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英語「even」の使い方!分かりやすい例文と解説で使い方をマスター!

 

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英語の”even”の使い方、みなさんはバッチリでしょうか?

よく見かけるこの”even”という言葉。聞いたことはあるけど、使い方が曖昧・・・そんな風に感じている方もいるかもしれませんね。

今回は、英語”even”の使い方を例文で分かりやすく解説しちゃいます!



「even」について

詳しく見ていく前に、英語”even”の基本情報を簡単に確認しておきましょう。

まず、”even”には「副詞」「形容詞」という2つの役割があります。そして、それぞれのイメージが以下のように異なります。

副詞    ⇒ 「強調」のイメージ
形容詞「平等」のイメージ

そのイメージの違いから、以下のような意味の違いが生まれます。

副詞    ⇒ ○○ですら、○○でさえ
形容詞同等な、互角な、均一な

それでは、それぞれの役割での詳しい使い方を解説していきます!


「副詞」の使い方

「動詞」の前に置く

まずはじめの使い方は、”even”を「動詞」の前に置くこと。すると「○○することさえ」という意味になり、ある行動を強調して表現することができます。

どのような英語のニュアンスになるのかを、いくつかの使い方で確認していきましょう。

I’m too tired to do anything. I don’t even want to watch TV.
(何もできないくらい疲れてるんだ。テレビを見たいとさえ思わないよ。)

通常、「テレビを見ること」自体は身体を動かしたりするわけではないので、特に疲れるものではありません。

だけど、それも出来ないくらい疲れているということを英語で伝えるために、”even want to watch”の形にして「見たいとさえ」と強調しているんです。

He tries everything. He has even tried bungee jumping!
(彼は何でもやるよ。バンジージャンプに挑戦したことさえあるんだよ。)

これを言っている人は「バンジージャンプにも挑戦するなんて!」という驚きの気持ちを持っています。

だから、そこを”even tried”と強調することで、「彼は本当に何でもやるんだよ」ということを英語で伝えているんですね。

Don’t even think of quitting your job! You’re just confused.
(仕事を辞めるなんて考えるな!ちょっと混乱してるだけだ。)

“Don’t even think of ○○”の形を使うと、「○○なんて考えるな」という意味の英語になります。

これは、直訳すると「○○と考えることさえするな」となり、行動することはもちろん頭の中で考えるのもダメという強い禁止を表しています。

「名詞」の前に置く

英語の”even”を「名詞」の前に置く使い方です。ある人や物ごとについて「○○でさえ」という強調ができます。

My sister gets along with others easily. She likes even John.
(姉は誰とでも上手くやれる。ジョンのことさえ好きなんだ。)

この場合、ジョンは他の人からはあまり好かれていないということがイメージできます。でも、お姉さんはそんなジョンのことも好きになれるくらい誰でもうまくやれるんですね。

だから、”even John”という形で「ジョンでさえも」という強調をしています。

Lucy is very tolerant and doesn’t tend to be irritated to others. But, even Lucy is tired of him bragging.
(ルーシーは寛大で人に対してイライラしない。でもそんなルーシーでさえ彼の自慢にはうんざりしてる。)

「さすがのルーシーでもうんざりするんだ」という驚きを込めて、”even Lucy”で表現しています。

「接続詞」の前に置く

英語の「接続詞」の前に”even”を付けることで、それぞれが持つ意味合いを強調することができます。

まずは、「○○だけれども」という意味の”though”に”even”を付ける使い方です。

“even though”にすることで、「○○したのに!」という怒りの気持ちや「○○したんだけど・・・」というガッカリした気持ちなどを強く表せます。

Even though I called David more than 50 times, he didn’t answer! Where was he?
(50回以上もデビッドに電話したのに、彼は出なかったんだ!どこにいたんだ?)

