英語「each」と「every」の使い方!違いを知って上手に使おう!
英語の言葉の中には使い方がややこしいものが多く存在します。”each”と”every”もその仲間と言えるでしょう。
“each”は「それぞれ」、”every”は「全ての」という意味だとは分かっているけど、イマイチ使い方が掴みきれない!そんな声を聞くことも多いこの2つの言葉。
今回は、そんな”each”と”every”の使い方について紹介します!
「each」の使い方
まずは、”each”の使い方について紹介します。”each”は「2人以上の人や2つ以上の物」をそれぞれ個別に考えるときに使われる言葉です。
そこに存在しているのは、同じ行動をしていたり同じ特徴を持っていたりする複数の人や物ですが、それぞれを別々に見ているイメージ。個々がしっかりと区切られてる感じですね。
○|○|○|○|○|←こんなイメージです。
“each”のみ
まずは、”each”が単独で使われるケースです。単独で使われる時は、文の最後に置かれます。
The oranges in the store cost 10 yen each.
(この店のオレンジは1つ10円です。)
“each”を最後に持ってくることで、「1つ1つが10円なんですよ」と伝えることができます。
“each”がなくても「オレンジは10円なんだな」ということはわかりますが、”each”がないと「1つ1つ」というニュアンスがないんです。
そのため、「お店にあるオレンジ全部買って10円」という風に捉えられちゃうんですね。主語が”the oranges in the store”となっていますから。
話の流れで、そうではないということが分かることがほとんどかと思いますが(苦笑)念のため”each”をつけておけば安心です。
“each”+単数名詞
この使い方のときには、その後ろに来る名詞は単数の形のみです。
上の項目で使った例文をこのように言い換えることができますよ。
Each orange in the store costs 10 yen.
(この店のオレンジは1つ10円です。)
“each orange”という単数形が主語になっているので、動詞もそれに合わせて”costs”という形になっています。
“he”や”she”などと同じ3人称単数のルールですね。
“each”+”of”+複数名詞
この使い方では、複数名詞を使います。逆にこの形では単数名詞を使うことはできません。
例えば、以下のような使い方をします。
Each of the project members has to submit a report to the manager.
(プロジェクトメンバーの各自でレポートをマネージャーに提出しなくちゃいけない。)
“project members”という複数名詞が使われていますね。
ここで注意が必要なのが、”project members”という複数名詞につられて、動詞をそれに合わせないということです。
“of”の後に複数名詞を使っていても、あくまでも”each”で捉えないといけません。「何人かいるプロジェクトメンバーの1人1人」を別々に見ているのです。
そのため、動詞は3人称単数のルール。この文の場合だと、”has”を使わなくてはなりません。
他には、複数名詞として”them”や”us”を使うこともできますよ。
Each of them needs to consider the problem carefully.
(彼ら1人1人がその問題についてよく考える必要があるよ。)
こちらも動詞のルールは、上の例文と一緒。3人称単数のルールで”needs”とします。「彼らの1人1人」を個別に見ているんですね。
「every」の使い方
“every”は、「3人以上または3つ以上の物」についていうときに使われます。
“each”のように区切っているという感覚はなく、1つのグループの中に同じ行動をしているまたは特徴を持っている1人1人、1つ1つが集まっていると捉えるんです。
【○○○○○○】←こんなイメージですね。
“every”+単数名詞
「○○全員」とか「○○みんな」というような意味で使われる”every”ですが、そんなとき一緒に使われる名詞は単数名詞です。これ、結構間違いやすいんですよね。
“every”は、確かに1つのグループを見ているんだけど、そのグループを作っている1人1人や1つ1つに意識が向いているんです。だから、名詞は単数なんです。
例えばこんな感じで使います。
Every project member has to submit a report to the manager.
(プロジェクトメンバー全員がマネージャーにレポートを提出しないといけない。)
「プロジェクトメンバー全員」というグループを見つつ、その中にいる1人1人を意識しているという感覚なんです。だから、”every project member”という言い方をしています。
単数名詞を使うということは、動詞も3人称単数のルールで使われるということなので、動詞は”has”となるんです。
“every”+数+複数名詞
“every”を数と複数名詞と一緒に使って、「○○ごとに」とか「○○おきに」と表す使い方があります。
以下の例で見てみましょう。
The bus comes every 30 minutes.
(バスは30分おきに来ますよ。)
“30 minutes”という時間を1つのものとして考えるんですね。
1日の間にバスは何回も来ます。その繰り返しを「まとまり」として見ていて、その中にある「30分に1回バスが来る」という1回1回の出来事を見ているんです。だから、”every”を使うんですね。
「まとまりを見て、その中にある1つ1つを見る」というのは、【”every”+単数名詞】のときと同じことなんです。
他に、「○○ごとに」や「○○おきに」という表現には以下のような例があります。
every ○ hours(○時間ごとに)
every ○ days(○日ごとに)
every ○ weeks(○週間ごとに)
every ○ months(○カ月ごとに)
every ○ years(○年ごとに)
every ○ meters(○mごとに)
every ○ people(○人につき)
「数」以外にも”other”を使って、こんな風に言うこともできますよ。
every other day(1日おきに)
every other week(隔週おきに)
おわりに
今回は”each”と”every”の使い方について紹介しました。いかがでしたか?
一見、似ているようにも感じられるこの2つの言葉ですが、持っているニュアンスというのは違うんですね。
慣れるまでは、少し感覚を掴むのが難しいかもしれません。しっかりとイメージをしながら、例文を読んだりして使い方に慣れていきましょう!