英語「as」の使い方!同等・理由・役割を意味する単語を覚える!
英文で目にすることが多い”as”ですが、その使い方の多さに頭を悩ませたという方は多いのではないでしょうか?”as”にはとっても役割が多いのです。
たくさんの意味がある英語の”as”ですが、どの使い方でも共通するイメージは「イコール」です。
内容は違う2つの物事だけど、「イコール」で結ぶことができるときに使われます。例えば、算数で例えると「1+6=2+5」のような感じです。
今回は「同等」「理由」「役割」の項目に絞って、英語”as”の使い方を紹介します!
「同等」を表す
同じくらいのこと
この使い方は「中学のときの英語の授業でやった!」と印象に残っている方も多いかもしれませんね。「同じくらい○○だ」という表現をする使い方です。
【”as”+形容詞・副詞+”as”】の形で使います。
I think this book is as interesting as that one.
(この本はあれと同じくらい面白いと思いうよ。)
「この本の面白さイコールあの本の面白さ」つまり「同じくらい面白い」ってことですね。
同時に起きてること
ほぼ同じときに、ある2つのことが起きていることを表現するために”as”が使われます。「○○が起こったとき、○○も起こった」という感じです。
As my brother left home, I arrived home.
(お兄ちゃんが家を出たとき、私は家に着いた。)
「お兄ちゃんが家を出たとき」というのは、「私が家に着いたとき」でもある。ここにも「イコール」の関係がありますね。
“as”の部分を後半に持ってきて、以下のようにしても良いです。
I arrived home as my brother left home.
※同様の使い方で”when”が浮かんだ方もいるかもしれませんね。どちらも「○○のとき」というようなニュアンスですが、“as”の方が「同時性」が強いです。時間的に順序があるときは”when”を使います。
同じように行うこと
誰かの言動をマネする、誰かの言うとおりに行動するという表現をするときの使い方です。
Please do as I do.
(私がやるようにやってください。)
「やってください」とお願いしていることは「私がすること」と「イコール」の関係です。だから”as”を使うことができるんですね。
同じように進んでいくこと
「○○になるにつれて、○○になる」というように、ある2つのことが比例して進んでいく、あるいは変わっていくことを表現します。
As he grew up, he became intelligent.
(大きくなるつれて、彼は賢くなっていった。)
「大きくなること」と「賢くなること」が同じようなペースで進んでいったことを伝える例文です。
この例文の彼の場合は、結果として「大きくなること」が「賢くなること」につながったので、やはり「イコール」の関係を感じることができます。
こちらも”as”の部分を後半に置くことができます。
He became intelligent as he grew up.
「理由」を表す
聞き手がすでに知ってること
「○○だったから」と理由を述べるときに、相手もそのことを知っているという場合の使い方です。補足として理由をつける感じ。
なので、”as”を使って「理由」を言うときには、その内容には重点を置いてはいません。
As my husband had the flu, he couldn’t go to work.
(夫はインフルエンザだったので、仕事に行けなかった。)
この例文のケースだと、聞いてる相手は話し手の夫がインフルエンザにかかっているということは知っています。「知ってると思うけど」という気持ちが隠れているんです。
「理由」が「出来事」につながっています。だから、これも「イコール」の関係。
誰が見ても明らかなこと
周りの状況など、説明するまでもなく誰が見ても分かることを「理由」として伝えるときにも英語の”as”を使います。
As it is late, you should go home.
(遅いから、家に帰った方がいいよ。)
この例文は、外の暗さや時間の遅さで、自分も相手も「遅い」ということが判断できる状況で使われています。「言わなくても分かるとは思うけど」というニュアンスが含まれているんです。
この場合、いきなり「帰った方がいいよ」と言うのは失礼だから、分かりきってることを補足の「理由」として使っているんですね。
「遅い」だから「家に帰った方がいい」という、これも「イコール」ですね。
※「理由」を表す英語は”because”がよく知られています。ですが、“as”は補足として「理由」を述べるのに対して、”because”は「これが理由だよ」と明確にしたいときに使われます。
「役割」を表す
職業のこと
「○○として働いている」という言い方をするときに、英語の”as”を使って表現する方法があります。
“as”の後に、職業名を続けますが、必ず冠詞の”a/an”をつけることを忘れないようにしましょう。
My father works at the hospital as a surgeon.
(私の父は病院で外科医として働いています。)
これは「病院で働く私の父=外科医」ということを”as”で表現しています。
立場のこと
職業とは別に「客として」「友人として」など、状況や相手に応じた立場を言うときにもこの”as”が使えますよ。
I can’t do that as your mother.
(あなたの母親としてそれはできないわ。)
「それができないのは、あなたの母親と言う立場だから」ということです。「あなたの母親=それができない」という「イコール」の関係が成り立ちます。
おわりに
今回は英語”as”の使い方を紹介しました。いかがでしたか?
“as”が持つたくさんの使い方のうちの一部だけの紹介でしたが、ここで紹介した使い方についても”as”が持つ「イコール」のイメージを活用してみて下さい。
“as”が上手く使いこなせるようになると、自分で表現するときはもちろん、英文の内容を読み取るときの大きな力となりますよ!