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英語の分詞構文の使い方!表現の幅を広げるための用法を説明!

 

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「分詞構文という言葉は知ってるけど、使い方がよくわからない!」そんな人はいませんか?

「分詞構文」は、「接続詞」を使わずに2つの事柄を並べて言いたいときに使われる形のことです。ただし、2つの事柄の主語は同じである必要があります。

慣れてしまえばそんなに複雑ではなく、とっても便利な文法のルールの1つです。どちらかというと、書き言葉でよく使われる形ですね。

今回は、英語の「分詞構文」の使い方を紹介します!

「分詞構文」の前に、「接続詞」について確認しておきたいという方は以下のリンクも参考にしてみて下さいね!

英語の接続詞の使い方!タイプ別に例文つきでしっかり解説!



はじめに

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詳しい使い方を見ていく前に、英語の「分詞」と「分詞構文」について簡単に確認しておきましょう。

「分詞」は2種類

そもそも、「分詞構文」の「分詞」とは一体何のことなのでしょうか?

英語の分詞は「現在分詞」と「過去分詞」の2種類です。

「現在分詞」の形は、いわゆる「動詞のing形」ですね。「進行形」や「動名詞」で使っていたあの形は、それぞれで役割は違いましたが「現在分詞」の形だったんです。

例えば、”play”であれば”playing”が「現在分詞」ということです。

「過去分詞」は、「受動態」や「完了形」で使われる動詞の形のこと。規則動詞であれば”ed”をつけるだけ、不規則動詞であれば動詞の形そのものが変化します。

例えば、規則動詞である”work”の「過去分詞」は”worked”、不規則動詞である”eat”の「過去分詞」は”eaten”です。

英語の「分詞」というのは、こんな風に動詞がある形に変化したものを指す言葉なんですよ。

「分詞構文」での「分詞」

今回紹介する英語の「分詞構文」での「分詞」の使い方は、ニュアンスごとに分けて6パターンです。

どのパターンにおいても使われる形は4つあります。では、その4つの形が持つ意味合いというのをあらかじめ確認しておきましょう。

①「現在分詞」の形

上でも説明した通り、「動詞のing形」のことです。

「ing形」と聞くと、「進行形」のイメージが強く「○○している最中」という意味合いのように感じますが、「分詞構文」では必ずしもそうではありません。

同じ「主語」が行っている2つの事柄のうちの一方の動作を表現しているだけです。

なので、内容によっては「○○したとき」や「○○しているのに」なんていう風に意味が変わってきます。

以下は、「現在分詞」が英語の「分詞構文」で使われる例です。

He broke his wrist playing in last night’s game.
(昨日の試合の最中に彼は手首を骨折した。)

②「過去分詞」の形

こちらも上で説明した通り、”ed”などをつけるだけの動詞か形を変える動詞の2つがあります。

これを「分詞構文」の中で使うと、内容によって「○○されたとき」や「もし○○されると」というように微妙にニュアンスが違ってくるのですが、基本の意味合いは「受動態」と同じです。

2つの事柄のうち、「主語が何かをされて」という表現をしたければ「過去分詞」を使います。

例えば、以下のような形です。

Left alone, his son didn’t care.
(一人ぼっちにされたけど、彼の息子は平気だった。)

③”not”+「現在分詞」または「過去分詞」の形

「分詞構文」では否定の意味合いも表現できます。

①②で紹介した「現在分詞」または「過去分詞」で否定の表現をしたければ、その前に”not”をつければいいのです。

否定の意味になるだけで、「現在分詞」や「過去分詞」が「分詞構文」の中で持つニュアンスというのは変わりません。

Not working hard, he was loved by everyone in the office.
(一生懸命働いてはいないけど、彼は会社のみんなに好かれている。)

④”having”+「過去分詞」の形

この形にすることで、過去のニュアンスを出すことができます。

2つのうちメインとなる事柄よりも前に、もう1つが起こったことを表す場合に使うことができます。

ここでの「過去分詞」の役割は②や③と違っていて、「受動態」のニュアンスはありません。

Having slept well last night, I feel very good this morning.
(昨日の夜はよく眠れたので、今朝は気分がいい。)

それでは、6つのパターン別に「分詞構文」の詳しい使い方を見ていきましょう!


「時」を表す使い方

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まずは「時」を表す「分詞構文」の使い方を見ていきましょう。

「○○したとき」や「○○したあと」のような内容を表したいときですね。「接続詞」の”when”や”after”などのニュアンスを持たせることができます。

“when”のニュアンス

まずは、「接続詞」の”when”を使った文を見てみましょう。

When he opened the window, he found a kitten in the yard.

