英語の付加疑問文!例文付きの解説で使い方をマスターしよう!
ある事柄について大体分かってはいるけど、一応確認したい。そんなときに使われるのが英語の「付加疑問文」です。
日本語にはない感覚のものなので、その使い方がよく分からないという人も多いルール。ですが、1度そのルールをきちんと理解してしまえば、意外と簡単なものです。
今回は、英語の「付加疑問文」について例文を使って解説していきます!
「be動詞」の付加疑問文
現在形
英語の「be動詞」の現在形は、”am”、”are”、”is”の3つです。
①肯定文
「be動詞」の肯定文を「付加疑問文」にするときの形は、【「肯定文」+「be動詞の否定形」+「主語を示す代名詞」?】になります。
例えば、相手が疲れているかどうか全く分からない場は、疑問文でこのように聞きますね。
Are you tired?
相手が疲れているということがある程度分かっていて、それを確認のために聞くときは、「付加疑問文」を使って以下の例文のように聞くことができます。
You are tired, aren’t you?
(疲れてるんだよね?)
まずは、肯定文の形で”You are tired”と言います。そして、その後に”are”の否定の形である”aren’t”、「主語を示す代名詞」である”you”を続けていますね。
これで、「be動詞」の”are”を使った肯定文の「付加疑問文」は完成です。
この例文では、文全体の「主語」が”you”なので、文の最後につく「主語を表す代名詞」が”you”になっていますね。
では、もし「主語」が”your son and daughter”のように具体的な言葉の場合はどうすれば良いでしょうか?その場合は、以下の例文のようになります。
Your son and daughter are junior high school students, aren’t they?
(息子さんと娘さんは中学生だよね?)
“your son and daughter”を指す「代名詞」というのは、「自分と相手以外の複数の人たち」を指すことのできる”they”です。
なので、最後に来る「主語を表す代名詞」は”they”になるんですね。
このルールは、「付加疑問文」の他の使い方でも同様です。
では、他の「be動詞」を使う例文を確認しておきましょう。
She is a sales manager, isn’t she?
(彼女は営業部長だよね?)
“is”の場合は、否定の形が”isn’t”ですね。
この例文の「主語」である”she”が具体的な人の名前であれば以下の例文のように言えます。
Ms. Hawkins is a sales manager, isn’t she?
(ホーキンスさんは営業部長だよね?)
ここまで「be動詞」の”are”と”is”を使った肯定文での例を見てきましたが、”are”と”is”を使う「主語」の中で注意が必要なものを紹介しておきます。
それは、英語の「指示代名詞」と呼ばれる”this”、”that”、”these”、”those”についてです。
これらは、英語の「代名詞」の仲間ではあるのですが、「付加疑問文」の最後に来る「主語を表す代名詞」としては使うことができません。
では、どうすれば良いのか?
“this”や”that”は単数なので”it”、”these”や”those”は複数なので”they”で表現することができます。
それぞれの例文を確認してみましょう。
This is her latest album, isn’t it?
(これが彼女の最新アルバムだよね?)
That is a new office of XYZ comapny, isn’t it?
(あれがXYZ社の新しいオフィスだよね?)
These are your sandals, aren’t they?
(これが君のサンダルだよね?)
Those are Bob’s socks, aren’t they?
(あれがボブの靴下だよね?)
では、ここからは”am”を使った肯定文の付加疑問文についてです。
この流れだと、”am not I”を使うのかなと思ってしまいそうですが、実は違うんですね。
“am”を使った肯定文で「付加疑問文」を作るときには、”aren’t I”または”isn’t I”の形を使うんです。
例えば、こんな感じになります。
I am right, aren’t I?
(私正しいよね?)
I am right, isn’t I?
(私正しいよね?)
話し言葉では”ain’t I”が使われることもあります。ちょっとくだけた印象ですね。
I am right, ain’t I?
(私正しいよね?)
②否定文
「be動詞」の否定文で「付加疑問文」にするときには、【「否定文」+「be動詞」+「主語を示す代名詞」】になります。肯定文のときと、逆ってことですね。
例えば、相手が疲れていないのをある程度分かっていて、それを確認するというときはこんな風に言います。
You aren’t tired, are you?
(疲れてないんだよね?)
まず、“You aren’t tired”という否定文、その後に「be動詞」の”are”が来て、「主語を示す代名詞」である”you”となっていますね。
“is”を使うと以下のようになります。肯定文の項目で使った例文を、否定文にしたものです。
She isn’t a sales manager, is she?
(彼女は営業部長じゃないんだよね?)
This isn’t her latest album, is it?
