式の曜日あるいは日付けを知りたがっています。なので”when”を使って聞いているんです。
この“when”も「助動詞」と共に使うときには、【”when”+助動詞+主語+”be”】という形に変わります。
英語でこんな風に使うことができますよ。「助動詞」の”should”を使った例文です。
A: When should I be there?
(いつそこにいたほうがいいですか?)
B: Anytime in the morning.
(午前中ならいつでも。)
一般動詞
「いつする予定なの?」とか「いつそれをやったの?」と、相手の行動に関する「いつ」を尋ねるときには一般動詞を使います。
【”when”+助動詞+主語+一般動詞】の形ですね。
A: When does your brother work?
(お兄さんはいつ働いてるの?)
B: From Mondays to Fridays.
(月曜日から金曜までだよ。)
この例文では、相手のお兄さんの仕事の習慣について英語で尋ねています。なので、「助動詞」の部分には”does”を使って、「一般動詞」は”work”を使っているんですね。
【疑問詞その4】where
「どこ」を尋ねる英語の「疑問詞」”where”の使い方を紹介します。場所を質問するときに使われていますね。
be動詞
“where”とbe動詞を使って質問するパターンを見てみましょう。
【”where”+be動詞+主語】の形で、「○○はどこ?」という意味で使われます。
例えば、このような使い方です。
A: Where is the headquarters?
(本社はどこなんですか?)
B: It’s in Shibuya, Tokyo.
(東京の渋谷にあります。)
本社のある場所や地名を尋ねるので、「どこ」を意味する”where”を使うことができます。
そして、繰り返しになりますが、「助動詞」と共に使うときは形が変化し、【”where”+助動詞+主語+”be”】で表現します。
以下は「助動詞」の”will”を使った英語表現です。
A: Where will you be if you arrive early?
(もし早く着いたらどこにいる?)
B: I will be in the bookstore.
(本屋さんにいるよ。)
一般動詞
「どこでしたの?」、「どこでするつもりなの?」というような質問をするときには、【”where”+助動詞+主語+一般動詞】の形で「一般動詞」を使います。
例えば、英語でこんな言い方ができますね。
A: Where did you fish?
(どこで魚釣りしたの?)
B: At the river near my grandfather’s house.
(おじいちゃんの家の近くの川で。)
過去のことを聞いているので、「助動詞」は”did”、「一般動詞」は「魚釣りをする」という意味で”fish”を使っています。
【疑問詞その5】why
「なぜ」を尋ねる英語の「疑問詞」”why”の使い方を見ていきましょう。理由や原因を知りたいときに使われます。
be動詞
“why”とbe動詞を使って質問するときは、【”why”+be動詞+主語】の形で、「○○なのは、なぜ?」というような意味で使われます。
以下の英語表現を見てみましょう。
A: Why is it so popular?
(なんでそれはそんなに人気あるの?)
B: Because it’s really interesting.
(すごく面白いからだよ。)
あることがとても人気があるけど、自分にはその「理由」がよくわからない。なので、”why”を使って尋ねているという例ですね。
もうここまで来たら、あえて言う必要はないのかもしれませんが、「助動詞」と共に使うときは、【”why”+助動詞+主語+”be”】の形になります。
以下は「助動詞」の”will”を使った例文です。
A: Why will she be at tomorrow’s meeting?
(なんで明日の会議に彼女はいる予定なの?)
B: Mr. Harris asked her to do that.
(ハリスさんがそうしろって言ったんだって。)
一般動詞
“why”と「一般動詞」で質問をすると、「どうしてそれやったの?」とか「なんでそんなことするの?」というような意味になります。
【”why”+助動詞+主語+一般動詞】の形です。
例文を見てみましょう。
A: Why does she take English lessons?
(なんで彼女は英語のレッスンを受けてるの?)
B: To study in the US next year.
(来年アメリカに留学するためだって。)
ある女性が英語のレッスンを受けてる理由を尋ねる質問です。日常的なことであり、主語が”she”なので、「助動詞」は”does”を使っていますね。
【疑問詞その6】how
最後は「どんな」や「どのように」という意味を持つ英語の「疑問詞」”how”について見ていきます!
人や物事の様子やあることの手段を質問するときなどに使われますね。他の疑問詞と比べて、そのニュアンスが幅広いです。
be動詞
疑問詞”how”とbe動詞を使って質問する場合です。
【”how”+be動詞+主語】の形で、「○○はどう?」とか「○○はどんな感じだった?」というニュアンスで使われます。
例えば、こんな風に。
A: How is your new boss?
(新しい上司はどう?)
B: He is so nice.
(すごくいい人だよ。)
新しい上司の全体的な雰囲気や性格などを知りたいと思ってるので、Aさんは”how”を使って尋ねているんですね。
そして、こちらも当然、「助動詞」と使うときには、【”how”+助動詞+主語+”be”】という形になります。
「助動詞」の”can”を使った英語表現の例がコチラ。
A: How can I be strong?
(どうやったら、強くなれるの?)
B: First, you need to believe yourself.
(まず、自分を信じる必要があるね。)
一般動詞
「どうやってそれをやるの?」、「どうやってしたの?」などの質問は「一般動詞」と共に表現することができます。
例えば、こんな英語です。
A: How do you want to go there?
(どうやってそこまで行きたい?)
B: I’d like to go by bus.
(バスがいいですね。)
相手がどの手段で目的地まで行きたいかを尋ねるので、「どうやって」を意味する”how”が使われています。
“how”+○○
最初に紹介した”what”と同様に、疑問詞“how”の直後にある言葉を入れて質問するというパターンもあります。
例えば、こんな感じの質問です。
A: How much was this bag?
(このバッグいくらしたの?)
B: It was about 10,000 yen
(一万円くらいだったよ。)
「どのくらいのお金がかかったか」ということを英語で聞きたいときには、疑問詞”how”の直後に”much”を入れて”how much”の形で質問します。
他にはこのような英語表現があります。
How tall(どのくらいの高さ)
How long(どのくらいの長さ)
How often(どのくらいの頻度)
How many(どのくらいの数)
How far(どのくらいの遠さ)
How old(どのくらいの年月が経ってる)
※年齢を聞くときのおなじみの表現ですね。建物の建築年数などを聞くときにも使われます。
おわりに
今回は英語の「疑問詞」の使い方について紹介しました。いかがでしたか?
実は英語の「疑問詞」はもう少し存在するのですが、この記事では「5W1H」に絞って紹介しました。それぞれの持つ言葉の意味が違うだけで、質問文の構成自体はどれも一緒です。
それぞれの意味を上手く使い分けて質問して、会話をさらに弾ませてましょう!