all/whole/entireの違いとは?英語で「全体」を表す言葉を使いこなす!
英語で「全体」や「全部」を表す英語には、”all”、”whole”、”entire”があります。
しかし、それぞれのニュアンスには違いがあるんです。一体どんな違いがあるのでしょうか?
今回は、”all”、”whole”、”entire”の違いについて紹介します!
「all」「whole」「entire」の違い
まずは、今回のテーマである3つの言葉の違いを大まかに確認しておきましょう。
それぞれの言葉には、「複数」と「1つ」のどちらを指しているかの違いがあります。
“all” ⇒ 複数を指して、それら「全部」
“whole” ⇒ 1つを指して、その「全体」
“entire” ⇒ 1つを指して、その「全体」
上のまとめから分かるように、「複数を指す」か「1つを指す」かに違いがあります。
そして、それに伴い、共に使われる「名詞」の形も異なるんです。
“all” ⇒ 複数形
“whole” ⇒ 単数形
“entire” ⇒ 単数形
ここまで見ると、”whole”と”entire”には違いがありませんね。
場合によっては、これらは区別なく使われることもありますが、それでも細かな違いというのが存在します。
“whole” ⇒ 1つのかたまりやまとまり
“entire” ⇒ 欠けた部分がない
同じ「1つのものの全体」という意味ですが、”whole”の方がざっくりと、”entire”の方が細かく指している感じですね。
それでは、それぞれの単語の詳しい使い方を紹介していきます!
「all」の使い方
複数を指して、それら「全部」
英語の”all”が意味する「全部」には、「複数の人や物を指して、それら全部」というニュアンスが込められています。
つまり、10人の人がいて、その10人全員を指すのであれば”all”を使うんです。
その感覚は、人でも物でも同じ。
そんな”all”を使った例文をいくつか見てみましょう。
My mother made all the cakes.
(お母さんはこの全てのケーキを作った。)
この場合は、その場にある複数のケーキ全てをお母さんが作ったということを示しています。例えば、そこに5個のケーキがあったら5個全部、20個なら20個全部を指しているということです。
Ted read all the books.
(テッドはこれら全ての本を読んだ。)
ケーキが本になったというだけで、考え方はもちろん一緒。そこに何冊あろうと、とにかくそこにある本の冊数全部を表しているんです。
All my bags got wet because of the heavy rain.
(ひどい雨のせいで、僕のバッグは全部濡れてしまった。)
“All my bags”は、「いくつかある自分のバッグ全部」ということです。その複数のバッグが全部濡れてしまったということですね。
「whole」の使い方
1つを指して、その「全体」
英語”whole”には、「ある1つのもの全体」を指すニュアンスがあります。特に「1つのかたまり」や「1つのまとまり」を意識してる言葉です。
それでは、”whole”を使った例文で使い方を確認しましょう!
My mother made the whole cake.
(お母さんはケーキを丸々1つ作りました。)
この場合、1つのケーキを指しています。そして、それの全体を作ったということです。つまり、”whole cake”で「ケーキ〇〇1つ」というニュアンスになります。
My son read the whole book.
(うちの息子はその本を全部読んだ。)
こちらの場合は、「ある1冊の本を最初から最後まで読んだ」という意味合いになります。
My whole bag got wet because of the heavy rain.
(ひどい雨のせいで、僕のバッグ全体が濡れてしまった。)
“my whole bag”は、「自分のバッグ1つ全体」を表しています。バッグが全体的に濡れた状態になってしまったということですね。
「entire」の使い方
1つを指して、その「全体」
“whole”と同じように、英語の”entire”を使うと、「ある1つのもの全体」を表すことができます。
ただし、”whole”の場合は「1つのかたまり」という少しざっくりとした感じがしますが、”entire”には「欠けることなく全部」というイメージがあるんです。
では、どのように”entire”を使えばいいのか、例文を見ていきましょう。
My mother made the entire cake.
(お母さんはケーキを丸々1つ作りました。)
この言い方でも、「ケーキ丸々1つ」という意味で使うことが出来ます。
ですが、ざっくりと「全体」を指す”whole”と違い、”entire”を使うと「ケーキのどの部分も欠けることなく」という意味合いが強調される印象になるんです。
My son read the entire book.
(うちの息子はその本を全部読んだ。)
こちらも、”whole”を使うときと同様に「ある1冊の本の最初から最後まで」を指しています。
そこまで大きく意味が分かるわけではありませんが、”entire”で表現すると「隅から隅まで」とか「1文字も逃すことなく」というニュアンスが強くなるんです。
My entire bag got wet because of the heavy rain.
(ひどい雨のせいで、僕の教科書全体が濡れてしまった。)
これも「1つのバッグ全体」ですが、バッグの上も下も、裏も表も、横も、肩掛けの部分も全部欠けることなく、濡れたという感じがします。
おわりに
今回は、英語の”all”、”whole”、”entire”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?
同じ「全部」や「全体」を意味する言葉でも、使い方や意味合いには違いが存在しています。しっかりとイメージをしながら、スムーズに使い分けできるように、例文を繰り返し読んで練習していきましょう!
ちなみに、英語の”all”については、以下の記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
「all」と「every」の違い!英語で「全て」を表現する単語を解説!