英語「get」の使い方!意味ごとの例文でしっかりと身につける!
英語の”get”には、様々な使い方がありますね。
一体それらはどんな使い方で、どんな意味があるでしょうか?
今回は、英語”get”の使い方について、意味ごとに例文を使いながら紹介していきます!
「get」の使い方とイメージ
まずは、英語”get”の使い方とイメージを大まかにご紹介。
“get”には、以下のような意味があります。
①得る
②着く
③乗り降りする
④なる
⑤分かる
どれも意味がバラバラですね。でも、実は1つのイメージが活きているんですよ。
それは、「ある場所に移動して入る」というイメージ。赤い丸の動く様子に注目です。
「〇」 ( ) ⇒ 「 」〇( ) ⇒ 「 」 (〇)
この赤い丸の動きこそが”get”のイメージなんです。
このイメージから、それぞれの意味が持つ動作の「経過⇒結果」ということも表現しています。
では、意味ごとに英語”get”の使い方を詳しく確認していきましょう!
「得る」
手元に入る
英語”get”の意味で一番良く知られているもの、と言ってもいいかもしれませんね。
「手元に入る」ということは、「誰かからもらったり、お店で買ったりして、自分の物にする」ということです。
別の人やお店のところにあった物が自分のところに来る。「移動する経過と手に入ったという結果」がイメージできます。
まさに”get”のイメージですね。
I got the band’s new CD.
(そのバンドの新しいCDを手に入れた。)
We can get some information about the event on the website.
(ウェブでそのイベントの情報が見られるよ。)
2つ目の例文の場合は、実際に目に見えるものではありませんが、自分たちが情報を見て知ることで「手に入った」ということです。
「着く」
場所に着く
この使い方を聞いたことがあるけど、「なんでなんだろう?」と疑問に思ってる方も多いかもしれないですね。
ですが、これも英語”get”のイメージがしっかりと活きている使われ方なんですよ。
この使い方では、”get”が「人がある場所から移動して別の場所へ移動する」というニュアンスになります。
「ある空間から別の空間へ入る」ということですね。「移動して入る」という”get”のイメージがピッタリ!
I got home at 9:00 last night.
(昨日は9時に家に着いたよ。)
「家に着く」というのは「どこかから家の空間に入る」と考えられます。
Could you tell me how to get to the station?
(駅までの行き方を教えていただけませんか?)
こちらも場所が変わるだけで、感覚は一緒。「その場所から、駅の空間に入る」というイメージになります。
「乗り降りする」
乗り物の中に入る
「乗り物に乗る」ということは、つまり「乗り物の中に入る」ということですね。
「乗り物の外から、乗り物の中に移動する」のですから、”get”のイメージがピッタリ!
ただし、この場合は“get on”という形で使い「〇〇に乗る」と表現します。
Peter and Jane got on a 3:00 train, but they couldn’t come on time.
(ピーターとジェーンは3時の電車に乗ったけど、間に合わなかった。)
乗り物の外に出る
「乗り物を降りる」というときも、英語では”get”を使います。
「乗り物の外に出る」というのは、「乗り物の外の空間に入る」ということ。
これも「ある場所に移動する」ということです。だから、”get”が使われます。
そして、「〇〇を降りる」というときは“get off”となります。
You have to get off the bus at the fifth stop.
(5番目の停留所でバスを降りてね。)
ちなみに「乗り降りする」に関しては、なぜ”get on”や”get off”にしないといけないのでしょうか?
まず、「乗り物に乗る」というのは「乗り物に入り、乗り物が移動する線に接触している」という風に考えられるのです。
ですが、”get”だけだと「移動して入る」までしか表現していなくて、「接触している」という部分が表現できていないんですね。
そこで、「接触」のイメージを持つ英語の前置詞”on”が必要になってくるのです。「降りる」に関しては、その逆で「接触していたものから離れる」というイメージのある“off”が必要になるんですね。
「移動する線」というのは、電車やバスの路線図を浮かべていただくと分かりやすいかと思います。その線上を電車やバスが移動していて、そこに乗っている人も接触している感覚ですね。
なので、決まった線がない車やタクシーに関しては、”get on”や”get off”を使いません。「移動してその空間に入る・出る」という意味で“get in”や“get out of”を使うんです。
「なる」
ある状態になる
感情や体調が変化して、「ある状態になる」というときにも”get”を使い、英語で表現することができます。
ここまで紹介した「得る」、「着く」、「乗り降りする」のように、物理的な移動ではありません。
ですが、きちんと”get”のイメージが活きています。
その感情や体調の変化を「ある状態から別の状態に入る」と考えるんです。
My mother got angry when she found my 0-point test.
(僕の0点のテストを見つけて、お母さんは怒った。)
0点のテストを見つける前のお母さんの感情は別のものでした。ところが、それを見つけたことで「怒る」という感情に移動してしまったのです。
They will get nervous when the president arrives.
(社長が来たら、彼らはきっと緊張するよ。)
こちらも、社長が来る前である現在は別の感情状態にあります。ですが、社長が来たら「緊張する」という状態に移動して変化してしまうだろうということです。
どちらの例文も、”get”の「ある場所に移動して入る」というイメージが活きているのを感じて頂けたでしょうか?
「分かる」
理解してものにする
この使い方も、少し発想を広げる必要がありますね。
「理解する」ということは、「ある物事を自分のものにする」と考えられます。他の人が持っていた知識や情報が、話などを通して、自分のところに来て自分の知識や情報になるというイメージ。
これも実際に移動が目に見えるわけではありませんが、「移動」のイメージで使うことが出来るんです。
「わかった」という意味で、この表現がよく使われますね。
I got it.
(わかりました。)
“it”というのは、相手が言った情報などを指しています。
「それが移動してきて自分の所に来ましたよ」ということですね。
Her explanation was clear so I got what she meant.
(彼女の説明は分かりやすくて、意図してることが分かった。)
彼女の所にあった「彼女が意図してること」が、移動してきて自分の所に来たというイメージになります。
おわりに
今回は、英語”get”の使い方について、意味ごとの例文を使って紹介しました。いかがでしたか?
1つの言葉なのに、実にたくさんの使い方がありましたね。しかも、今回紹介した以外にも意味があるんです。
ですが、どの使い方でも”get”の基本イメージは変わりません。
そのイメージを基に、状況ごとにどのような意味で使われているのかを判断していけるようにしましょう!