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前置詞「for」の使い方!方向・目的・範囲を表すための英語!

 

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前置詞の”for”と聞いて、どんな意味を浮かべますか?「○○のため」「○○間」など、他の前置詞と同様にたくさんの意味がありますよね。

バラバラに感じるそれらのイメージですが、全て”for”の持つ「何かに向かってる」という共通のイメージが隠れているんです。

では、そのイメージを感じながら”for”の使い方を見ていきましょう。今回は前置詞”for”の使い方を紹介します!



方向を表す「for」の使い方

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「方向」を表す”for”は「場所」に対してはもちろんですが、人の気持ちがある事柄に対して向いているというようなときにも使われます。

「○○に向かって」

出発した方向を示すときに”for”を使います。ただし、そこに「到着した」というニュアンスは含んでいません。単に「そっちの方へ行った」という意味合いなのです。

Mr.Jones left for Washington D.C. last night.
(ジョーンズさんは昨晩ワシントンに向かった。)

この場合、ジョーンズさんがワシントンに向かったということしか伝えていません。なので、この話をしている時点でジョーンズさんが到着したどうかはわからないのです。

他にもこんな例があります。電車の英語案内でこのような表現を耳にしたことはありませんか?

This train is bound for Ueno.
(この電車は上野方面行きです。)

これは「上野が到着点です」という意味ではないのです。ただ単に電車が向かう方向を知らせているんですね。「上野方面に行きます」という意味になります。

「○○に賛成して」

ある人の意見に賛成するときにも”for”という言葉が使われます。自分の気持ちがその人の意見やアイディアの「方向」に向いているという感覚ですね。

I’m for Mr. Anderson’s idea.
(アンダーソンさんのアイディアに賛成です。)


目的を表す「for」の使い方

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ある「目的」があって何か行動をする場合にも”for”で表現することができます。

「○○のため」

その行動が「誰かのため」「何かのため」など、何か目的があって行われるときに”for”が使われます。

I made a skirt for my daughter.
(娘のためにスカートを作った。)

他に”for”と共によく使われる動詞には以下のようなものがあります。

buy(買う)

get(得る)

find(見つける)

cook(料理する)

choose(選ぶ)

sing(歌う)

これらはあくまでも一例ですが、どの動詞も自分一人だけでもできることばかりです。

先程の例文で言うと、”I made a skirt.”(私はスカートを作った。)だけでも行為としてはもちろん、文章としても成立します。

その行為が「目的」としてある人や物の方に向かっているときに、”for”を使って表現するのです。

「○○を求めて」

何かを必要としてある行動をするときにも”for”を使って表現します。その行動が必要としているものに向かっているイメージです。

例えば、「手伝いや助けを求めて、ある人にお願いした」というときにはこのようになります。

My younger sister asked for my help.
(妹は私に手伝いを頼んだ。)

この文の場合、”my help”が妹にとっての「目的」となっています。

その他に「散歩」や「食事」などの「目的」を求めて出かけるというときにも”for”を使うことができます。

I went out for a walk.
(散歩に出かけた。)

何かゴールがあって出かけたのではなく、あくまでも「歩くこと」つまり「散歩」が目的なので”for”のイメージが合っているんですね。

他に「目的」として以下のような表現も使われます。

for a drink(飲み)

for a meal(食事)

for a swim(水泳)

ちなみに「何のために?」や「何を探しているの?」と「目的」を尋ねる表現の中でも”for”を使います。

What for?
(何のために?)

ある人の行動が何の目的に向かっているのかを聞いてます。

What are you looking for?
(何を探しているの?)

相手の「探している」行動が何を求めて行われているのか疑問に思っているというニュアンスです。


範囲を表す「for」の使い方

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“for”には「3日間」「7時間」などの時間の「範囲」を表す使い方もあります。

「○○間」

「○○を○○間した」など表現するときに”for”を使いますね。

「これは”for”のイメージとは違う気がする・・・」と思う方もいるかもしれませんが、実はこれもしっかりと「何かに向かっている」というイメージが活きてるんですよ。

結果として「3時間」になったというだけで、それを行っている最中は「まだ分からない”行為の終り”に向かっている」というところが”for”のイメージなんですね。

My son uses the smartphone for 3 hours a day.
(うちの息子は1日に3時間スマホを使います。)

具体的な数字を使わなくても、”for”を使って時間の範囲を表す使い方もあります。例えばこんな表現です。

for a few days(数日間)

for several months(数か月間)

for a long time(長い間)

for many years(何年間)

ただし、この使い方の疑問文で「どのくらいの間?」と聞くときには”for”を使わずに以下のようになります。

How long did you study?(どのくらいの間、勉強してたの?)

時間の「範囲」を尋ねるときには”How long?”を使います。

おわりに

今回は前置詞”for”の使い方を紹介しました。いかがでしたか?

「方向」「目的」「範囲」という使い方に絞って紹介しましたが、どの使い方も「何かに向かっている」という共通イメージを活かした使い方になっています。

一度に全部身につけるのは大変なので、まずはポイントを絞って”for”の使い方に慣れていくようにしてみましょう!

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