英語「to」の使い方!前置詞・不定詞での表現をマスターする!
英語でよく使われる言葉というのはいろいろありますが、その中の1つが”to”ではないでしょうか?
この”to”は「前置詞」と「不定詞」の2つのパターンで使われます。今回はそれぞれのパターンでの”to”の使い方を紹介します!
前置詞「to」の使い方
前置詞の”to”は他の前置詞と同様にいろいろな使われ方がありますが、基本は「ある場所から出た矢印が別の場所に着いている」というイメージです。
ここで説明するのは前置詞としての”to”なので、その後には必ず「名詞」や「動名詞」など「名詞グループ」の言葉が続きます。
それでは前置詞”to”の使い方を見ていきましょう!
場所に対して
行き先を示すのと同時に、その場所に「着いた」ことまで含むのが”to”です。伸ばした矢印が、きちんと「目的地」についているというイメージです。
My mother went to Tokyo yesterday.
(母は昨日東京に行った。)
この使い方は感覚的に身についているかたも多いかもしれませんね。ですが、そこにはしっかりと”to”のイメージが隠されているんですよ。
“to”を使って表現する「行った」の中には「家を出て東京に向かって、しっかりと辿り着いた」というニュアンス含まれています。
人に対して
場所に関してだけではなく、物についてもそのイメージが使えます。ある者がある人の手に渡って「着いた」という風に考えてみましょう。
I’ll give this watch to my boyfriend.
(この時計を彼氏にあげるの。)
“give”というのは「○○をあげる」という意味。物をあげるということは、「自分の手からその物が離れてある人のもとへたどり着く」です。なので、”to”のイメージが使うことができます。
lend(貸す)
show(見せる)
pass(渡す)
sell(売る)
send(送る)
teach(教える)
tell(伝える)
ここに挙げた動詞は一部ですが、どれもその行為を受け取る相手がいないと成り立たないものばかりです。
自分だけでは「貸すこと」も「売ること」も「教える」こともできません。対象になる相手がいることで、初めて完成する行為なのです。
不定詞「to」の使い方
不定詞として使われる”to”のあとは必ず「動詞の原形」が続きます。前置詞とは役割が違うのは当然ですが、このことも前置詞の”to”と不定詞の”to”を見分ける大きなポイントになります。
それでは、不定詞”to”の使い方を紹介します!
○○すること
「テレビを見ること」「料理をすること」など、ある動作を名詞として表現したいときに”to”を使うことができます。いわゆる「名詞的用法」と呼ばれる使い方です。
例えば、「犬が好きだ」と言いたいときには
I like dogs.
と言うことができますよね?「好き」という意味の「動詞」として”like”を使うとき、その次に来るのは必ず「名詞」です。この場合、”dogs”というのは「犬」という「名詞」になります。
なので、「料理をするのが好きだ」と言いたいときに
I like cook.
とは言えません。なぜなら、「料理をする」という意味の”cook”は「動詞」だからです。「動詞」である”like”の次に「動詞」の”cook”を続けることはできません。
では、どうすればいいか?
そこで使えるのが”to”です。“to+動詞の原形”とすることで、「動詞」が「名詞」の役割に変わってしまうのです。
I like to cook.
(私は料理をすることが好きだ。)
このように表現すれば良いのです。
他にも”to+動詞の原形”を主語として使うこともできます。
To study hard is important.
(勉強を一生懸命することは大切です。)
○○するための
「これは○○するための○○だよ」と、ある物が何かをするために使われるなどの説明をしたいときにも、”to+動詞の原形”が役立ちます。
「名詞」について説明をする形容詞のような役割をするパターンです。これが学校で習ったときに聞いた「形容詞的用法」という使い方です。
「形容詞」そのものの役割といえばこんな感じですね。
This flower is beautiful.(この花は美しい。)
“flower”という「名詞」を”beautiful”という形容詞で説明しています。
This is an interesting TV program.(これはおもしろいTV番組だ。)
「名詞」である”TV program”を”interesting”で説明してますね。
“to+不定詞”は、このような「形容詞」の役割を果たすことができるのです。
ただ、1つ気をつけなくてはいけないのが“to+不定詞”を使って「名詞」を説明するときは名詞の後ろにしか置けないということです。
This is the best way to improve English.
(これは英語力を向上させる一番の方法です。)
○○するために
ある行動について「副詞」のように情報を加える役割をする「副詞的用法」という使い方もあります。「目的」や「原因」などを述べたいときに使われる形ですね。
そもそもの「副詞」の役割というのは以下のようなものがあります。
I sometimes go to the movie theater.(私は時々、映画館に行く。)
この中の「副詞」は”sometimes”です。”I go to the movie theater.”だけでも文としては間違っていないし、当然意味も通じます。ですが、その「行動」について「時々なんですよ」という情報を加えるために”sometimes”が使われています。
このようにある行動について情報を加える「副詞」のような働きが”to+動詞の原形”にもあるんです。
「○○するために」「○○したから」などのニュアンスで使われます。
ベンという男の子が毎日ピアノを練習している。ここに「それはピアニストになるためだ」という情報を加えると以下のようになります。
Ben practice the piano every day to be a pianist.
(ベンはピアニストになるために毎日ピアノを練習しています。)
おわりに
今回は”to”の使い方を「前置詞」と「不定詞」に分けて紹介しました。いかがでしたか?
この”to”を上手く使いこなせれば、自分で表現できる幅も広がりますし、聞き取ったり読み取ったりできる英語も増えてくるはずです。さまざまな英文で”to”がどんな風に使われているのか意識するようにしてみましょう!