「quit」と「stop」の違いとは?やめるを表す英語の使い方をマスター!
英語の「やめる」を表す言葉には、”quit”と”stop”があります。
どちらも何かの動きが止まったり、ある動作を止めることを表す時に使われる言葉です。
この2つの言葉には、一体どんな違いがあるのでしょうか?
今回は、英語の”quit”と”stop”について詳しく解説したいと思います!
「quit」と「stop」の違い
英語の”quit”と”stop”、それぞれの言葉の使い方を詳しく確認する前に、大まかな違いを見ておきましょう。
各言葉の「やめる」には以下のようなニュアンスが含まれています。
“stop” ⇒ 続けてきたことをやめるが、また行う可能性を含んでいる
“quit” ⇒ 続けてきたことをやめて、もう行わないと決める
それぞれのニュアンスを違うイメージで言い換えると、こんな感じです。
“stop” ⇒ スタートからゴールまでの道の途中で一旦やめる
“quit” ⇒ スタートからゴールまでの道の途中でやめて、そこから離れてしまう
どちらの言葉も「続けきたことをやめる」という意味合いを持つ点では同じです。なので、内容や状況によってはどちらを使っても問題ないケースもあります。
ただ、「もうやらない」とか「あきらめる」という意味合いをしっかりと込めなくてはいけない場合は”quit”を使う方が適していますね。
逆に、やめても「また再開する」とか「一時的にやめている」という意味合いで言いたいのであれば、”stop”で表す方がいいですね。
それでは、英語”quit”と”stop”の詳しい使い方について確認していきましょう!
「quit」について
続けてきたことをやめて、もう行わないと決める
英語の”quit”が意味する「やめる」には、「やめたことを今後もうやらない」というニュアンスが含まれています。
ちなみに、「やめた」と過去形で言う時も“quit”のままです。原形と過去形が同じなんですね。
それでは、いくつか例文を見ながら、”quit”の意味を理解していきましょう。
My sister quit playing tennis 5 years ago.
(5年前に妹はテニスをやめた。)
この例文の場合、5年前に「テニスをする」という習慣をやめて、もう行っていないということを表現しています。
I will quit going to the gym.
(私はジムに通うのをやめるだろう。)
「ジムに通う」という習慣をやめるつもりで、今後もそれをしないという感じがします。
My brother quit his job last month.
(お兄ちゃんは先月仕事を辞めました。)
上の例文のように「仕事を退職する」というニュアンスで「やめる」という場合は、”quit”を使うのが適しています。
「仕事をやめる」ということは、「その仕事から離れてそこに戻らない」ということですね。
なので、「続けてきたことをやめて、もう行わないと決める」という意味合いを含む”quit”がピッタリなんです。
「stop」について
続けてきたことをやめるが、また行う可能性を含んでいる
“stop”という英語が表す「やめる」は、「やめたことを再度行う可能性」が含まれています。
「一旦作業を中断する」とか「またやるかもしれない」と言う場合、”stop”を使う方がいいですね。
ちなみに、”stop”を使って「やめた」と言う時、その過去形は”stopped”となります。
My sister stopped playing tennis 5 years ago.
(5年前に妹はテニスをすることをやめた。)
この場合、”quit”を使う時と同じで、続けていた「テニスをする」という行動をやめたことを示しています。
ただし、”quit”のように「あきらめた」とか「もうやらない」という意味合いは感じられません。
ある事情があって、一旦テニスをするのをやめたと言う場合も”stop”を使って以下のように言えます。
My sister stopped playing tennis because it started raining.
(雨が降り出したので妹はテニスをするのをやめた。)
あくまでも雨が降り出したからテニスすることをやめたのであって、今後やらないとかそういったことを含んではいません。
I will stop going to the gym.
(私はジムに通うのをやめるだろう。)
この例文でも、習慣として続けてきた「ジムに通う」ということをやめるということを表現出来ます。
ただし、また通い始めるという可能性も含まれていて、もう2度と行かないという感じはありません。
My brother stopped his job.
(お兄ちゃんは仕事をするのをやめました。)
「仕事を退職する」というニュアンスで”stop”を使うことは出来ません。
仕事に関して”stop”を使うと、単にその仕事や作業を一時的にやめるという感じになります。
先にやらなきゃいけないことがあったり、休憩をしたりする時などですね。
一旦やめるというだけなので、「続けてきたことをやめるけど、また行う可能性」という意味合いを持つ”stop”が適しているんです。
その意味合いで言いたいのに”quit”を使ってしまうと、「え?仕事辞めたの?」と相手に驚かれてしまうので気をつけましょうね。
おわりに
今回は、英語の”quit”と”stop”について紹介しました。いかがでしたか?
同じ「やめる」という日本語の意味を持つ2つの言葉でしたが、ニュアンスには違いがありましたね。
細かな違いに注意しながら、会話の中で”quit”と”stop”を上手く使い分けられるように、たくさん練習してみてくださいね!
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