「なんとなく」を英語で!曖昧なことを伝えるときのフレーズ24選!
「特に理由はないけど、今日はカレーが食べたい気分だな。」とか「なんでかわからないけど、あの子のこと好きだなぁ。」とか、はっきりしない曖昧な気持ちを伝えたい時ってありますよね?
そんな時に便利なのが「なんとなく」という言葉ですが、これって英語で何と言うのでしょうか?
今回は、この「なんとなく」という英語フレーズを様々なシチュエーションに分けて、紹介していきます!
定番の「なんとなく」
まずは、特別な理由や目的がない時の曖昧な気持ちを伝える、定番の英語フレーズを紹介します。
I kind of ○○.
なんとなく◯◯だ。
“kind of”には「どちらかといえば」「ある程度」という意味があります。
特別理由がないことや、程度がはっきりしないこと、断定は避けたいこと、など曖昧なこと全般を表せる定番の英語表現です。もともとカジュアルな言い方ですが、もっとカジュアルに短く”kinda”と言うとよりネイティブっぽいですね。
A: How’s your new English teacher?
(新しい英語の先生どう?)
B: I kind of like him. He’s really easy to talk to.
(なんとなく好きだよ。とっても話しやすいし。)
こんな風に、動詞だけでなく形容詞の前でも使えますよ。
He’s kind of handsome. (彼ってなんとなくイケメン。)
That’s kind of interesting. (なんとなく面白いね。)
I feel somewhat ○○.
なんとなく○○と感じる。
“somewhat”には、「多少」「いくらか」という意味があり、物事の程度を表します。
◯◯には形容詞を入れて、「どれくらいかはっきりしないけど、ある程度は」というニュアンスで使えますよ。
A: I feel somewhat nervous about today’s presentation.
(なんだか今日のプレゼン緊張するな。)
B: Don’t worry. I’m sure you’ll do well as usual.
(心配するなよ。きっといつも通り上手くやれるよ。)
For some reason, ○○.
なんとなく、○○。
“for some reason”は、「どういうわけか」という意味です。
「具体的な理由ははっきりしないけど」というニュアンスを表せます。
A: I used to always crave sweets, but for some reason, I don’t like them any more.
(前は甘いものが大好きだったんだけど、なんだかもう好きじゃないんだ。)
B: I guess your taste buds have changed.
(味覚が変わったんだろうね。)
Somehow, ○○.
なんとなく、○○。
英語”somehow”には、「なんとかして」という意味もありますが、ここでは「どういうわけか」「不思議と」という意味です。
“for some reason”と同じで「具体的な理由はないけど」という使い方ができますよ。
A: Somehow, I feel lazy today.
(なんとなく今日はダラダラしたい気分。)
B: You’ve been so busy these days. You should be lazy sometimes.
(最近ずっと忙しかったじゃん。たまにはダラダラしたら。)
I don’t know why, but ○○.
なんでかわからないけど、なんとなく○○。
こちらは、「なんでかわからないんだけど」と前置きしておくことで、曖昧なニュアンスを伝えることができるフレーズです。
A: I don’t know why, but I feel tired.
(なんでかわからないけど、なんだか疲れた。)
B: It happens. Take a good rest.
(そうゆうこともあるよ。ゆっくり休みなよ。)
I think ○○.
なんとなく○○と思う。
“I think”はおなじみ「〜と思う」という意味の英語ですね。
最初に”I think”を言うだけで、曖昧なニュアンスを表せます。断言するのは避けたい、あえて表現を和らげたい、という場面で使える英語フレーズです。
A: I think I’m hungry.
(なんかお腹がすいたな。)
B: Okay, let’s take a break.
(オーケー、ちょっと休憩しようか。)
質問に答える時の「なんとなく」
相手からの質問に対して、「特に理由はないよ」と答えたい時の英語フレーズを紹介します。
For no reason.
理由はないよ。
とてもシンプルですね。「特に理由なんてないよ」と答えるとき、ネイティブもよく使っている英語表現です。
A: Why did you buy a new cell phone?
(なんで新しい携帯買ったの?)
B: For no reason.
(理由はないよ。)
また、”for”を省略して短く言うこともできますよ。
No reason.(理由はないよ。)
Just because.
ただなんとなく。
“because”は「なぜなら〜だから」と理由を表す時の英語ですね。ここでは、”because”のあとに何もつけません。
「ただ」「単に」という意味の”just”とセットで、「説明するほどの特別な理由なんてないよ」というニュアンスで使います。
A: Why did you take a day off yesterday?
(なんで昨日お休みとったの?)
B: I don’t know. Just because.
(わかんない。ただなんとなくだよ。)
Because I wanted to.