(これは彼女の最新アルバムじゃないんだよね?)
That isn’t a new office of XYZ comapny, isn’t it?
(あれはXYZ社の新しいオフィスではないんだよね?)
These aren’t your sandals, are they?
(これは君のサンダルじゃないんだよね?)
Those aren’t Bob’s shoes, are they?
(あれはボブの靴じゃないんだよね?)
肯定文の「付加疑問文」では例外的な使われ方をした”am”ですが、”am”を使った否定文ではどうなるのでしょうか?例文を見てみましょう。
I am not right, am I?
(私正しくないんだよね?)
否定文の場合は、“are”や”is”の使い方と同じように、単純に”I”に対する「be動詞」の”am”を使って”am I”とすればOKです。
過去形
英語の「be動詞」の過去形は”was”と”were”の2つです。言葉が過去形に変わるだけで、「付加疑問文」の作り方は現在形と同じです。
①肯定文
昨日の夜、相手が怒っていたということを分かってる上で、確認の意味で聞くときは、こんな風に聞くことができます。
You were angry last night, weren’t you?
(昨日の夜、怒ってたよね?)
“you”に対する過去形の「be動詞」は”were”ですね。そして、「付加疑問文」の部分ではその”were”を否定形にして、”weren’t you?”としています。
では、”was”を使うとどうなるでしょうか?以下は”was”を使った例文です。
Judy was there, wasn’t she?
(ジュディはそこにいたよね?)
“Judy”は女性の名前で、1人の人を指す「主語」になりますから、「be動詞」は”was”が使われます。
そして、“Judy”を示す代名詞は”she”となるので、”wasn’t she”という形で「付加疑問文」が作られているんです。
「指示代名詞」の”this”などに関しても、「be動詞」が過去形に変わるだけで、考え方は現在形のときと同じですよ。いくつか例文を見てみましょう。
This was a wonderful movie, wasn’t it?
(これは素晴らしい映画だったよね?)
That was a terrible night, wasn’t it?
(あれはヒドイ夜だったよね?)
These were easy tests, weren’t they?
(これはどれも簡単なテストだったよね?)
Those were great memories, weren’t they?
(あれは素晴らしい思い出の数々よね?)
現在形では、「主語」が”I”のときは「be動詞」が”am”でしたね。そして、その場合の肯定文の「付加疑問文」のときには特別なルールがありましたが、過去形ではそのようなものはありません。
“I”に対して使われる「be動詞」の過去形は”was”です。そして、ここまで紹介した例文にあった使い方と同じで問題ありません。
と、いうことでこんな風に言うことができます。
I was drunk, wasn’t I?
(私酔っ払ってたよね?)
②否定文
否定文の「付加疑問文」の場合も、「be動詞」が過去形になること以外は現在形と同じです。
では、例文を見ていきましょう!
You weren’t angry last night, were you?
(昨日の夜、怒ってなかったよね?)
Judy wasn’t there, was she?
(ジュディはそこにいなかったよね?)
This wasn’t a wonderful movie, was it?
(これは素晴らしい映画ではなかったよね?)
That wasn’t a terrible night, was it?
(あれはヒドイ夜ではなかったよね?)
These weren’t easy tests, were they?
(これはどれも簡単なテストではなかったよね?)
Those weren’t great memories, were they?
(あれは素晴らしい思い出の数々ではなかったよね?)
「一般動詞」の付加疑問文
現在形
英語の「一般動詞」の現在形は、動詞の原形または動詞の原形に”s”や”es”がついた形です。
①肯定文
英語の「一般動詞」を使った肯定文で「付加疑問文」にするときには、【「肯定文」+”don’t/doesn’t+「主語を示す代名詞」?】です。
“don’t”と”doesn’t”のどちらを使うかは、「肯定文」の中で使われている動詞の形によって使い分けます。
まずは、”don’t”を使う例文です。
You work at the coffee shop, don’t you?
(コーヒーショップで働いてるんだよね?)
「肯定文」の中の主語は”you”です。そのとき、「一般動詞」である”work”は原形を使います。
このように動詞が原形の場合、「付加疑問文」を作るときには”don’t”が使われるんですね。
動詞が原形で使われる主語は、“I”、”you”、”we”、”they”などの「代名詞」の他に、「自分を含めた複数の人を指す言葉」や「相手を含めた複数の人を指す言葉」、「自分と相手以外の複数の人や物などを指す言葉」です。
例えば、”Ian and you”が主語の場合、動詞の原形を使ってこのように言うことができます。
Ian and you work at the coffee shop, don’t you?
