「念のため」は英語で?もしもの時に一応備えるフレーズ10選!
「念のための確認したいんだけど…。」
「雨が降りそうだから、念のため傘を持っていこう。」
など、もしもの時のために備えて何かするとき、英語ではどんな風に言ったらいいのかご存知でしょうか?
今回は、3つのシチュエーションにわけて、「念のため」の英語表現を紹介していきます。
念のため◯◯する
まずは、もしもの時に備えて◯◯する、と言いたいときに使える英語フレーズを見ていきましょう。
Just in case,
念のため、
“case”は英語で、「場面」「状況」といった意味。”just in case”で「何かあった場合に備えて」というニュアンスになります。
日常生活の色々な場面で気軽に使える、とても一般的な英語表現なので、ぜひ覚えておきましょう。口癖のように使っているネイティブも!
ちなみに、文の始めでも最後でもどちらにつけても大丈夫ですよ。
A: Seems like it’ll rain later tonight.
(今夜は雨が降りそうな感じだね。)
B: Yeah, I’ll take an umbrella just in case.
(そうだね、念のため傘を持って行くよ。)
また、”just in case”の後に、万が一の状況をつづけて説明することもできますよ。
I’ll take an umbrella just in case it rains. (雨が降った時のために備えて、傘を持って行くよ。)
Just to be on the safe side,
念のため、
“on the safe side”は直訳すると「安全な側にいる」、つまり「問題が起こらないように」というニュアンスになります。
何かまずい事が起こりそうな時に、「大事をとって」「万が一に備えて」と言いたい場面で使える英語フレーズですよ。
こちらも、文の始めでも最後でもどちらにつけても大丈夫です。
A: I feel that my dog is eating less these days…I hope I’m just thinking too much.
(なんだか最近うちの犬があんまり食べてない気がするんだ…ただの思い過ごしだといいんだけど。)
B: Just to be on the safe side, you should take him to the veterinarian.
(大事をとって、獣医に連れていったらどうかな。)
Just to be sure,
念のため、
英語”sure”は「もちろん」という意味でよく使っていると思いますが、ここでは”be sure”で「確信している」「確かな」といった意味になります。
何か不安に感じている時や不確かなことがある時に、それを「確実にするため、◯◯する」といったニュアンスがありますよ。
こちらの表現も、文の始めでも最後でもどちらにつけても大丈夫です。
A: How many cans of beer do we need to buy?
(ビール何本買ったらいいかな?)
B: Actually I don’t know how many people are coming tonight. Let’s get 24 cans just to be sure.
(今日は何人来るのかよくわかんないんだよね。一応、24本買っとこうか。)
こんな風に、「確かめる」という意味の”make sure”を使っても、同じようなニュアンスが表せますよ。
Just to make sure,(念のため、)
念のための連絡だけど
続いて、すでに連絡済みだけど、相手に念押しをしたい場面で使える英語フレーズを紹介します。
Just a friendly reminder,
念のための連絡だけど、
“reminder”は「催促」「リマインダー」という意味の英語です。スケジュール管理アプリなどで、リマインダー機能を使っている人もいるかもしれませんね。
“just a reminder”で「ちょっとしたリマインダーだけど」といったニュアンス、そこに”friendly”を付け加えることで、より丁寧な言い回しになりますよ。相手に念押しで連絡したい時に便利な英語フレーズです。
A: Just a friendly reminder, we have a conference call at 7am tomorrow morning with a Japanese design firm.
(一応、連絡だけど、明日は朝7時から日本のデザイン会社と電話会議があるからね。)
B: That’s right. Thank you for reminding me.
(そうだったね。思い出させてくれて、ありがとう。)
他にも、こんな風にも言えますよ。その時の気分によって、使い分けてみてくださいね。
This is a friendly reminder,(念のための連絡だけど、)
This is just a reminder,(念のための連絡だけど、)
May I remind you that ◯◯?
念のための連絡だけど、◯◯です。
“remind”は「思い出させる」という意味で、”reminder”の動詞形です。
フレーズ全体を直訳すると「◯◯のことをあなたに思い出させてもいいでしょうか?」となり、そこから「念のため、◯◯のことをお知らせしますね」というニュアンスで使います。
A: May I remind you that your report has to be submitted by tomorrow?