“Though I called…”でも「デビッドに50回以上も電話したけれど」という意味になります。

ただ、”even”の英語を付けることで、その部分を強調されて「50回以上も電話したのに!」という感じになるんです。

次に、「もしも」を意味する英語”if”に”even”を付ける使い方を見てみましょう。

“even if”で、「もしそうだとしてもね」とか「例えそうだったとしても」という英語表現です。

あることについて最低限の条件を付けつつ、仮にそれを満たしていたとしても「するべき」とか「しないべき」のように、実際に起きた事や周りの期待とは逆のことを言うことができます。

You honestly shouldn’t have said that to her, even if it was everyone’s thought.
(彼女に正直に言うべきじゃなかったよ、たとえそれがみんな思ってることだとしても。)

これを言っている人の中で、「みんなが思っている」というのが最低限の条件ということです。そして、その条件を仮に満たしていたとしても、それを彼女に正直に言うべきじゃなかったと考えています。

「彼女に正直に言った」のが実際に起きたことで、それとは逆のことですね。

続いては、”even so”という英語表現です。

英語の”so”は「だから」という意味の「接続詞」ですが、この場合は「だから」という意味合いではありません。

前の内容を受けて、「そうだとしても」と言う時の使い方になります。

You didn’t mean to hurt her? Even so, she will never forgive you.
(彼女を傷つけるつもりはなかった?例えそうだとしても、彼女は君を許さないよ。)

“You didn’t mean to hurt her.”という内容を受けて、”Even so”と続けています。

実はこれは、”so”を使わずに言うと、”Even if you didn’t meant to hurt her”とも言えるんです。

ですが、同じ内容を指す表現が繰り返しになってしまうために、”if”以降の部分を”so”で表現しているんですね。

「比較級」の前に置く

「比較級」の前に”even”を置くことで、「さらに○○である」ということを英語で表現できます。

ある程度高いレベルにあるのに、さらにその上を行っているというイメージですね。

Most people love her last movie, but they think the new one is even better.
(多くの人が彼女の前作が好きだけど、新作の方がより良いと思ってる。)

多くの人が前作を良いと考えていて、それが好きという状況があります。でも、新作がその良かった前作をさらに超えているという意味で”even better”を使っているんです。

単なる”better”だと、「前より良かった」というだけで、前作はあまり良くなかった可能性もあります。ですが、”even”を付けると「さらに良かった」となり、前の作品も良いものであったということが表せるんです。

この”even”の比較級との使い方については、以下のリンクをぜひ参考にしてみてくださいね。

「比較級」の英語の使い方!人や物を比べる文法を例文で学ぶ!

英語の比較の強調!例文付きの解説で使い方を身につける!


「形容詞」の使い方

「名詞」の前に置く

【”even”+「名詞」】の形にすることで、「平等な○○」とか「互角な○○」というような意味の英語表現になります。

同等であること、互角であること、均一であることなどを言うときの使い方です。

いくつかの「名詞」を使った例文を見ていきましょう。

Last night’s game between the Reds and the Blues was an even fight.
(昨日のレッズとブルーズの試合は互角の戦いだったね。)

“even fight”で「互角の戦い」という意味です。どちらのチームのプレー内容も同じくらいだったということですね。力に差がなかったことを表します。

Two, four, and six are even numbers.
(2,4,6は偶数です。)

偶数というのは2で割れる、つまり「半分に出来る」ということです。なので、「平均的に分けられる数」ということで「偶数」は”even numbers”と表現するんですね。

The color of the walls of this house are an even color.
(この家の壁の色にはムラがありません。)

“even color”は「均一な色」ということです。

濃い部分や薄い部分がなく、平均的に塗られている様子がイメージできます。つまり、「ムラがない」という意味になるんですね。

Most American people have even teeth.
(ほとんどのアメリカ人は歯並びが良い。)

「歯並びが良い」ということは、つまり「均一な歯」ということです。だから、「均一な」という意味を持つ”even”を使って表現することが出来るんですね。

おわりに

今回は、英語”even”の使い方について紹介しました。いかがでしたか?

「副詞」と「形容詞」という2つの役割があり、意味や使い方にも違いがありましたね。

それぞれの使い方をしっかりとマスターして、会話の中で上手に使いなせるようにしましょう!

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