ただそうしたかっただけ。
“I wanted to”は「〜したかった」という意味。特別な理由はないけど〜したかった、という場面で使える英語フレーズです。
また、相手を喜ばせたくて何かした時、相手に「なんで?」と聞かれて正直にそう言うのはちょっと恥ずかしいな、という場面でも、この表現を使えば自分の好意が伝わりますよ。
A: Why did you buy me flower? Today is not a special day, is it?
(なんでお花なんて買ってくれたの?今日って何か特別な日だった?)
B: Because I wanted to.
(ただそうしたかっただけ。)
同じようなニュアンスで、こんな風に言うこともできますよ。
Because I felt like it.(ただそうしたかっただけ。)
Just asking.
ただ聞きたかっただけ。
相手に質問したら、なんでそんなこと聞くの?と逆に聞かれてしまうことってありますよね。
そんな場面で使えるのがこの英語フレーズ。「ただ聞きたかっただけ」というニュアンスです。
A: Why are you asking me such a question?
(なんでそんなこと聞くの?)
B: Just asking. No reason.
(ただ聞きたかっただけ。理由は特にないよ。)
似たような表現ですが、好奇心でちょっと気になっただけ、という場合はこんな風にも言えますよ。
Just curious.(ちょっと気になっただけ。)
Kind of.
なんとなく。
Yes/Noを聞かれる質問をされて「どちらかといえばYes」と答えたい時は、このフレーズがぴったり。
すでに紹介しましたが、”kind of”は「どちらかといえば」「やや」という意味でしたね。
A: I went to a Japanese restaurant yesterday and tried sushi for my first time.
(昨日、日本食レストランに行って、初めてお寿司を食べたんだ。)
B: Oh really? Did you like it?
(そうなの?口に合いましたか?)
A: Yeah, kind of. It was very different.
(うん、なんとなくね。すごく独特だったよ。)
Somewhat.
なんとなく。
こちらの英語フレーズも「どちらかといえばYesよりだ」と答えたい時に使えますよ。
A: Do you remember Jessy? He is a bartender at the bar we went to the other night.
(ジェシーって覚えてる?この間一緒に行ったバーでバーテンダーやってた人なんだけど。)
B: Somewhat. Why?
(なんとなく。なんで?)
A: I’m seeing him now!
(彼と付き合うことになったの!)
「なんとなく」わかる
続いて、わかる気がする、心当たりがある、など「なんとなく」わかるという場面で使うフレーズを紹介します。
It looks familiar.
なんとなく見覚えがある。
英語”familiar”には、「よく知っている」「なじみがある」という意味があります。
「〜に見える」という意味の”look”とセットで「どこかで見たような気がする」というニュアンスになります。日常生活のいろんな場面で使えるので、覚えておくといいですよ!
A: This is for you!
(これ、君にあげるよ!)
B: Thank you! It looks familiar.
(ありがとう!なんだか見覚えがあるな。)
A: Yeah, we saw this a while ago at the shopping mall. You said you wanted it.
(うん、少し前にショッピングモールで見たやつだよ。これ欲しいって言ってたよね。)
It sounds familiar.
なんとなく聞き覚えがある。
こちらも”familiar”を使った、定番の英語フレーズ。
「〜に聞こえる」という意味の”sound”を使って、「どこかで聞いた気がする」というニュアンスになります。
A: Have you heard of this song?
(この曲、聞いたことある?)
B: Oh, it sounds familiar! What is it called?
(あぁ、どこかで聞きた気がするよ!なんていう曲?)
There is something familiar about ○○.
○○にはどこかなじみがある。
“something familiar”は、「どこかなじみがあるもの」「どこか身近に感じるもの」という意味があります。
人やものについて、どことなく身近に感じる、どこかで見聞きしたような気がする、といった場面で使えますよ。
A: There is something familiar about this guy in the photo.
(この写真の男の人、どこかなじみがあるな。)
B: Oh, he’s actually your uncle, but passed away when you were an infant.
(あら、その人はあなたのおじさんなのよ、でもあなたが小さい頃、亡くなってるの。)
That rings a bell.
心当たりがある。
この英語フレーズは、直訳すると「それはベルを鳴らす」です。頭の中でベルが鳴る様子から、「ピンとくる」「心当たりがある」といったニュアンスになります。
A: Do you remember meeting my friend, Lisa at the party the other day? She’s having a baby!
(この前のパーティーで、友達のリサに会ったの覚えてる?彼女、妊娠してるんだって!)
B: Her name rings a bell, but I can’t remember who she was. I’ve met many of your friends there.
(名前は心当たりあるけど、どんな人だったか思い出せないな。パーティーで君の友達にたくさん会ったからなぁ。)
このフレーズは、疑問形でもよくネイティブが使っているので、こちらも紹介します!
Does it ring a bell? (心当たりある?)
I think I know it.