(一応、連絡だけど、レポートは提出は明日までだからね。)
B: Yes, that’s right. I’m working on it now.
(はい、了解です。今ちょうど取り組んでいます。)
“may”の代わりに”can”を使うと、もう少しカジュアルな言い方ができますよ。
Can I remind you that ◯◯?
また、紹介したフレーズでは”that”に続けて◯◯に文を入れますが、動詞を入れたい場合は”to”を、◯◯に名詞を入れたい場合は”of”を、それぞれ使いますよ。
May I remind you to submit your report by tomorrow? (念のための連絡だけど、レポートは明日までに提出してね。)
May I remind you of your report? (念のための連絡だけど、レポートどうなってる?)
I must remind you that ◯◯.
念押ししておきたいんだけど、◯◯です。
こちらは、「〜しなければならない」という意味の”must”を使った英語フレーズです。
“must”を使うとキツい言い方になりそうですが、ここでは相手が忘れているかどうかはあまり関係ありません。「とても重要なことだから、念押ししておきたい」というニュアンスで使います。
A: I must remind you that Victoria street is known for its high crime rate. You should never go there.
(念押ししておきたいんだけど、ビクトリア通りは犯罪率が高くて有名な場所だから。行っちゃだめだよ。)
B: OK. I won’t go there.
(わかった。その辺へは行かないよ。)
念のための確認だけど
続いて、相手に念押しで再確認したい時に使える英語フレーズを紹介します。
Just to confirm,
念のための確認だけど、
“confirm”は英語で「確認する」という意味があります。
こちらは、念押しで再確認したい時に使える英語フレーズです。すでに確認済みのことをもう一度聞く時は少し気が引けると思いますが、”Just to confirm,”と言ってから確認すれば、相手も悪い気はしませんね。
A: Just to confirm, are you coming to the party at 6pm?
(一応、確認なんだけど、パーティーには6時に来るって言ってたっけ?)
B: Yeah, but actually I’ll be a little bit late.
(うん、でも実はちょっと遅れそうなんだ。)
Just to double check,
再確認だけど、
英語”double check”は、日本語でもおなじみ「ダブルチェックする」「再確認する」という意味で使いますね。
“Just to confirm,”と同じような場面で、念押しで再確認をしたい時に使えるフレーズです。
A: Just to double check, is there a reservation for tonight under Brian?
(一応、再確認したいんですが、今夜、ブライアンという名前で予約は入っていますよね?)
B: Yes, theres is at 7pm for 4 people.
(はい、夜7時から4名様でご予約入っていますよ。)
A: Perfect. I’ll see you later.
(よかった。ではまた後ほど。)
Just to make sure,
念のための確認だけど、
“Just to make sure,”は「何かを確実にするため◯◯する」というニュアンスですでに紹介しましたね。
ここでは、疑問文の前につけて使います。不確かな事柄について、「一応、確認しておきたい」というニュアンスを表すことができますよ。
A: Can you exchange these shoes for a red pair? Here’s a receipt.
(この靴を赤に交換してもらえますか?レシートはこれです。)
B: Yes, for sure. We have red in stock. Just to make sure, is your shoe size 7?
(はい、もちろん。赤は在庫があるので大丈夫ですよ。一応、確認ですが、靴のサイズは7で間違いないですか?)
念のため言っておくけど
最後に、記録として残しておきたい、これは先に言っておきたい、という場面で使う英語フレーズの紹介です。
Just for the record,
念のために言っておくけど、
“record”は英語で「記録」という意味で、フレーズ全体を直訳すると「記録ために言うけど」となります。
相手にちゃんと知っておいてほしい事がある時に使える英語フレーズで、「一応、言っておくけど」「はっきり言っておくけど」といったニュアンスがありますよ。
A: Just for the record, it is mandatory that all employees must be able to work evenings and weekends.
(念のために言っておくけど、スタッフはみんな夜と週末に働けることが必須なんです。)
B: That’s okay.
(わかりました。)
おわりに
いかがでしたか?
日本語の「念のため」は、様々な場面で使える万能な言い回しですが、英語ではその時の状況によって色々な言い方ができますね。
小さい事から大きい事まで、もしもの時のため事前に備えておきたい場面は、日常生活でもたくさんあると思います。ぜひ紹介したフレーズを使いこなしてみましょう!