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クレームを英語で!ビジネスで丁寧に苦情を伝えるフレーズ11選!

 

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毎回思い通りに行くとは限らないのがビジネスの世界。とは言え、問題や不具合があった時にそのまま泣き寝入りするなんてありえない!そこはしっかりと申し立てをして、しかるべき対応を要求すべきです。

ただしそういった行為は「クレーム」になるので、やり方を間違えれば変な印象になってしまうことも。”I am angry!”(私は怒ってます!)なんていう子供っぽい発言はできません。プロらしく丁寧な英語を使って苦情を伝えたいですよね。

ということで今回はビジネスシーンで役立つ「クレームを言う時の英語フレーズ」をご紹介します!



【フレーズ①】問い合わせの目的を伝える

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クレームを入れる時は、「結局この人は何について話してるの?」と相手に困惑をさせないよう、まず「目的」からスタートさせるのが大切!お互いのビジネス時間を無駄にしないポイントですね。

I am writing to complain about ○○.

○○についての苦情を申し上げたくご連絡しております。

メールや手紙などの文章でクレームをつける場合は、このオープニングフレーズで目的を伝えるといいですね!”complain about”は「について文句を言う」という英語です。

(”complain”についての細かい説明は下記セクション「クレームを英語にする時の注意」をご参照ください。)

I am writing to complain about your delivery service.
(おたくの配送サービスについての苦情を申し上げたくご連絡しております。)

もし文頭はニュートラルにして、後半の詳しい説明の中で「苦情」であることを伝えたい場合は、こんな英語表現も。
I am writing in connection with your delivery service.(おたくの配送サービスに関連してご連絡がございます。)

I wish to draw your attention to ○○.

今日は時々雨でしょう。

“draw one’s attention to”は「(人の)注意を引きつける」や「(人の)注意を喚起する」という意味の英語で、要はあるトピックに対して注目を得たい時に使われる言い方です。

「したいと願う」という意味の”with to”と一緒に使うことで、、明らかな問題や不具合を相手に知って欲しいという気持ちを伝えることができます。

I wish to draw your attention to an issue we have with a recent order from your company.
(御社に最近お願いをした注文に問題があることについてご認識を頂きたく思います。)

先ほど紹介した “I am writing to complain about ○○.”とそれぞれ入れ替えてもOK!
I wish to complain about your service.(おたくのサービスについて苦情を申し上げたく願います。)

I am writing to draw your attention to the issue we have.(私たちが抱えている問題についてご認識を頂きたくご連絡しております。)

I feel I must complain about ○○.

○○について苦情を申し上げざるを得ないと感じております。

“I feel I must ○○”は「○○をしなければいけないと感じる」を意味し、義務感からクレームを出しているニュアンスになります。ビジネスでお金のやり取りが生じてるので、何か問題があれば文句をつけるのは当然の権利ですからね。

“I would like to complain”(苦情を申し上げたい)でもいいのですが、本人の意思というより「そうせざるを得ない」という状況をアピールできるのが、この”I feel I must complain”と言えるでしょう。

姿勢を和らげたい時、深刻な状況を伝えたい時にピッタリ!

I feel I must complain about your product.
(御社の商品について苦情を申し上げざるを得ないと感じております。)

もちろん”I feel”無しでも大丈夫です!
I must complain about your product.(御社の商品について苦情を申し上げざるを得えません。)


【フレーズ②】不満の内容を訴える

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次に何に満足できなかったのかと伝える英語フレーズをお教えします!

I am really dissatisfied with ○○.

○○には非常に不満です。

“dissatisfied with”は「に不満がある」、「釈然としない思いを抱く」という意味があります。”satisfied with”(満足する)の反対の英語として覚えておきましょう!

I have to say that I am really dissatisfied with your product.
(御社の商品には非常に不満だと言わざるを得ません。)

こんな言い換えもできますね!
I am not at all satisfied with your product.(御社の商品には全く満足していません。)

I am very disappointed with ○○.

○○にはとても残念です。

「に失望する」、「にがっかりする」を表す “disappointed with”を使ったこのフレーズ。期待していたのに、裏切られたという時にピッタリの強い主張になります。

I am very disappointed with your service.
(御社のサービスにはとても残念です。)

○○ is not what I expected.

○○は私が予想していたものではありません。

期待とは違う内容の商品やサービスであった場合、このような英語表現も便利ですね。 “expect”は「予期する」を意味する言葉になります。

The package I received is not what I expected.
(受け取った荷物は私が予想していたものではありません。)


【フレーズ③】要求内容を述べる

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クレームをつけるくらいなので、何か「して欲しいこと」があるわけです。コチラ側の要求を伝える英語フレーズを見ていきましょう!