なんとなくわかる。
こちらの英語フレーズも、確信はないけどわかる、心当たりがある、といったニュアンスを表せます。
A: This TV series is so interesting! I can’t wait for the next episode!
(このテレビ番組、本当に面白いね!次の回が待ち遠しいよ!)
B: Really? It’s kind of predictable. I think I know what’s gonna happen next.
(そう?なんだかありきたりな気がする。次に何が起きるか、だいたいわかるし。)
I can sense it.
なんとなくわかる。
英語”sense”は、「直感的にわかる」「感覚的にわかる」という意味。
「雰囲気からどことなくわかる」といったニュアンスで使える英語フレーズです。
例えば、相手が何も言わないのに、気持ちが伝わってきてわかる時や、誰かが説明したわけではないけど、周囲の状況が感じ取れる、といった場面で使えますよ。
A: Hey is there something bothering you? I can sense it.
(ねぇ、何か気になってることがあるんじゃない?なんとなくわかるんだけど。)
B: Thanks for your concern, but I don’t wanna talk about it now.
(心配してくれてありがとう、でも今はそのこと話したくないんだ。)
「なんとなく」違和感がある
理由はわからないけど、どことなくしっくりこない、という場面で使える英語フレーズを紹介します。
It doesn’t feel right to me.
なんとなく違和感がある。
“not feel right”は、英語で「何かおかしい」「しっくりしない」という意味。
どことなく違和感があるとき、ネイティブもよく使う定番の英語表現です。
A: How’s the fit? Can I get you a different size?
(どうですか?違うサイズをお持ちしましょうか?)
B: Well, the size is fine, but it doesn’t feel right to me.
(うーん、サイズは合っているんだけど、なんだか違和感があるな。)
ちなみに、”just”を付け加えると、違和感がある様子を強調することもできます。
It just doesn’t feel right to me. (なんとなく違和感がある。)
Something isn’t right.
なんとなく違和感がある。
“something is not right”で、「何かがおかしい」という意味です。こちらも違和感を表せる定番の英語表現です。
A: Something isn’t right about him today that I can’t put my finger on…
(今日の彼どことなく違和感がある、何かはよくわからないけど…。)
B: Really? I guess you’re just thinking too much.
(そう?ただの考え過ぎでしょ。)
こちらも、”just”を付け加えて、違和感を強調することもできますよ。
Something just isn’t right.(なんとなく違和感がある。)
Something is missing.
何かが足りない気がする。
行方不明の人を表す時によく使われる英語”missing”ですが、ここでは「不足している」「欠けている」といった意味で使います。
「何かわからないけど、足りないものがある気がする」といった違和感を表せますよ。
A: Do you like the new smoothie I made?
(新しいスムージーの味はどう?)
B: Hmmm, something is missing. What did you put in it?
(うーん、何かが足りない気がする。何入れたの?)
Something is wrong with ○○.
○○には違和感がある。
“wrong”は英語で「間違って」「不適切な」という意味。「何か原因かわからないけど、どこか異常がある」と感じている時に使える英語フレーズです。
◯◯には、ものや人を入れることができます。機械や道具の様子がおかしい時、体の具合いが悪い時、人の様子が不自然な時など、様々な場面で使えますよ。
A: Something is wrong with my bike. I hear weird sounds when I ride it.
(私の自転車なんだかおかしい。乗ってると変な音がするの。)
B: Oh that’s not good. Do you want me to check it out?
(それはよくないな。みてあげようか?)
It looks strange.
見た目に違和感がある。
“look”は「〜に見える」、”strange”は「変な」「おかしい」という意味の英語ですね。
「どことなく見た感じが変」といったニュアンスを表せる英語フレーズです。
A: The photo of you looks strange.
(この写真のあなた、なんだか違和感がある。)
B: Oh that’s probably because I used a filter.
(あぁ、それはたぶんフィルターを使ったからだよ。)
臭いに違和感があるものについては、こんな風に言います。
It smells strange.(なんだか変な臭いがする。)
I have a bad feeling about ◯◯.
なんとなく嫌な予感がする。
“bad”は「悪い」「不快な」という意味の英語ですね。
この英語フレーズは、違和感の中でも、何か悪い事が起きそうだ、嫌な予感がする、といった場面で使えます。
A: I have a bad feeling about today.
(今日はなんだか嫌な予感がする。)
B: What’s wrong? Did you have a bad dream?
(大丈夫?変な夢でも見た?)
似たようなニュアンスで、こんな言い方ができますよ。
I have a funny feeling. (なんとなく嫌な予感がする。)
おわりに
いかがでしたか?
英語の「なんとなく」は、シチュエーションによってたくさんの言い方ができますね。
曖昧なことは言葉で説明しにくいと思いがちですが、ぜひ紹介した英語フレーズを使って、曖昧な気持ちもコニュニケーションしていきましょう。会話の幅が広がりますよ!