(イアンとお前ってコーヒーショップで働いてるんだよな?)
“Ian and you”というのは、「相手を含めた複数の人を指す言葉」ですから、動詞は原形を使っていますね。
そして、「付加疑問文」の部分は”don’t”、そのあとに”Ian and you”を表せる代名詞の”you”が使われているんです。
主語が具体的な名前だった場合の「付加疑問文」での代名詞の使い方については、「be動詞」のときと同じルールになります。
では、次は動詞の原形に”s”などがついてる場合の例文を見ていきましょう。
He lives in Shinagawa, doesn’t he?
(彼って品川に住んでるんだよね?)
主語は”he”ですね。そして、動詞は”live”に”s”がついた形の”lives”となっています。
このような場合には 、「付加疑問文」の部分では”doesn’t”を使うんです。
このルールが当てはまる主語と言うのは、“he”、”she”、”it”などの「代名詞」以外に、「自分と相手以外の1人の人や1つのものなどを指す言葉」があります。
以下は”Ken”が主語の場合の例文です。
Ken lives in Shinagawa, doesn’t he?
(ケンって品川に住んでるんだよね?)
“Ken”は「自分と相手以外の1人の人」を指す言葉ですから、動詞が”lives”という形になっています。
なので、「付加疑問文」では”doesn’t”が使われているんですね。そして、この場合の代名詞は「1人の男の人」を指す”he”となります。
「be動詞の付加疑問文」の項目でも紹介した”this”などの指示代名詞についても見ておきましょう。
“this”と”that”は単数なので”he”などと同じ「一般動詞に”s”などが付いた形」、”these”と”those”は複数なので”they”などと同じ「一般動詞の原形」をそれぞれ使います。
「付加疑問文」の部分の代名詞の考え方については、「be動詞」のときと同じです。例文をいくつか挙げてみます。
This makes us feel cozy, doesn’t it?
(これは私たちを心地よくしてくれるよね?)
These questions seem really difficult, don’t they?
(この質問はどれも本当に難しいそうだよね?)
That looks like a chimpanzee, doesn’t it?
(あれはチンパンジーみたいに見えるよね?)
Those sound pretty good, don’t they?
(あれはどれも良さそうな感じだよね?)
②否定文
英語の「一般動詞」の否定文で「付加疑問文」を表現するときには、【「否定文」+”do/does”+「主語を示す代名詞」】になります。肯定文のときと、逆ですね。
“do”と”does”のどちらを使うかは、主語に対してどちらの否定形を使うかによって判断します。
まずは、”do”を使う場合です。
You don’t work at the coffee shop, do you?
(コーヒーショップで働いてないんだよね?)
こちらは否定文の中で”don’t”という言葉を使っていますから、”do you”の形が来ますね。
“I”、”you”、”we”、”they”などの「代名詞」の他に、「自分を含めた複数の人を指す言葉」や「相手を含めた複数の人を指す言葉」、「自分と相手以外の複数の人や物などを指す言葉」が主語のときには、否定文で”don’t”を使います。
なので、このような言い方も可能です。
Ian and you don’t work at the coffee shop, do you?
(イアンとお前ってコーヒーショップで働いてないんだよな?)
では、次は”does”を使う場合の例文です。
He doesn’t live in Shinagawa, does he?
(彼は品川には住んでないんだよね?)
この文では、“doesn’t”を使って否定文を作っていますね。そのため、”does he”という形になっているんです。
“he”、”she”、”it”などの「代名詞」以外に、「自分と相手以外の1人の人や1つのものなどを指す言葉」が主語のときには、”doesn’t”を使って否定文を作ります。
例えばこんな感じです。以下の例文を見てみましょう。
Ken doesn’t live in Shinagawa, does he?
(ケンって品川に住んでないんだよね?)
過去形
英語の「一般動詞」の過去形を使った「付加疑問文」は、ここまでのものと比べて分かりやすいかもしれません。
なぜなら、使う主語や動詞に応じて「付加疑問文」の部分を変化させる必要はないからです。
①肯定文
過去形を使った肯定文の「付加疑問文」の形は、【「肯定文」+”didn’t”+「主語を表す代名詞」】のみです。
さまざまな主語を使って、いくつか例文を挙げていきますね。
I asked you to do it, didn’t I?
(私はあなたにそれやっておいてって頼んだよね?)
They told him about tomorrow’s meeting, didn’t they?
(彼らは彼に明日のミーティングのこと伝えたんだよね?)
It worked yesterday, didn’t it?
(昨日は動いたよね?)