「窓を開けたとき、彼は庭に子猫を見つけた」という内容の文です。

「接続詞」の役割を持つ”when”で表現できるのは、「○○したとき、○○だった」のように2つの出来事が同時に起こってる様子や「○○してから、○○した」のように順に2つの出来事が起こる様子です。

これを”when”を使わずに「分詞構文」の形で言うと、こうなります。

Opening the window, he found a kitten in the yard.
(窓を開けたとき、彼は庭に子猫を見つけた。)

窓を開ける動作というのは、彼がした行動のうちの1つなので「現在分詞」の”opening”を使っているんですね。

ちなみに、窓を開けたのが子猫を見つけた”he”と違う人物である場合は、「分詞構文」を使わずに表現します。

When she opened the window, he found a kitten in the yard.

「接続詞」の”when”については、以下の記事も参考にしてみて下さい。

英語「when」の使い方!疑問詞・接続詞での役割を覚えよう!

“as soon as”のニュアンス

「彼が通りを渡ってくるのを見てすぐに、僕は引き返した」という内容の文を”as soon as”で表現すると、こんな風になります。

As soon as I saw him crossing the street, I turned around.

「○○するとすぐに」と、間を置かずにすぐに次の行動に移った様子などを表現するときには”as soon as”を使うことができますね。

このニュアンスも英語の「分詞構文」で言うことが可能です。

Seeing him crossing the street, I turned around.
(彼が通りを渡ってくるのを見てすぐに、僕は引き返した。)

主語である「僕」がした行動なので、”seeing”という形の「現在分詞」を使っています。

“after”のニュアンス

英語の”after”は、「○○した後」を言うときに使われる言葉ですね。例えばこんな風に使います。

After I took a shower, I prepared for the party.

これを「分詞構文」で表現したのが以下の文です。

Having taken a shower, I prepared for the party.
(シャワーを浴びた後で、パーティーの準備をした。)

この内容では、「パーティーの準備をした」という事柄より前に「シャワーを浴びる」と言うことが終わっているので、【”Having”+「過去分詞」】の形を使っています。

これをもし”Taking a shower, I prepared for the party.”としてしまうと、「シャワーを浴びながら、パーティーの準備をした」という感じになってしまうので注意しましょう。


「譲歩」を表す使い方

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分詞構文の「譲歩」を表す使い方とは、「○○としても」や「○○だけども」というニュアンスでの使い方のことです。

“though”や”although”のニュアンス

“though”や”although”という英語の言葉を使って、「○○だけれども」の意味を持った文を作ると以下のようになります。

Though/although he works hard, he doesn’t receive acceptance by his supervisor.

「彼は一生懸命働いてるけど、上司に認めてもらえない」という内容です。

これを分詞構文で表現すると、こうなります。

Working hard, he doesn’t receive acceptance by his supervisor.
(一生懸命働いているのに、彼は上司に認めてもらえない。)

「一生懸命働く」というのは彼がしていることの1つですから、「現在分詞」の形で表現することができますね。

「理由」を表す使い方

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英語の分詞構文を使って、「○○だから」や「○○なので」のように「理由」を表現することもできるんです。

“because”のニュアンス

“because”というのは「理由」を言うときの英語の言葉としておなじみですが、基本的には「相手がその理由をしらないとき」に使われます。

ある出来事に関して、「これが理由なんですよ」とハッキリ示したいときに使われるんです。

例えば、「息子がひどい咳をしてるから、病院に行かないといけない」という内容であれば、このように言いますね。

My son has to go to the hospital because he’s suffering from a bad cough.

これを「分詞構文」の形で言うと、このようになります。

Suffering from a bad cough, my son has to go to the hospital.
(息子はひどい咳で苦しんでるから、病院に行かないといけないの。)

この文では「息子」が「主語」ですね。その息子が「ひどい咳で苦しんでいる」わけですから、”suffering”と「現在分詞」で表現することができるんですね。

“as”や”since”のニュアンス

“as”や”since”も「理由」を伝えたいときに使われる英語の言葉です。

ですが、”because”と違って「その理由を相手がもうすでに知ってるとき」や「誰が見てもわかるけど、あえて補足的に理由をつけたいとき」に使われます。

ちなみに、“as”より”since”の方がカジュアルな印象です。

As/Since this manga is sold all over the world, it is also popular among people overseas.