I would be grateful if you would ○○.

○○して頂ければありがたいです。

こちらの英語表現は非常に穏やかなトーンで要求を伝えられるので、ビジネスシーンで特にオススメ!”grateful”は「ありがたく思う」を意味する英語なので、丁寧に苦情を入れたい時にいいですね。

I would be grateful if you would send me a replacement as soon as possible.
(できるだけ早く代替品を送って頂けるとありがたいです。)

I feel that there must be some explanation for ○○.

○○について何らかの弁明があるべきだと感じています。

今回の問題に対して、何らかの形で原因や真相を説明して欲しい場合は、このような英語フレーズが役に立ちます!こう言われてしまえば、相手も返信せざるを得ないですね。

I feel that there must be some explanation for this delay.
(この遅れについて何らかの弁明があるべきだと感じています。)

ビジネスに支障が出ないようもう少し柔らかな印象でいきたい場合は、こんな英語表現も使えます。
Will you please look into this matter and let me know the reason for this delay?(この件について詳細を調べて、私に遅れの理由についてお伝え頂けますか?)

I feel that your company should ○○.

御社は○○すべきだと感じます。

自分の要求内容を「相手がすべき対応」として伝えられるのが、この英語フレーズ。強気なビジネス姿勢をアピールできますね!

I feel that your company should consider a full refund.
(御社は全額返金をご検討すべきだと感じます。)

もしくは丁寧かつストレートに要求内容を伝えてもいいですね。こちらの方が検討の余地を与えないので、強い主張になります。
I would like a full refund as soon as possible.(早急に全額返金をお願い致します。)

【フレーズ④】最後に締める

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クレームを締めくくる英語表現をご紹介します!

I look forward to dealing with this matter without delay.

この件について遅れなくご対応して頂けるのを望みます。

“look forward to”は「を楽しみに待つ」というポジティブな英語表現です。これをあえてクレーム時に使うことで、比較的柔かな印象を保つことができます。

この場合だと「望む」というニュアンスが適切かもしれませんね!

こちらの英語表現も便利です。
I look forward to a prompt reply and hope that you will look into this matter.(早急なご返事と本件の詳細を調べて頂くことを望みます。)

ただ単に早めの返信が欲しければ、こんな言い方でもOK。
I look forward to hearing from you at your earliest convenience.(可能な限りお早めにお返事をお待ちしております。)

I hope that this matter can be resolved soon.

本件が早く解決することを願っています。

“resolve”は「解決する」を表す英語。クレームを出している側としても、別に長々と文句を言いたいわけではありません。早急に片付くならそれが一番ですよね!

そんな気持ちを最後に添えるとスッキリ終われます。

【豆知識】「クレーム」を英語にする時の注意

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最後に「クレーム」に関連する豆知識をご紹介します。

「クレーム」は和製英語です!

「クレーム」って “claim”のことじゃないの?と思っているそこのあなた。恐らくその認識で間違いはないのですが、明らかに日本語での使い方と英語での使い方が違うので、「クレーム」は和製英語とされています。

日本語の「クレーム」は「苦情」や「改善の要求」という意味で使われていますが、英語の “claim”は100%そういう意味にはなりません。

“claim”はただの「主張」!

名詞としての”claim”は、純粋に「要求」「主張」を意味する英語になります。これは当然の申し立てであって、ネガティブな印象の苦情ではないのです!

動詞の場合も同じく、「主張する」「言い張る」の意味であり、「文句を言う」というわけではありません。

例えば空港には「手荷物受取所」がありますよね。飛行機を降りた際に自分の荷物を受け取る場所のことです。あれは英語で “baggage claim”と言います。

名前に”claim”と入っていますが、これは単に「この荷物は私の物!」と主張する・名乗り出る場なので、別に文句をつける場所ではありません。当たり前と言えば当たり前なのですが…。

「クレーム」は “complaint”!

じゃあ日本語の「クレーム」を英語にする場合はどのワードを使えばいいのか?正解は “complaint”です。これは「不満」は「苦情」を表す言葉になり、「クレーム」に近い表現と言えるでしょう。

「クレームを出す」、「苦情を言う」を英語にする場合は、 “make a complaint”“complain”が適切になります。覚えておきましょう!

おわりに

いかがでしたか?
今回はビジネスで使える「クレームをつける時の英語表現」をご紹介しました!

何らかの苦情を言うという行為はやっていて気持ちのいいものではありませんが、自分のビジネス利益をしっかり守るためには必要なアクションです。

適切な英語フレーズと対応を心がけて、早期に解決できるようにしたいですね!

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