何が主語であっても、最後は”didn’t ○○”になっていますね。
もちろん具体的な人や物などを主語にしても、”didn’t ○○”の形は変わりませんよ。
Dan and Sam told him about tomorrow’s meeting, didn’t they?
(ダンとサムは彼らに明日のミーティングのこと伝えたんだよね?)
This copier worked yesterday, didn’t it?
(このコピー機昨日は動いたよね?)
②否定文
この流れでピンと来てる方も多いかもしれませんが、過去形を使った否定文の「付加疑問文」の形は【「否定文」+”did”+「主語を表す代名詞」】のみです。こちらも主語や動詞が何であっても同じ。
I didn’t ask you to do it, did I?
(私はあなたにそれやっておいてって頼まなかったんだよね?)
They didn’t tell him about tomorrow’s meeting, did you?
(彼らは彼に明日のミーティングのこと言わなかったんだよね?)
It didn’t work yesterday, did it?
(昨日は動かなかったよね?)
具体的なものが主語の場合も、もちろん”did ○○”の形です。以下の例文を見てみましょう。
Dan and Sam didn’t tell him about tomorrow’s meeting, did they?
(ダンとサムは彼らに明日のミーティングのこと伝えなかったんだよね?)
This copier worked yesterday, did it?
(このコピー機昨日は動かなかったよね?)
「その他」の付加疑問文
助動詞
英語の「助動詞」を使った「付加疑問文」を作ることもできます。どの助動詞を使っても、主語や動詞に応じて助動詞が変化するということはありません。
①肯定文
英語の「助動詞」の肯定文で「付加疑問文」を作る場合には、【「肯定文」+「肯定文で使った助動詞の否定形」+「主語を表す代名詞」】となります。
いくつかの助動詞を使った例文を見ていきましょう。
He can fix this computer, can’t he?
(彼はこのパソコン直せるんだよね?)
I should call her right now, shouldn’t I?
(今彼女に電話した方がいいんだよね?)
It will be sunny tomorrow, won’t it?
(明日は晴れるんだよね?)
英語の「助動詞」というのは主語によって変化することはありません。
なので、どの「助動詞」を使う場合にも、「付加疑問文」の部分では「使われている助動詞の否定形」を使えば大丈夫です。
②否定文
英語の「助動詞」の否定文で「付加疑問文」を作るときは、【「否定文」+「否定文で使った助動詞」+「主語を表す代名詞」】で表現します。
肯定文で使った例文を否定文にしてみましょう。
He can’t fix this computer, can he?
(彼はこのパソコン直せないんだよね?)
I shouldn’t call her right now, should I?
(今彼女に電話しない方がいいんだよね?)
It won’t be sunny tomorrow, will it?
(明日は晴れないんだよね?)
否定文になっても、主語に応じて「助動詞」が変わることはありませんから、どの「助動詞」を使っても「付加疑問文」の中は「その否定文で使った助動詞」をそのまま使えばOKです。
「主語を表す代名詞」についての考え方は、「be動詞」や「一般動詞」のときと同じ考え方をします。
「助動詞」を使った「付加疑問文」を見てきましたが、英語の助動詞については、以下の記事も参考にしてみて下さいね。
命令文
英語の「命令文」でも「付加疑問文」を使うことができます。「○○しなさい」というキツイ意味合いが「○○してよね?」という柔らかい感じなるんです。
そして、形は【「命令文」+”will you/won’t you】です。
自分が「○○して」と言えるのは、目の前にいる相手だけですから”you”しか使わないんですね。
Turn down the volume, will you?
(ボリュームを下げてね?)
Turn down the volume, won’t you?
(ボリュームを下げてね。)
英語の「命令文」には「○○しないで」という意味の”Don’t ○○”もありますよね。その場合は、【”Don’t ○○”+”will you”】の形のみです。
Don’t turn down the volume, will you?
(ボリュームを下げないでね。)
Let’s
「○○しよう」と誘うときの”Let’s ○○”という英語表現でも「付加疑問文」を使うことができますよ。形は【”Let’s ○○”+”shall we”】だけです。
“Let’s”だけでも誘う表現なのですが、そこに「○○しませんか」というときに使われる”shall we”をつけることでより丁寧な雰囲気を出すことができます。
Let’s eat out tonight, shall we?
(今晩外食しませんか?)
おわりに
今回は、英語の「付加疑問文」について紹介しました。いかがでしたか?
英語の独特の感覚のものなので、自然に使いこなせるようになるまでは少し時間がかかるかもしれません。
まずは例文を繰り返し読んで、その感覚を口になじませましょう。慣れてきたら自分でもいろいろなパターンの文を作って練習してみて下さいね!