「世界中で売られているから、この漫画は海外の人たちにも人気がある」という内容の文ですね。

これを「分詞構文」で表現すると、以下のようになります。

Sold all over the world, this manga is also popular among people overseas.
(世界中で売られているから、この漫画は海外の人たちにも人気があるんだよ。)

こちらは”this manga”が「主語」で、「売られている」という受け身の意味合いなので「過去分詞」の”sold”を使うといいですね。

ちなみに、”as”については以下の記事を参考にしてみて下さい。

英語「as」の使い方!同等・理由・役割を意味する単語を覚える!

「結果」を表す使い方

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ある出来事があって「結果○○になった」というような内容を話すときにも「分詞構文」の形を使うことができます。

“and”のニュアンス

「結果」を表すときには、「そして」を意味する”and”が使われますね。例えば、こんな風に言います。

The big typhoon hit the area and it caused the traffic confusion.

「大きな台風がその地域を直撃した、そしてそれが交通の乱れの原因となった」ということを言っている文です。

では、この内容を英語の「分詞構文」で表現してみましょう。

The big typhoon hit the area, causing the traffic confusion.
(大きな台風がその地域を直撃して、交通の乱れの原因となった。)

「主語」である「大きな台風」が、「交通の乱れの原因となっている」ので、「現在分詞」の形を使います。

「条件」を表す使い方

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続いては、「○○なら」や「○○すると」などの「条件」を表す分詞構文の使い方についてです。

“if”のニュアンス

「もし」という条件を設定して話すときに使われる英語の言葉といえば、”if”ですね。

例えば、「もしそれをガスの近くで使ったら爆発するよ」という内容はこんな風に言うことができます。

If it is used near gas, it will explode.

では、この”if”のニュアンスを「分詞構文」で表現するとどのようになるでしょうか?

Used near gas, it will explode.
(もしガスの近くで使ったら、それは爆発するからね。)

主語である”it”が「使われる」わけですから、「分詞」の形は「過去分詞」にして受け身のニュアンスを表現しなくてはいけません。

“if”については、以下の記事も読んでみてくださいね。

「仮定法」の英語!過去や未来を「if」を使って「もしも」で話す!

「同時」を表す使い方

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「○○しながら△△する」のように、同時に何かを行ってる様子を表現するときにも英語の分詞構文を使うことができます。

“while”のニュアンス

“while”という接続詞には「○○の間」という意味があり、あることの最中に別のことも同時進行で行っていることを表現するときに使われます。

例えば、「うちの嫁は鼻歌を歌いながら、お風呂を洗ってたんだ」ということを言いたければこんな感じ。

My wife was humming to herself while my she was washing the bathtub.

この”while”の持つニュアンスを英語の「分詞構文」で表現するとこうなります。

Humming to herself, my wife was washing the bathtub.
(鼻歌を歌いながら、うちの嫁はお風呂を洗っていた。)

“my wife”が行っていた行動なので、この場合は「分詞」は”humming”という形を使います。

“while”については、以下の記事も参考にしてみて下さいね。
英語「during」と「while」の違い!「○○の間」を表現する英単語!

“as”のニュアンス

先の項目でも別の役割として登場しましたが、英語の”as”にはいろいろな役割があります。

そしてその中の1つに「○○したとき△△だった」など、同時に起こったことを表現する役割があるんです。

As Jack smiled excitedly, he opened the present from his daughter.

「ジャックは嬉しそうに微笑んで、娘からのプレゼントを開けた」という内容になります。「微笑んだこと」と「プレゼントを開けたこと」が同時に起こってるイメージですね。

このニュアンスも英語の「分詞構文」で伝えることができます。

Smiling excitedly, Jack opened the present from his daughter.
(嬉しそうに微笑んで、ジャックは娘からのプレゼントを開けた。)

主語であるジャックがその時にした行動なので、「分詞」の形は”smiling”となっています。

別項目でも紹介しましたが、”as”については以下の記事を参考にしてみて下さい。

英語「as」の使い方!同等・理由・役割を意味する単語を覚える!

おわりに

今回は、英語の「分詞構文」について紹介しました。いかがでしたか?

冒頭でも書いた通り、英語の「分詞構文」は書き言葉で使われることが多く、話し言葉ではしっかりと「接続詞」が使われる割合が高いです。

なので、会話ではあまり聞かれないかもしれませんが、英語の文章を読むときや自分で何かを書くときには必要になってくる知識と言えます。

内容によって表現しているニュアンスが少しずつ変わってくるので、役割をしっかりと理解しながら使い方の練習をしていきましょう!

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